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プロローグ

うわ~ なんか緊張する……


この表現しようもない安心感はなんだろう



なにもない闇色の世界に寝転がって空に手を伸ばし、少女は思う



ぼんやりした頭 普段なら恐怖を感じるほどの黒色の世界にも、今の彼女にとってはひどく安心できる場所に思えた



伸ばしたことによって視界に入ってきたそれは、自分が今まで持っていたものとは随分違って見えた



今ここに存在するのは本来の自分じゃない。



そう少女は直感する



違和感まみれの身体、違和感まみれの世界に彼女はようやく意識を覚醒させ、激しく混乱した




ここはどこ? 私はどうかなってしまった?



少女は懸命にこの暗闇で目を覚ます前のことを思い出す



しかし思い出せるのはいつものように家に帰宅し、家でのんびりくつろいで窓から目の前に広がる海に沈む夕日をぼんやりと眺めていたという、なんてことのない少女にとっての日常の習慣だった



―――――――いや、その夕日に何かを視たような気がする




それが何だったのか、少女は思い出せない



まるですっぽりそこだけ頭から抜け落ちたかのように、〈何かを視た〉という記憶の残像は残っているのに肝心の記憶だけが消されたような……そんな感覚。



少女はそのことになぜか無償に悲しさを覚えた

大切な約束を不慮で破ってしまったような気がした



哀しみが混乱よりも上回り、今度は耐えがたい苦しみが少女の身体を襲う



伸ばした腕をおろし、今度は両腕で自分を抱き込み、言いようのない罪悪感で震える身体を丸めた



と、そこで少女は最初の違和感を思い出した



いや、正確にいえばいつもと違う身体に違和感を覚えたのではなく、あまりにも自分に馴染み、なにか満たされたように感じた身体に違和感を覚えたのだ。




ここにある自分は今までの自分ではない



それはこの暗闇でも少女が思えるほど確かな感触だった

しかし、これはまたなんとも複雑な…………




今あるこの身体のほうが、本来の自分ように思えたのだ



おかしな話だ。今まで20年近くあの身体で生活してきたのに、おそらくついさっきなったはずにこの身体のほうがより自然に、自分の魂が溶け込む感触がする。




――――――――――――ああ、そうか






そこで少女はなんとなく悟った




これこそが、私が最も欲していたものだったのだと




この暗闇に放り込まれる寸前まで、彼女はなにかわからない喪失感があった


夕日……太陽と、空に見える薄ぼんやりとした月を見てるとなぜかそんな喪失感が少し薄れる気がして、事あるごとにいつも空を見上げていた。


だからこそ身に付いた夕日を眺めるという習慣



だが今現在は、それ以上の充実感があった。



それはここが、本当の自分のいるべき場所なのだという確かな確信だった





そうか、そうなんだ―――――――――





わかった瞬間、自然と笑みが浮かぶ



少女は笑顔のまま顔をあげ、一面の広がる闇を見上げた





「………………ただいま。」




呟いた瞬間、闇が音をたてて割れて砕け散った。



代わりに神々しいほどの白い光が一瞬にして少女を飲み込み、質量を増して膨れ上がる




その眩しさに少女は思わず目を瞑ったが恐怖は微塵も感じなかった



心の奥底からこみ上げる満足感にただ身を任せ、自然と薄れていく意識にあらがうことなく身体から力を抜く










心に開いた小さくて大きな穴が、まだひとつだけ残されていることに気づかないふりをして。





は、はじめまして


初めて完全オリジナルの作品を世間様に公表します(汗


風呂場とかトイレとか踊りながらとか真っ暗な部屋とかで考え(←妄想)暖めてきたものを書きたいと思います。


しょっぱなからなんか違和感とか安心感とか~感という表現が多数連発されてるような気がしなくもないですがまあそこは御愛嬌w←


拙くお目汚しな文章になると思いますがどうぞよろしく


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