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オークション理論

 今年のノーベル経済学賞は「オークション理論」を実践して、公共財産の利用状況について税収に大きな変革をもたらしたアメリカの学者に贈られました。

 この「オークション理論」はノイマンの「ゲーム理論」を発展させたもので、数式化すると理解が難しくなりますので、簡単な説明に留めます。

 私自身も深く理解しているのではありませんので、間違っていたらすみません。

 さて「ゲーム理論」は利害関係にある人々の行動や思考について考察する理論です。

 例えば、一対一のジャンケンをするとして、各手の勝率はほぼ等しいのですが、ある条件を加えることで行動や思考に変化が現れます。

 「グーで勝てば50円」「パーで勝てば70円」「チョキで勝てば100円」「アイコでは30円」を渡しますと条件付けした場合、多くの人は「チョキで勝とう」と考えます。

 しかし相手が「チョキを出す」と分かっていれば「グーを出して、確実に50円を得よう」と考える慎重派もいるでしょう。

 更にその裏を読んで「パーで勝てば70円」に魅力を感じて、グーに勝とうと考える人もいるはずです。

 ところが「パーを出せばチョキの餌食になる」リスクも含んでいますから、人々は何を出そうかと悩みます。

 これが「ゲーム理論」の初歩的な思考法です。

 詳しくは「ゲーム理論」を調べて下さい。


 さて、「ゲーム理論」を発展させた「オークション理論」は何かというと、「入札価格についての戦略」となります。

 ある物件を入札するとして、「できる限り安く落札したい」と考えるのが常ですし、「かと言って落札できないのは困る」とも考えます。

 一般的なオークションは、互いに金額を提示して購入価格を吊り上げて行きますが、競争入札では応札価格と応札者の名前を記入して投票し、その結果で最高の応札価格を提示した人が落札者となります。

 ここで一つのジレンマである「勝者の呪い」が発生します。

 それは「応札価格が本当に適正であったのか」という疑問です。

 落札者は他の応札者よりも高い評価を提示していますが、「本当は思ったより価値が低かったのではないか」と考えてしまうことを追及したのが、今回のノーベル賞受賞者の研究テーマです。


 奥が深過ぎて理解が追い付きませんが、こうした研究成果を実際の入札制度に反映させた結果、アメリカ政府の税収は大きく増加しました。

 我が国では官僚に潰されて税収増には繋がっていないどころか、電気料金の競争入札で高止まりするなど、弊害が出ております。

 こういう研究を支援して国益とするのが日本学術会議の使命のはずですが、元号に反対したり、国防に反対したりと、碌な組織ではありません。

 我が国でも「ゲーム理論」や「オークション理論」を学校教育で学ぶようにすれば、経済学が大きく発展して、生産性の向上や収益性向上が見込め、景気回復が早まると思います。

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― 新着の感想 ―
[一言] この度の騒ぎまで学術会議の存在そのものを知りませんでした。 まぁ、競売の落札価格については落札した本人以外には高かったかどうかの判断は不可能ではないかと思います。
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