表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/9

死んだ初恋の人に、もうすぐ〝彼方〟で再会できると思ったら…… ケモミミ3歳児になって戻って来た。


「も…… もうすぐかな……」


昼からの眠気で、一眠りして目覚めてから息苦しい……


幼い時からの身体の感覚で……


なんとなく終わりが近いと感じる。


「にいちゃんに会えるかな?」


1年と少し前の年末年始に…… 私の好きな人が死んだ。


年齢的には、父娘ぐらいに離れていたその人は……


年末年始のコンビニで、強盗に刺されて死んだ。


初詣に参加する親子連れの子供をかばっての事だったらしいけど……


「死んでも強盗の手を放さないって…… カッコつけ過ぎだよ……」


強盗の包丁に刺されてから、強盗の手首を握り締めて放さずに死んでしまったと聞いた……


その話を聞いて……「にいちゃんは、やっぱり…… 私の好きなにいちゃんだった」


お祖父ちゃんの友達の息子さん、病弱な私と笑いながらアニメを見てくれたオジサンのにいちゃん。


子供が好きで生きるのに不器用だった……


「にいちゃんと同じ処に行けるかな?」


付けられた生命装置達を見ながら、薄れいく意識の中で呟くと……


「いくには、げんきになってからな」


ベッドに横たわる私を跨いで、ふさふさケモミミと尻尾が生えた幼女が言った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ