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太陽はお月さまと出会います

本当は月曜にはうpできるはずだったのに――――! ちょっと目を離したすきにPCが固まって泣く泣く再起動を余儀なくされデータすべて消えました ……泣きたい 喚きたい


純粋に、綺麗な瞳だと思った。








だがそれと同時に、はあぁぁぁぁぁと大きな溜息もつきたくなった





――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――









「目が覚めたか?」




髪色と同じ色をしたまつげに縁取られた瞼がゆっくりと上がり、その瞳とリーシャのそれがかち合った。




その瞳は、透き通るようなアメジストの色だった。






疑いが、確信に変わる






目があった瞬間、男は眼を見開き、それと同時に思いっきり眉間にしわが寄った






あう、美形はどんな顔でも美形だな――――――




鼻血でそう





リーシャは呑気にそんなことを思った。

しかし、次の瞬間男は素早く起き上がり彼女の前から消えた



顔をあげるとリーシャから数歩離れたところに男はこちらを睨みながら威嚇していた





「………お前はだれだ。」




奥底から絞り出すような低い声




リーシャは眼を細めてそんな男を見つめた。







「だれだと思う?」





質問を質問で返した



血に濡れた服を気にすることなく、リーシャは立ち上がりニヤリと口角を上げて男を見据える








―――――――――私だって自分が可愛いんでね。そう簡単に名乗るわけにはいかないんですよ









「俺の質問に答えろ、答えなければ……斬る。」






リーシャの答えが気に食わなかったのか、男はいつのまにか右手に細身の剣を握っていた





―――――――――――― へえ、もうある程度は自然を従属できるんだ。







気を失って倒れていた時男は帯剣していた様子は見られなかった。服も、上半身だけとはいえリーシャは脱がしたし、その時も武器になりそうなものが隠されているような様子はなかった。


ということはつまり、男は魔法を使って剣を呼び寄せたということになる。



魔法とはほとんどの奴が使う時仰々しい呪文を唱えたりするものだが、この男は物を自分の手で取るかのように自然と魔法を使っている――――――――――それほどに魔力が強い証だ。




[上]の、しかもリーシャの力が最も強く影響されるこの島で、ここまで高度な魔法を使えるとは……




さすがにリーシャも少々驚く





「………やっぱチートってすげー…………」




思わずつぶやいた言葉は小さくて男の耳には届かなかったようだ




「もう一度だけ聞く。お前は誰だ。」








もう一度男は問うてきた







リーシャはその瞳をじっと見つめる






剣を手にする男の透き通る瞳は、なぜだか少し怯えて見えた



リーシャに対しての怯えではない






もっと、もっと大きな………存在








―――――――――――――ああ、そうか







ふと、とリーシャは腑に落ちるのを感じた









――――――――――――――彼は、怖いんだ。








笑った笑みが濃くなっていく




「っ……! なにを笑っている!! 答えないのなら切り捨てるぞ! 」





刹那、男は剣を構え、リーシャに向かって突進してきた


その切っ先は迷うことなく、彼女の喉笛を狙っている





瞬間、リーシャはすかさず己の魔力を足元に集中させ、自分を囲うように魔力を創り上げた







ガキイィィィィィィィィンッッ








その次の瞬間、剣がリーシャの創り上げた結界に叩きつけられなんとも嫌な音が大音量で耳に入ってきた





だがリーシャは傷一つ付かなかったし、眉一つ動かさなかった






「お前………結界魔法が使えるのか?」






一気に距離が近づいた男の顔は驚きに満ちていた




そりゃそうだ。



結界魔法は魔術の中でも高等な魔法。自分を360度守ることのできる結界は恐ろしく魔力を消費するため、魔力の多い者しか使えない。普通の魔術師なんかは一方面だけを守る楯魔法を主に使う。それにしたって魔力が弱い人は創りだせないという。



それを一瞬で、しかも詠唱なしで創り上げたリーシャを見て男が驚くのも無理はなかった



しかしリーシャにとってみれば楯魔法のほうがよっぽど扱いにくい魔法だ。


今回は剣術での攻撃だったため、この場合わざわざ全方位保護する結界でなく、楯でも十分事足りるのだがリーシャはちまちました楯魔法より適当に魔力をぶっ込んでおけばいい結界魔法のほうがよほど扱いやすかった






高くジャンプし、距離をとった彼は腕を振って剣を消す。それをみたリーシャは笑うのを止めて溜息を吐く。そして結界も解いた





「あのね、あんた。よ~く自分の身体見てみたら。」





腰に手をあてて、呆れるように男を見やる

リーシャに促されるまま、男は自分の身体を見下ろした





「傷が………“呪い”も、消えている―――――――――。」





にわかには信じられなかったのだろう。

身体のあちこち触って確認する彼は今の今まで自分の服が脱がされていることも、傷が癒えていることも気づかなかったらしい。





「お前が、治してくれたのか………?」





信じられない物を見るかのような彼の視線にリーシャは眉をひそめる





「そりゃ、自分ちの庭に人が倒れてるのをそのまんまにしておくわけにいかないだろう。」






何が悲しくて死体をそのまま自分の庭に放置しなければならないのだ




私には死体を庭先に飾る趣味はないぞ




何言ってるんだ、コイツ。的な目で男を見ると、彼はますます驚きの表情を浮かべた






「治癒魔法も使えるのか―――――? 」





そりゃあね、一応ひとりで[下]の軍勢を毎度叩きのめしてますから。






頷いて見せると男はなんだか気まずそうに


「それは…………、すまなかった―――――。命の恩人に刃を向けるなどして…、人として許されない行為だ―――――。」




顔をうつむけ謝る男。しかし、その顔が若干赤く見えるのは気のせいだろうか―――――?





「いや、別にいい。あなたもそうならざるを得ない(・・・・・・・・・・)所で育ってきたんだろう? 幼いころについた癖はなかなかとれないだろうし、気にしなくていい。」






「だがしかし――――。先ほどの結界魔法もだが、治癒魔法も相当な魔力をつかうだろう。俺を治しても、お前が倒れるかもしれないじゃないか……」






おいおいおい



こんな魔法使った程度で倒れるほど、私は軟ではないよー。






もし今また[下]が戦いを仕掛けてきても、まだ余裕で戦える自信がある



リーシャはちょっと憤慨した。相手にはわからないほど、小さく眉をひそめる


「人の心配する前に、自分の心配をしたらどうだ? 器だけバカでかいくせに、肝心の魔力がちっとも感じられないぞ。」




その言葉に、男はああ、と自嘲気味に笑った



「そうか、どうりで思ったように動けないはずだ……だが別に、魔力なんてないほうがいい。あったところで皆から畏怖の目で見られるだけだ。」




うわ、こいつ。相当[下]で酷いことされてきたんだな……


普通、魔力のある人間は周りから羨ましがられ、魔法が使えるようになると[下]では重宝されると聞く



それでもこの反応というのは、魔力が強すぎて羨む以前に恐怖が出てくるのだろう





「お前は、俺が怖くないのか――――? 魔力がないとはいえ、器がみれるならどれだけの魔力が俺にあるのかわかるだろう。大体の奴は最初は近づいてくるが、魔力のでかさの片鱗をみせるとすぐ逃げていく……」






男はリーシャの魔力も、その気も見えていないようだ


“呪い”と傷に抵抗するのに魔力をほぼ使い切ってしまったのだろう。そのため、リーシャは多少魔力がある少女としか見られてないらしい





「なにをふざけた事を言ってるんだ? 魔力で私があなたを怖がるなどあってたまるか。」




馬鹿馬鹿しい。


そもそも自分はその魔力をつかさどってる神の半身なのだから、なぜその魔力を怖がる必要がある?




リーシャは表面を装いながらも、彼を観察しながらそう言った。




しかし男はその言葉に大打撃を受けたようだ

はっと目を見開き、こちらを凝視する。ありえない物を見るような顔だった。





「私はあなたを怖がらないし、その魔力にひれ伏したりもしない。私には魔力や見てくれに左右されない目を持ってるからな、あなたがその稀な容姿をもっていようがそれであなたに対する態度をどうこう変えようなんて思わない。」




駄目押しとばかりにリーシャは男に言葉を突き付ける




「――――――――――っ!」







しかしリーシャはその言葉が男にとってどれだけの意味と衝撃をもたらしたか全く気付いてなかった






彼女にとってはほんの慰めのつもりだった。

男は雷に打たれたかのように、もう驚き以外の感情をとられたかのように、ただただ驚愕の表情を向けてくる。





「……………っ 本当か―――――――?」






子供が親に縋りつく時のような声だった。



リーシャより年齢も身長も高い彼がそんな声を出すもんだから、一瞬リーシャは身悶える







うお! 美形が仮面の中からふと見せる子供のような表情!! たまんな―――――い!









「俺が、半分人間じゃないような奴でも、お前は変わらずにいてくれるか――――――? 」







一瞬リーシャは訝しげな表情を浮かべた。




変わるも何も、あなたには早々にお帰りいただく予定ですが?





「――――――別に、あなたが普通の人間じゃないかなんて、もうとっくにわかってるけど。」





また、男に驚きが生まれる






「……ああ、そうか。私がだれだかわからないんだったな――――。だが、そうなのだろう? みればわかる。その髪色、瞳、その普通の人間には大きすぎる“器”……。そのすべてが太陽の“神愛者(しんあいしゃ)”そのものだ。」






神愛者




莫大な魔力を持ち、その名の通り神に愛された、選ばれた者――――――――







その言葉が出た瞬間、男の肩がピクリとわずかに揺れた





「本当に―――――何者なんだ? 」



三度目の、問いだった。












知りたい?









「人に名前を聞く時はまず自分から。 だろう? 」





一瞬でリーシャは男の目の前に転移した。




なぜ、こんなところに転移してきたんですかね? あんな怪我して、あなたにとって敵の陣地ど真ん中に、しかもひとりで






「さあ、あなたは誰? 皇子殿下。」




笑顔で、嘘を許さない瞳で、そう告げた

一度目はPCが固まって消え、そして二度目は、更新しようと思ったらサブタイトル未記入でエラーをおこし、また書き直す羽目に―――――――――!!


うわ~ 自分のドジさを何とかしたい

もうタイピングのしすぎで腰と首筋が痛いよー


ようやくふたりの絡みだよー

今日は台風の影響でお休みになったのでなんとか書き上げました。

い、一番最初に書いた時より疲労感が半端ない……!


何度も書き直したため、最初よりちょっと内容が変わりました。



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