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賭博のリュウ…… 爆誕!? リュウタの当選確率を上げてみた。


「チキショ~…… 今月きびしいし、給料日前なのに……」


「リュウタ?」


リュウタが買って来たご当地カフェオレと葛餅を食べながら、リュウタの懐具合を聞くと……


「にゃるほど…… じょぶもこうれいだもんね」


リュウタの愛犬の【ジョブス】が体調を崩して、散財したとの事。


「年齢的にも、治療が難しいから…… 家で看取る事にしたんだ」


「ちょうか……」


リュウタの愛犬…… ジョブスは、リュウタの父である兄一家がアパート暮しだったので、リュウタが拾って来た最初の4~5年の面倒を前世の俺が見ていた。


兄が家を建っててからは、リュウタが引き取って行ったけど……


俺にとっては弟の様な存在で…… どうにかしてやりたい……


「リュウタ…… じょぶにあいにいきたい」


「わかった……」


 ・

 ・

 ・


ユメカちゃんの病室からリュウタの家に行くと、横になってまるまる三色模様の中型犬いた。


「じょぶ…… きたよ。わかる?」


声をかけながら優しく頭を撫でると…… 前世の俺にしていた何時もの様に、手に顔をすり付ける。


「手の大きさとか全然違うのに…… おじさんと同じ反応するんだな」


「じょぶは、あたちがそだてた♪」


ジョブズも一鳴きして応えたので、俺だとわかってる様だ。


「リュウタ…… じょぶのじゅみょうはのばさないけど、しぬまではけんこうにいきるようにするよ」


「え?」


「カナタ、おねがい」


「了解しました。マスター」


 ・

 ・

 ・


「こら~…… くすぐたいよ」


元気になったジョブズに舐め回されながら…… 私は、走って逃げ回る。


けど、すぐにジョブズに捕まった。


「すげぇな。おじさんが育てていた頃の様だ」


「完全に健康な状態にしたので、動けなかった時の反動が出たのでしょう」


「もうびょうきにならないの」


ジョブズの病気や怪我になる確率を0にしたので、普通の犬の平均寿命よりも生きるかも知れない。


「そいつは助かるけど…… 食費がかさむかもな……」


「そのしんぱいは、むようなの♪」


「え?」


 ・

 ・

 ・


「マジかよ……」


数日後…… リュウタは、スポーツ振興くじで十数億円を当てた。


「おじさん…… すげぇ……」


リュウタの高額当選確率を100%にしたので、色んな宝くじを買わせたのだ。


資金は、最初のスクラッチの1等の当選金を使った。


「で、いい加減出て来なさい!」


リュウタに買わせた宝くじの当選金で、地球の拠点を買わせ様としたら……


俺の存在が両親と兄姉達にバレた。


ユメカちゃん関係の方からも、話が流れていたらしい……


「そりゃあ…… おじさんの指示で、じいちゃんとばあちゃんに山買ったし…… その山にキャンプ場作ったりしていたから…… 資金は?って、話になるでしょう」


「くっ…… ゆめのふろうしょとくけいかくが……」


「いや、おじさん…… 今は、3歳児でしょうが」


「いい加減…… 出て来い!」


「「あっ!?」」


キレたリュウタの父である兄が、リュウタの部屋の扉を蹴破った。


「リュウ…… リュウが、子連れの美人を連れ込んでる!?」


「「「「「なにぃ!!?」」」」」


「サキちゃんとは別れたの!?」


「別れてねぇよ!!」


「じゃあ…… 浮気か!?」


「ちげぇ!!!」


私の前世の姉達にリュウタが責められてる中で……


「君達は…… 外人さんかな? 日本語は、わかるかい?」


「わかるよ。にいちゃん、げんきだった?」


「え? 元気だけど…… 何処かで逢ったかな?」


「ふっふっふ……」


「マスター…… 性格が悪くなりますよ」


「うん? それは、こまるの…… よち、こんにちは! わたちはトワール…… ぜんちぇでタカノブでした」


その後は…… 信じさせる為に前世の実家に行き、前世の自分の部屋から秘蔵していたコレクションを回収する。


「このたなのうちろに…… あっちゃ♪」


大好きなカードゲームのデッキを収納していたストレージ…… あっ! 押し入れの奥に隠していたレア物のロボットプラモデルも……


「あっちゃ♪」


プレゼント当選者限定のロボット物アニメの量産機ロボットの主人公機カラープラモデル……


「あと…… ふるそうびも♪」


主人公機の最終決戦フル装備版プラモデルも残ってた。


「にゃかにゃか、ぜんこくさいはんしにゃいんだよね……」


予備が無いからと、作るのを躊躇していたプラモデルが残っていて嬉しい。


「その反応……」


「間違いないわ……」


前世のコレクションを引っ張り出すトワールの姿に…… 目の前の幼女が1年前に亡くなった肉親だと全員が確信した。


 ・

 ・

 ・


トワールとリュウタが山を買った時……


「どうした?」


「にゃんか…… へん?」


候補地の山の中…… トワールは、不思議な感覚を感じる。


「ちょっとあれだし…… 違う場所も見るか?」


「しょだね…… あれは?」


トワールは、山の奥に向かう人影が見えたので…… その人影の確率を操作した。


「いいことあるよ……」


トワールがこっそりと幸運の確率を上げた人影の人物は……


この後、世界を変える様な存在になるのだが……


それは、また別の話である。



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