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親友

今日も2人は私の家にいる。

私たちの心のように穏やかで天気が良い

「今日は何するー?」

「やっぱゲームっしょ」

「うちらにはゲームしかない笑」

「塗り絵もよくない?」

「あんた下手だべや笑笑」

「うるさいなぁ笑笑」

「昼寝は?」

「家きた意味よ笑笑」

私達はいつも何するか決めるのに時間を費やしてしまう。でもこの時間さえも私は楽しい。シーンと海に一人でいるかのような静けさになっても気まずくならないし、なんなら居心地がいい。



 「何ニヤついてんのさ」

 「え?ニヤついてた?」

 「うん。なんか面白いことあった?」

 「いーや思い出し笑い」

 「そっか」

 このことを言うのは恥ずかしいから

 秘密にしとこう。

 ただ遊ぶだけが友達ではない。

 人間は誰もが悩みを持つ生き物。

 私にだって、心が底なし沼に捕まった  

 ことがある。



 その時救いだしてくれたのが

 今家でぐーたらしている2人だ。

 相談をしたら真剣に聞いてくれて、

 「私達はあなたの味方だから言って

 ね」この言葉を聞いた時心が

 温もりで満員になった。

 いつもはふざけていることが多い2人

 なのに重みのある言葉を

 しっかりと言ってくれる子達だ。



 心から信頼できる子に会える確率は

 一握りなのかもしれない。

 だが私は出会えた。宝くじを当てる

 より確率は低いと思う。

 「私だって2人に何かあったら

 いつでも駆けつけるからね!」

 この言葉は素直に言えた。

 ふざけあえて何でも言い合えて素で

 いられるのが親友じゃないのだろう  

 か。



 そして今

 「やっぱ映画みよ」

 「いいじゃん」

 「やっぱ子供映画だろ」

 「私らが映画みたら

 話止まらなくなって

 映画集中しないって」

 「たしかに笑」

 「大人しくゲームしてようね」

 「はーい」

 こうしてまた親友との日常が

 心の内ポケットにそっと

 しまわれるのだ。

 穏やかで楽しい日々がこれからも

 続きますように。


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