都構想
また維新の会が懲りずに提出して来ましたね。
いろいろと問題点が山積していますが、顕著なところから指摘しましょう。
まずは触れ込みの「二重行政の解消」から。
皆さんの記憶に鮮烈な印象を残しているのは、テレビ番組による道路清掃の様子を放映した回でしょう。
国道と府道を分けて清掃している様子が放映されていましたが、あれは「ヤラセ番組」でした。放送局は総務省から厳重注意を受けています。
実際には分け隔てなく道路清掃は行われていますので、二重行政ではありません。
しかも都構想の説明を読むと、府知事と市長が協力関係にあれば二重行政が解消されると明記され、実際にそうしていることが報告されています。
更に、大阪市政を四分割して、今まで一人の知事を、都構想では四人の区長へ増やすとなっています。
つまり市役所一つが、区役所四箇所に増加して、職員も増やすのが都構想の実態です。
身近な事例として、配達型の飲食店で考えてみましょう。
本社と支社で別々のビルを建てて、それぞれが社長、部長、課長、係長などの役職と部門を揃えているとします。
これまでは本社と支社でビルの高さを競うなど、ムダが多かったので経営統合して支社を廃止、支社の出張所や営業所も縮小整理するという動きですね。
店舗それぞれの管轄区域を広げて、人員整理も行いますが、それでこれまで通りのサービスを維持できるのでしょうか?
配達する区域が広がれば、これまでより時間が余計に掛かる上、注文が殺到すれば対応不能となるやもしれません。
親身に世話してくれて、事情にも明るい店員が転属などのリストラでいなくなる可能性もあります。
サービスを維持しようとすれば、人員増加となるでしょう。
それで収益が上がりますか?
単純な話、キチンと事業内容の線引きを行えば問題は少ないはずです。
同じ構造の他道府県で大阪府のような問題が生じないのは何故でしょう。
よくよく考慮して、大阪府民に判断頂きたいと思います。




