幻獣
ファンタジー世界には、我々の世界にはいない生物がいます。
伝統的な幻獣などが繁殖していても良いとは思いますが、新しい生命体を想像するのも良いですね。
伝統的な幻獣と言えば、天馬、一角獣、竜、翼竜、巨大鳥、不死鳥、鷲獅子など、ギリシア神話や中東の伝承に由来を持つ存在が多いです。
天馬はギリシア神話由来で、メデューサの血液から姿を現しました。相当の暴れ馬で、女神の持つ黄金の手綱がなければ捕まえることすらできません。また高潔な性格で、自らが認めた相手しかその背を許さないなど、乗り手を選びます。
その天馬の天敵とも言える存在が鷲獅子です。獅子の身体に鷲の頭と翼を持つこの存在は、荒々しい気性の肉食獣です。
その鷲獅子が牝馬を襲って産ませるのが、ヒポグリフです。これは鷲獅子の後半身を馬に置き換えた姿をしています。肉食獣らしいのですが、草食動物の馬の胴体で内臓がどのようになっているのか興味深い存在です。
一角獣は馬に角が生え、尻尾は獅子という姿をしています。この角は万病を癒すとされ、密猟者がいるぐらいなのですが、賢い生き物なので罠にも掛かりません。唯一の弱点はロリコンという点でしょう。
また、かつては犀を一角獣と呼んでいました。
竜という存在は西洋と東洋で大きく異なります。東洋では巨大な蛇のような姿で神獣ともされる存在ですが、西洋の竜は巨大な蜥蜴類に大きな蝙蝠のような翼を備えた存在です。
しかも巨悪の存在で、キリスト教の神と敵対するサタンが「大いなる蛇」「巨大な竜」と呼ばれています。
ですから、西洋の物語は竜を倒して金銀財宝を得る話や、竜殺しという栄誉、称号を得る物語が数多く作られました。
知能が高い場合は交渉も可能ですが、ほとんどの場合は血気盛んな凶暴性を持っています。
翼竜という存在は、竜の亜種で腕を持たない存在です。
概して知能は低いです。
巨大鳥は中東の伝承に現れます。
シンドバッドの船に大岩を落として来た、あの鳥です。
不死鳥は中東の伝承に現れる幻獣で五百年に一度、炎の中に身を投じ、再生する鳥です。
その血を飲めば不老不死を得られるとも言われますが、先読みの能力がありますので、近付くことさえ困難を極めます。
近付いたとしても、その身は炎に包まれておりますので、攻撃する前に燃え尽きないような対策も必要でしょう。
伝説や伝承に現れる存在は、何らかの根拠や由来があるとされていますので、それらを調べるのも面白いかもしれません。




