読者もラーシャもよくわからないと思っている物語
カンブリア紀。それは、生物たちの「食べる・食べられる」の関係がはっきりしてきた時代.....その中でもアノマロカリスは周りより一段と大きく、海を制していた。
「いってて...ってあれ?ここどこですの...........」
って!海じゃない!!おぼれるおぼれうrrrrrrr
あれ、息できるのですけどなんですのこれ?
まわりには生物かモンスターかよくわからない人たちも...いや、人じゃないですわ。
ていうか、わたくしお部屋で優雅にお紅茶を啜っていたはずですのに...
とりあえずどこかにお城がないか探してみなくてはなりませんわ。えーと、お城お城...
{これは、自分のことを高貴だと思っている王女「ラーシャ」が、気づいたらどこかのだれかさんになっていた物語である}
なんか、道ゆく者たちみんな遠ざかっていってますわ。わたくしは王女ラーシャ様ですのよ!ちょっとメイド!この者たちを牢獄へ突き放しなさい!
{ちなみにラーシャはあんまり優しくないので国民からは嫌われている}
そうでしたわ。今は1人なんでしたわ。無礼者を牢獄に入れるメイドもついていないですのにどうやって生きていけばよろしいと?でも今はとにかくティロビーツ王国に戻らないと...といっても、戻る方法なんてわかるはずありませんわ。あっ、あそこに鏡のようなものがありますわね。とりあえずわたくしの美しい姿をみておちつきましょう。
{ラーシャはまだ知らなかった。}
あれ、わたくしのすがたが映りませんわ。この鏡こわれているんじゃないですの?でもわたくしとおなじ動きをする生物が...もしかしてこれがわたくし!?ありえませんわ!ああ、醜い姿になられて...わたくし可哀想ですわ..こんなんじゃティロビーツ王国には帰れません......
{そう、ラーシャは海の覇者「アノマロカリス」になっていたのだった。}
ショックを受けたらなんだかお腹が空いてしまいましたわ...あっ、あそこになんだかツルツルで美味しそうなピカイアが.....ってわたくしなに考えてるんですの!?あんな生物美味しそうなわけ..................ああもう我慢できませんわ!いただきますわ!
ばくっ
う〜ん♡ツルツルでのどごし最高♡って、本当に食べてしまいましたわ...わたくしどうなってしまったんでしょう...もしかしてこの変な生物になってしまったせい?それだとしたら早く戻らなくては....
つづく
【作者より】
作者はカンブリア紀とアノマロカリスが好きなので、王女にアノマロカリスに転生してもらいました。
正直、一番平和なのは先カンブリア時代で、有名なのはジュラ紀・白亜紀の恐竜だけど、アノマロカリスは流石に王女もアノマロカリスは知らないだろうとおもって、カンブリア紀にしました。
王女が混乱する姿を、是非ともみとどけてください。
そして、カンブリア紀に興味を持っていただけたら嬉しいです。
すぃおんさんより




