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十三夜
「月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」
詠み人知らずとされる歌です。
「名月や ああ名月や 名月や」
こちらの俳句は松尾芭蕉の作と言われていますが、実際には違うようです。
十三夜の月を愛でる風習は我が国独自で、平安時代から宮中で行われております。
我が国では月を愛でる歌や作品がありますが、神話上では月の神「月読命」は謎多き存在です。
ほとんど登場機会がない上に、後裔一族もおりません。
神話で描かれるのも、生り出る場面と、大宜都比売を殺害する場面ぐらいです。
大宜都比売を殺害する場面も日本書紀では月読命ですが、古事記では素戔嗚尊が行ったことにされるなど、影が薄いです。
ただこの大宜都比売の事件を受けて天照大御神が怒って、月読命と距離を置く、即ち昼夜が分かれたとする話に繋がりますので、大宜都比売の殺害は月読命に帰すのが正統と思われます。




