分かっておりますとも
女性蔑視表現有り人によっては気分が悪くなるかもしれません
ええ分かっておりますとも、
お嬢様がそうやっていきなり無理難題をおっしゃるのは照れ隠しなんですよね
この私は執事としてお嬢様がお小さい頃から支えて来ましたから
分かっておりますよ
・・・お嬢様が本当に誰を愛して居るかなんて
この国で、お嬢様と釣り合う殿方と言えば・・・
まずは王太子殿下、眉目秀麗で文武両道な優秀な方ですね。お嬢様の婚約者であらせられます。
王太子殿下が五歳のお誕生パーティーに引き合わせられた時殿下はお嬢様に
「お前の様な真っ赤な髪のブサイクなんて嫌だ!あっちへ行け!」
とおっしゃいましたね。
お嬢様は私を突き飛ばした後、飛び出して行かれましたね。
頭を打って血が出たのを覚えております
周りの方々は「照れて居るだけですよ」「あの年頃では良くある事」とおしゃっておりましたね。
その後もお茶会や建国記念パーティーなどでも、王太子殿下はお嬢様を見る度に「礼儀がなって居ない」とか「送ったドレスはどうした?」とか「真っ先に挨拶しろ」とか仰っておりましたね。
特に私と話した後などは「お前如きが彼女の側に居るとは身の程を弁えろ!」とお言葉をいただいております。
私はその度にお嬢様に扇子で折檻されておりました。
お次は、とある慈善パーティーでお嬢様に声をかけた殿方、
お嬢様のお髪を「あなたの情熱が現れた様な炎の色だ」と褒めてくださった方ですよね。
なんでも国一番の大商会の御曹司だそうで、お嬢様がお買い物の際は他国の珍品やお嬢様の髪に合う宝飾品やドレスを薦めておりましたね。
私にも水を勧めてくださいました。炎天下に立ちっぱなしの身には有り難かったです。
「これどう似合うかしら」とお嬢様がお尋ねになり私が
「お嬢様にはなんでも似合います」と返したら、お嬢様は私に扇子で折檻をなさりましたね。
・・・商人だから商売の為ですと、・・・まあ、そうでしょうね。
彼は紹介の跡取り名家のお嬢様には顔を売っておきたいんでしょうね。浅黒い肌の異国風の方ですから女性達は放っておか居ないと思います。
それに彼は王太子殿下とも交流が居る様ですね。
あとは、御前試合の優勝者の騎士団長殿、お嬢様からトロフィーを受け取った方ですね。
礼儀正しい方で、お嬢様にひざまづいて挨拶なさっておりましたね。
「この国一番の貴婦人へ」とおしゃって手に口付けて挨拶なさっておりました。
お嬢様は私に「お前もやるのよ」と膝に蹴りを入れられましたね。水たまりに膝をついてしまい泥が跳ねてしまい「汚い!」とお嬢様は私に扇子で折檻をなさりましたね。
お嬢様が礼儀作法のお勉強のためにお城に行かれる時に中庭を通られますが、お嬢様は騎士団長を見かける度に騎士団長に模擬試合を持ちかけられて居られましたね。
流石にお嬢様に剣を持たせるわけには行きませんので私が代理という形で受けて居ましたね。
私も訓練で剣術は齧っておりますが、さすが騎士団長殿!現場で剣を震って居るだけあってほとんど負けておりました。手加減はしてくださったんでしょうが、それでも打ち身や擦り傷で痛かったです。
お嬢様も「手を抜いて居るわね!」とお嬢様は私に扇子で折檻をなさりましたね。
この方も精悍な顔立ちで男女ともにモテる様です。
騎士団長どのは傷薬をくださいました。良く効きましたね。
王太子殿下とも剣術訓練を通して交流なさって居る様です。
あとは学院一の秀才で宰相閣下の御子息、お嬢様と成績を争って居られる方で、お嬢様のことを
「国一番の才媛」と称えて居られました。数式、語学以外にも、国内外の物事にも詳しくて特に歴史が得意でしたね。
お嬢様は「お前も試験を受けなさい」といきなり私に試験を受けさせましたね。
私は勉強とかした事が無いので散々な点数でした。お嬢様は私に扇子で折檻をなさりましたね。
御子息は本を勧めてくださいました。読みやすくて分かり易かったです。
物静かな方で「メガネの似合って神秘的でカッコ良い」と学院の女生徒からの人気がすごいそうです。
王太子殿下とも御学友の様ですし、良い宰相閣下になれると思います。
ここまで来て分からないのかと?お嬢様がまことに愛する殿方とお前も知って居る者だと?
なるほどなるほど分かっておりますよ
この私お嬢様がお小さい頃お会いした時に「変な顔いや!」とぬいぐるみを投げつけられた時から
勉強で間違えた時や、マナー講習で失敗したときはペンで手を刺されたり
護身術の授業ときに投げ飛ばされた後トドメとばかりに踏まれたり、ダンスの練習でパートナーをした時も足を踏まれて痕が腫れたりと
そういえば王太子殿下に「いつまでも付き纏って居るのだ。」とお言葉をいただきました。
男性である私がいつまでも貴婦人であるお嬢様の世話をして居るのはどうかと思われるので、女性の侍従と交代する様に言われた時も真っ先にお嬢様は「お前が良い、お前以外私を分かって居る者はいない」と大反対されたそうで、
・・・学校へ行く話もこれでつぶれて・・・
私が「ことあるごとに打ったり蹴ったりするのをやめてください痛いんです!」と懇願してもお嬢様は私に扇子で折檻をなさりながら
「お前以上に私を分かって居る者は居ないのよそれにお前如きどうとでもなる」
とおしゃっておりましたね。
「お前は鈍いのね。ここまで行ってもまだ分からないの?」
・・・
そうだ!!!
分かりました!
お嬢様の真の思い人は殿下ですね!!!
?お嬢様?そんな驚かれたのですか?分かっておりますよ。
今までの言動行動全て殿下の気を引きたいがために為されたのですね?
別の殿方と一緒に街歩きをしたり、舞踏会でのパートナーを選ばなかったりと殿下に焼き餅を焼いて欲しいからですよね?
やっぱり図星ですね。そんなに驚かれてあらあら泣いちゃって大丈夫ですよ殿下は分かってくださいますよ。
殿下はお嬢様を愛しておられますからね。それこそお嬢様のためにドレスや宝飾品の流行をお嬢様に似合うものと操作したり、異国から媚薬を取り寄せたとか。あとは体も鍛えてお嬢様をお守りできる様にしているそうですよ。
私も僭越ながらお嬢様のお好みのお菓子やお茶の銘柄、ドレスや宝飾品やお好きな本や歌お芝居などの情報を王太子殿下にお伝えして居るんですよ。
お嬢様の今までの行動は全て王太子殿下のお気持ちを確かめて居るものだと。
いままで婚約者を選ばなかったのもすべてお嬢様のためですものね。
「うるさい邪魔だ!」とか言ってお嬢様以外の女性を寄せないんですから、女性蔑視だと頭の硬い者はおっしゃいますが、これも全てはお嬢様たった一人を愛して居られるからですよ!
お前の所為なのね!っておや感激で泣いて居るんですね。顔が真っ青ですよ。
そういえば、早く婚姻を決めて欲しいと王宮から使者が来て居るんでしたね。
お嬢様が照れて居られると思ってお嬢様の印章を拝借しまして承諾の返事を出しておきました。
これで殿下と結婚できますよ。
私はお暇を貰います。
私他人よりも少しだけ剣術も護身術も頭の良いみたいですから、この国を出て自由になります!
それにもう痛いのは嫌でございますから
それじゃあお嬢様殿下とお元気で
執事もいままでの折檻で鬱憤が溜まって居たということで




