妖魔
妖魔という存在は定義が難しいですね。
元々は妖精の一員が、邪悪に染まった存在とでも言うのでしょう。
これらに分類されるのが、コボルト、ゴブリン、グレムリン、インプ、ダークエルフなどです。
淫魔は分類が作品によって変わりますので、本稿では取り扱いません。
ゴブリンgoblinは小鬼とも翻訳されますが、元々は家屋などに住み、簡単な雑用をこなす妖精の一種でした。それがゲームなどに採用されると、邪悪な存在となり、陽光を嫌って洞窟や地下迷宮に潜む習性に変わります。
繁殖力が強く、個々の実力は人間に劣るものの、数で圧倒しようとします。
暗がりに適応している為、赤外線視力を持ち、夜行性でもあるようですが、この辺りの習性や特性に関しては個々人で決めれば良いと思います。
コボルトkobold(独)はドイツの民間伝承に出て来る、小型の妖魔です。犬に似た頭部を持ち、徒党を組んで鉱山などに住み着く習性を持ち、ドワーフとは敵対関係にあります。
コボルトはコバルトcobaltの語源にもなっています。
グレムリンgremlinは二十世紀初頭に認識された妖精で、原因不明の故障に悩まされた飛行機乗りによって命名されました。
小型で悪戯好きな性質は、ファンタジー世界でも健在のようです。
インプimpもまた悪戯好きな妖精でしたが、最近は悪魔とする事例もあるようです。
大体、成人男性ぐらいの大きさです。
ダークエルフdarkelfは邪悪に染まったエルフで、元々は外見的差異はなかったようです。それがいつしか外見的には褐色の肌を持つようになり、エルフとダークエルフが一目で判別できるようになりました。
エルフとダークエルフの違いは、積極的に人に攻撃するかしないかの違いだけで、基本的な行動は住処の森を守ることで共通しています。
邪悪さの演出は書き手の技量次第という、扱いづらさもあります。




