第6話 騒動
なんて書こうか悩んだ結果、こう書くことにしました。
2021.7.13 追記 二人は顔を見合わせる。を追加
↠珍奇な魔法集↞
--対象をくすぐる呪文 "我が魔力を以て彼の者を刺激し、笑わせよ"
--対象を転ばせる呪文 "HeyYou、そこ気ぃつけな、オレサマのトラップが炸裂するぜ!"
パタン
↠魔法記録集↞
--最も長い詠唱 "我が覚悟、我が力と身を伴い、以て我が先祖であり、英霊である勇者クレオよ、その力に依りて森羅万象の理を捻じ曲げ、数多の想いを源とする力をもその身に宿し、放て!!"
【 】
魔法名は塗りつぶされている…
--最も短い詠唱 "力を!!"
【フォース】
シンプルだなぁ…。
--最も役に立たない魔法 【シーレンス】『一定時間声が出なくなる』"我が声を枯らせ"
変なもんがあるものだな…。
[ここには参考になりそうなものは無さそうだ。次に行こう。]
コクリと頷くコレット。本を戻し、次のフロアに向かう。が、そこで邪魔が入る。
「よお兄ちゃん、見たとこ冒険者だろ?御大層なもん持ってんじゃねえか。」
言われて視線を追うと、白障石と武器に辿り着いた。
[あんたらは?]
「おいおい、喋ればいいじゃねえか、ここは声量制限:1だぜ?」
「そんな制限厳しくねーんだから喋ればいーんだよ。」
もう1人が続ける。
[あんたらは?]
欲しい答えが帰ってこなかったので、もう一度問う。
二人は顔を見合わせる。
「トウヤとセージだ。」
「そんなことしてねーで喋ろーぜ。」
[まだ魔力の制御が出来なくてな。]
2人が一瞬ニヤリとして顔を見合わせる。
「なあ、その石と武器くれよ。」
「あんたらにはもったいない代物だ。」
[無理だ。(白障石を指さして)コイツがないと字が読めないし、(武器を指さして)こいつらは邪呪が掛かってる]
「「んなこた知らねえよ、さっさと寄越せ!」」
強奪された。どうしよう。
「へへっ、いただきー。…うあっ!?」
片方が剣と白障石を落とす。
「どうした!?がっ!!?」
もう一方も杖を落とす。
「「痛ってぇ!!」」
[颼彌さん、読んでください↠だから無理だって言っただろ?↞]
「だから無理だって言ったろ?」
「「…んだこらぁ!!」」
コツコツコツ…
「司書の間取です、確認に来ました。」
「「「「…。」」」」
間取さんが指さす。
↠声量制限区画:1↞
「声量制限超過、及び特定場所における問題行動に関する確認です、応じていただけますか?」
「「お、おう。」」
「ああ。」
「ええ。」
「まず、(指さしながら)声量制限区画:1についてはご存知ですか?」
「ああ。」
「知ってる。」
「一応は…。」
「ええ。」
「次に、大声を出した方はいますか?」
気まずそうに、トウヤとセージが挙手する。
「では、あなた方には公設注意:2です。」
「声量制限超過についての確認は以上です。特定場所における問題行動についての確認に移ります。」
次回戦闘シーンが挟まるかもしれません(挟むとは言っていない)