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リックと黄金の神鳥  作者: sick
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リックと黄金の神鳥Ⅲ


 エイリーがマミに世界樹の実を買って貰っていると、市場を見ているだけの孤児達がエイリー観たさに集まり出した。


 孤児達の怪我を見たエイリーが二つ目のイグドラシルフィールドを自分中心に小規模展開する。


 マミが大きなお金を払って孤児達に食料を恵む、そうして買い物をしているだけでたくさんの人だかりが出来ていた。


 帰り道に王都のスラム街をマミを乗せたエイリーが歩く、戦争や事故で怪我をして行き場を失った者や、生まれつき不自由な者、全てがエイリーのイグドラシルフィールドの影響で欠損を強制的に修復する。


それは時間を戻すと言うよりも標準の状態に戻すと言っても過言ではない、神鳥の御業だ。


「ありがとう、エイリー」


「お安い御用さ」


 その日、王都は黄金の鳥に乗った聖女が降り立ったと皆が口を揃えて言った。


 マミとエイリーが買い物から帰って来て、太陽が落ちる夕刻になると蒼い髪の男とレイラが帰ってくる。


 猪1頭、兎3羽、魚11匹(大1、中10)が今晩のおかずになった。


 ショコラの座学は食事の後にも続いた。


 それらは世界の根幹や機構を知ろうとするもの、攻撃の属性や威力に関わるもの、戦術や戦略に関わるもの、更には封印についての授業だ。


 一緒に授業を受けていたエウリュアレは眠ってしまったが、レイラはショコラの知識を必死で吸収する。


 現時点で蒼い髪の男が知っている情報そのもの、裏を返せばある程度までは知っていてそれ以上の知識が及ばないという話だ。


 ショコラは語る。


「この世界で死という概念は内包するエネルギーが霧の発散という現象で起こり、それによる肉体と魂の消失でしかない」


 リックが指先を上げて見せ、それに応じてショコラが説明を止める。


「死んだらどこに行くの?」


 リックの問いに対してショコラは首を横に振って見せ、説明する。


「わからない、転生を信じる者と消失を信じる者とで意見が分かれている。要は前者が気休め、後者が現実、といったところだな」


「ふむ」


 続けるぞ、とショコラが言って彼がリックに教える重要な事実を話し出す。


「黒化病とは、原因が分からない不治の病だ。そもそもが病気かどうかも分からない、理解されているのは浸蝕と崩壊、そして死後に狂化するというだけだ。これらはメインアカウントと呼ばれる特殊な冒険者の間でのみ必ず発生する」


「メインアカウントとそうでない冒険者をどう見分けているの?」


「それもわからない、だ。ある冒険者はそれら冒険者が起こす世界への多大な影響による反動では?と言及したり、またある冒険者は違う世界の傀儡であるための機能が暴走しているのでは?と疑問を投げかけたりしている」


「うーん」


 リックがそれを聞いて考えを巡らせているが、ショコラの話は続く。


「黒化し、浸蝕が進んで狂化してしまった冒険者は約15倍の強さで、見たもの全てに反応して攻撃する破壊衝動が見られた。初めてその現象を垣間見たとき、異変を見てもすぐに動けぬ者は殺されて狂化し、また殺されて狂化し、それが延々と続いて自分達もまた狂化した冒険者に殺されそうになった」


 ショコラが蒼い髪の男を持っている杖の先で差す。


「それを君のお父さんに助けられた、いや動かされたと言ってもいいかもしれない。彼は異常だよ、だがその異常によって助けられた。彼は狂化した冒険者を躊躇うことなく殺し、混乱し逃げ惑う我々に唯一生存の道を切り開いた」


「お父さんがショコラさんを助けたの?」


「ああ、その当時の冒険者は皆、生き死にを賭けていなかったからね、私は今でも狂化した冒険者と対峙すると腕が震えるよ、誰かを殺したいとは露にも思っていないからね。出来れば殺したくはないんだ」


 はっはっは、と笑うショコラ。


 リックはよくよく思えば普通や常識といった感覚が抜け落ちていると蒼い髪の男を見やる。


「あれは用意周到で打算的、自分の命を簡単に秤に掛けるような男だ。まるで死に急いでいるようにも思える」


 ショコラは思い出したように笑い、そうしてリックに言う。


「そんな男が子供の面倒を観るなどと言い出した時には驚いて声も出なかったよ」


 そこで本日の授業が終了した。


 それぞれが別の場所で夜を過ごす、森の中は木々の擦れる音と鳥や虫が鳴く音しかない静寂だけが続く。


 リックは自分のベッドに横になり、今日のような濃密な一日を頭の中で巡らせると眠れなくなる。


 隣のベッドでスヤスヤと寝ているエウリュアレの寝顔を見ると、リックは何処か安心を覚える。


「私に、殺せるだろうか」


 ポツリとそう呟いたリックは双剣と一緒に眠る、深い眠りのよどみが覚悟を延々と鈍らせる。


 二日目、明朝から蒼い髪の男が久しぶりにリックに教える。


「エウリュアレが見せた波動剣は初歩中の初歩だ、リックに教えなかった理由は習得するレベルになかったからだな。まあ、今なら使いこなせるだろう」


 蒼い髪の男が手のひらに乗る大きさの石を空中に放り投げ、片手の剣を別の方向に振るう。


 投げた石が空中で何度も何かに衝突して削られ、浮き上がることも落ちることもせずに高さを一定に維持し続けている。


「えぇ」


 たった一振り、剣を違う方向に振っただけで石は落ちることもなく波動を受けて削られていく。


「これが波動剣の極意【波動紋】だ。波動剣っていうのは想像の実現に過ぎない、いわゆる空想を現実のものに置き換える力の行使だ。エウリュアレの【醒竜の咆哮】やレイラの【幻影身】なんかもそうだな。それらはこの世界が閉じて傀儡から解き放たれた後に習得できたものだ」


 石が波動剣を浴び続け、蒼い髪の男の手元に花のカタチで戻ってくる。


「すごい・・・・」


「おししょーはこれしか出来ないです」


 エウリュアレは誇らしげに言う。


「まあ、なんだ。応用が効くはずなんだがこれしか出来ないし、これ以上のことは出来ないな」


 リックが真似をして石を投げて波動剣を空中の石に撃ち込む。


 加減が出来ずに石は粉々に砕け散ってしまった。


 蒼い髪の男がちょいちょいと手招きをしてレイラを呼んで言う。


「レイラ、【幻影身】を見せてやってくれないか」


「おう」


 レイラは無動作で自分自身とそっくりな影を作り出す、それが一人増えたと思ったらまた一人と増えていく。


「私の【幻影身】は自分自身を投影する、それら一つ一つが実体を持つ影で全部が私」


「えぇ」


 驚く反応を見せるリックに対し、蒼い髪の男がにこにこしながら言う。


「これは俺がレイラに頼んで作って貰った、後衛を守りながら戦うには二人以上に別れてもらう必要があってな」


「戦闘中にシックに提案されたんだが、ちょっと本気でやってみたら意外と出来た」


 レイラと蒼い髪の男が顔を見合わせて大笑いしている。


「何なのこの人達・・・・」


 蒼い髪の男がリックの頭に手を置いて言う。


「ま、波動剣から覚えてゆっくりリックの考える技を編み出して行けばいいさ、慌てずに使えるようにするところから始めよう。この石の花が出来るまで特訓あるのみだ」


「ふええ」


 リックは何度も何度も石を投げて波動剣を繰り返す、何度やっても一振りに一度しか波動剣は発生しない。


「空想を現実に置き換える力・・・」


 エウリュアレと蒼い髪の男がリックをじいっと見つめている。リックはその視線を感じながら集中できずにいると、蒼い髪の男がエウリュアレと何やら会話している。


 エウリュアレがリックの方へと視線を向き直すと、蒼い髪の男はその場からいなくなった。エウリュアレがそのリックの様子を見て説明する。


「おししょーはお仕事に行くです」


「私もついて行った方が・・・」


 リックがそう言うと、エウリュアレは首を横に振る。


「だめです、おししょーは忙しいです」


 蒼い髪の男は遠くでリックに手を振って、ショコラと家を出て行った。マミとエイリーがそれを見送る。


 レイラは昨日の釣果に味を占めたのか釣り道具を持って湖へと出かけて行った。


 エウリュアレがリックの修行を見ているとユンがそれに加わり、エイリーがその近くにどんと座ってエウリュアレとユンの枕になっている。


 リックは上達が早い、エウリュアレもユンも観ていて飽きないのがその注目の理由だ。


 既にリックの波動剣は一振りで二つの斬撃を生み出している。


「むう」


 リックはそう言いながらも文句は言わない、黒化した蒼い髪の男やレイラをいずれ斬らなければならないからだ。


 ふと、先日ショコラが教えてくれていた封印の話を思い出す。


 見ていたエウリュアレとユン、エイリーがリックの波動剣を見て反応する。


「リック、それはなんです?」


 問われてリックは頭上に投げた石を見上げた。


 波動剣が石を貫き、格子の線が石を囲んでその場から停滞し続けている。


「あー、昨日ショコラさんから封印の話を聞いたの思い出して」


 リックがエウリュアレにそう言うと、エウリュアレとユンがそれを見つめて言う。


「すごいです!おししょーにも私にも出来ないです!」


「拘束してる・・・?」


 ユンがそう言って空中に浮かぶ波動で停滞する石を見つめている。


「これ、いつまで続くんだろう」


 リックとユン、エウリュアレは頭上に波動で拘束された石を十数分間、ずっと眺めていた。


「お姉ちゃん、これ・・・たぶんおししょーに見せた方がいいです」


 エウリュアレがそう言って、リックは頷きながら石を拘束する波動を眺めていた。





「貴女がレイラか」


 レイラが釣り竿を湖に構えて糸を垂らしている最中に声をかける仮面を付けた暗殺職の冒険者。


「おう」


 暗殺職の冒険者がその場に膝をつき、荷物と装備を解いて双剣を目の前に起き、頭を地に伏せる。


 レイラはそれを見て釣竿を引いてエサが付いたままの釣り針を引き上げ、傍らに置いてその冒険者の顔を見やる。


 暗殺職の冒険者が仮面を取ると、レイラは物珍しそうに目を見開いた。


「黒化病、それも左目か」


 レイラは立ち上がって、何もない空間から剣を引き抜いて口元を緩ませる。


「お疲れさん」


「有難う」


 暗殺職の冒険者と双剣とレイラの剣が湖のほとりで高音の残響を響かせながら火花を散らす。リックが波動剣に悩んでいるタイミングでエイリーがその音に反応するもすぐに頭を下げた。


「【屍腕】」


 そう呟いた暗殺職の冒険者の足を誰かの手が掴み、それを引きずる。


 レイラはそれを見た瞬間に、後ろへ下がりこちらに向かってくる無数の腕を避け続け、零れた笑みで口元を緩ませながら呟いた。


「【幻影身】」


 暗殺職の冒険者の頭上に突如現れたレイラ、それに反応して左手の剣で受けようとするが剣ごと幻影が暗殺職の冒険者を叩ききってしまう。


「安心して眠れ」


 そう言ったレイラの言葉を聞いた暗殺職の冒険者は次の瞬間、黒化した左目が胸元へと浸蝕を始めてその身を黒く染め上げてしまう。


 溢れ出る多くの手が周囲一帯を囲み、レイラとその幻影を飲み込む中でレイラはそのすべてを切り落とした。


 暗殺職の冒険者が生み出した腕は、それぞれ一つ一つカタチが違うもの。


 彼は死に囚われた末に死に場所を探していたのだろう。


「仲間の腕、か」


 レイラはそう言って剣に付いた血を剣を振って吹き飛ばし、鞘に納めた。


 すべてが霧の中へと消えゆく中、暗殺職の冒険者の死に顔は笑んでいた。


 釣竿を持って湖に釣り針を投げ入れ、レイラは静かに湖を見ていた。





 蒼い髪の男が王都へと出向くと、すぐにショコラとスラム街を視察する。


 先日、現れた聖女と黄金の鳥がスラム街の住人をほぼ全て健常な状態に戻して少し混乱しているとのことだ。


 話を聞いて目で見る間もなく、蒼い髪の男はショコラに提案する。


「あー、国庫から金を出して国道を作ろう」


「城の修繕もこの際やるか」


 ショコラはそう返した。二人はスラム街を通り、王城へと入っていく。


 食事、健康な肉体、それらは生きていく上で欠かせないものだが、何よりも大事なことがある。


 食料を蓄え、健康を維持する金だ。


 有り余る労働力がいきなり降って湧いたので多少の混乱が見えるが、それは善行に変わりない。


 マミもエイリーも、一言も相談せずに何も言わなかったので青い髪の男とショコラは頭を抱えている。


 王城へ入るなりショコラはすぐに宰相への謁見を申請した。


 蒼い髪の男は王城の一室へ入ると、自分に宛てられた手紙の封蝋を切って手紙の内容を読んでいる。


『拝啓、シック様。お元気でしょうか、お久しぶりです。貴方に助けられ、黒化病を患い、黒化病の進行で死の悲しみに明け暮れていたところ夫と出会い、子供も十分に育ち、これ以上の長生きは不要だと王国の暗殺部隊所属の貴方様へ手紙を書く次第になりました。 ― オウルキャット ― 』


 蒼い髪の男はその手紙を読んですぐにその場から消えるようにいなくなった。


 港町へと現れ、その港町のカフェへと足を運ぶ。


 カフェの店員と二、三回言葉を交わし、そうして立ち上がってそのカフェを後にした。


 太陽が傾き、夕刻へと差し掛かる。


 この港町は海岸に漁港が続き、そうして坂道を上るように家々が建てられていて更にその先にある山から見下ろす夕日は絶景だ。


 そんな場所に立って海を眺めていると、先ほどのカフェの店員の女性がこちらに向かって歩いてきた。


「お久しぶりです、オウルキャットさん」


 蒼い髪の男が何とも言えないようなそんな顔をしていると、オウルキャットはそんな顔を見て笑う。


「お久しぶりです、シックさん」


 カタールを付けた蒼い髪の男の姿を、オウルキャットは物珍しく見ている。


「ああ、双剣は娘に・・・・」


 それを聞いてオウルキャットは笑う。笑い終わった後に観念したのか言う。


「では、お願いします」


 そう言ったオウルキャットは蒼い髪の男から背を向けた。


「・・・・・・・」


 数分経過しただろうか、そもそもそんなに時間が経ったのかすら蒼い髪の男には分からない。


 気付けば右手のカタールがオウルキャットの背中から心臓を貫いていた。


「っ・・・ありが、とう」


 オウルキャットは蒼い髪の男の手を掴み、笑顔を見せる。


「お母さん!」


 見ていた少年がこちらに駆け寄ってくるのが見える、それをカフェの主人が制止させる。


 蒼い髪の男はカフェの主人と目を合わせ、オウルキャットからカタールを引き抜いて距離を取った。


 黒化した右腕が浸蝕によって脈動する、その痛みに堪えながら絶命したオウルキャットの死体を見つめていた。


 オウルキャットの黒化が浸蝕された背部からすぐに浸蝕が始まり、黒く禍々しくオウルキャットを変質させる。


 狂化したオウルキャットは見境なく、カフェの主人と少年を黒雷魔法で襲撃する。


 放たれた黒雷に対して蒼い髪の男は身を盾にし庇い、その攻撃を受けた。身を地に這わせるように左方向、右方向へと走って黒雷を避け、オウルキャットの懐へと潜り込んで首元にカタールを突き立てた。


 その場でオウルキャットは霧へと消える。


「よくもお母さんを殺したな!」


 少年が蒼い髪の男に駆け寄り、泣きながらその拳で蒼い髪の男を叩き続けている。


「許さない!許さないぞ!」


「・・・・・・」


 太陽が沈み辺りが暗くなった瞬間に、蒼い髪の男は少年とそのカフェの主人の目の前から消えるようにいなくなった。


 痛む全身と黒化した右腕を引きずるように家へと帰り着くと、リックが何やらおかしなことをしている。


 リックは頭上に投げた石に対して、剣を振って言う。


「【封牢結界】」


 石が頭上で停滞し、石を中心に六角形の面を成す正十二面体が形成される。


 それを手元に戻し、リックはそれを振り回したり突いたりしているが中心にある石はその中央から動くことはない。


 エウリュアレが杖を翳して【醒竜の咆哮】の力をため込んでいる。


 リックはそれに応じるように頭上に思い切り結界を投げると、エウリュアレがそれを狙って本気の【醒竜の咆哮】を放つ。


 石は【醒竜の咆哮】をまともに受けてリックの手元に戻ってくる。


 傷一つ付いていない。


「あ、おかえりお父さん」


「おかえりなさい、おししょー」


 リックとエウリュアレが楽しそうな顔をして蒼い髪の男を迎えている。


「なにそれ」


 蒼い髪の男がリック達に聞くと、リックは蒼い髪の男に石を取り囲む正十二面体の箱を手渡した。


「私の波動剣、【封牢結界】」


 もはや波動剣ではない、と思いつつも蒼い髪の男は箱を触る。


 堅くもなければ柔らかくもない、指で押すと反発するし握りつぶそうと力を込めるとより強固に原型を留めている。


 蒼い髪の男は石を囲む正十二面体を頭上へと投げ、カタールを用いて呟いた。


「【波動掌】」


 波動を用いた大きな手が箱を握りつぶすも、箱は潰れることなく石を常に護っている。


「むう」


 蒼い髪の男がそう唸っていると、気付いたように近くに居たエイリーに向かって言う。


「エイリー、これ壊せるか?」


「ふふん」


 エイリーは問われて座ったまま片足を上げ、爪先で空間を引っ掻いた。


 箱の中の石が裂かれて割れ、箱は消えて二つに割かれた石が地面に落ちる。


「むぅ」


 今度はリックが残念そうにそれを見ている。その様子を見ていた蒼い髪の男はリックに言う。


「エイリーは時空を切り開いてその石そのものに干渉しただけだ。むしろそこまでしないと破れない箱そのものには利用価値がある。しかしこれはなんだ?」


「波動剣・・・・を、練習してたら・・・封印の話を思い出しちゃって」


 そう言って説明するリックの頭に手を置き、蒼い髪の男は説明を聞かずに頭を撫でた。


「大したもんだ」


 蒼い髪の男が魚を大量に焼くレイラと顔を見合わせると、レイラは蒼い髪の男を一瞥して魚を焼きながら蒼い髪の男に言った。


「お疲れ」


「ああ、お疲れ」



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