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なんか高魔力なんだそうです。  作者: 蝕麗蒼紅
12/24

第11話 呪文

決闘シーンの続きです。

「おいおい、逃げてばっかかよ。」

「攻撃しろー。」

観客が騒ぐ中、鈍化、重力、地震の魔法を掻い潜りながら考える。最初の魔法の蒸散、こちらの楯魔法の破壊、そして巨大化。詠唱が、ほとんどないのもおかしい。いや、正確には…

「ーミニフリットー」

快音。原因は氷柱の衝突。詠唱しないなら、

「なぜそんなに魔法に威力があるんだ?」

「代替詠唱も知らないのか。興ざめだ。そんなので俺に挑むなよ。」

いや、挑んできたのお前だし…。

「"()()()()()()()…」

「そうか!!」

特殊呪文!!

「"我が魔力を以て彼の者の術の我が身に掛けしを打ち払え"ーフィークヒールー」

途端に躯を駆け巡る痛みに苛まれる。なぜだ。

「うっ!?」

「ふっ」

トウヤが詠唱を辞めて嗤う。

「教えてやろう。俺が掛けたのは反転呪文。お前の呪文は1部が必ず反転される。」

なるほど。ぐっ…。

「"蝕め"ー輝鎚(かぐつち)ー」

痛みが引いていく。

「なっ!?自傷呪文とか聞いた事ねえ!?」

「当然だ。俺が創ったからな。もしもに備えててよかったぜ。」

「魔法を創る…だと…?異世界から来てすぐのお前が!魔法を使いこなす!だと!?そんなことあってたまるか!!」

「まだ使いこなせてはねえよ。」

「知るか!!"我が身と力を捧ぐ。〈死刻者〉ドルシャよ、我が敵に死を与えよ!!"ーグレムル・ベノムー」

禁呪だ。高速猛毒特大魔法攻撃。

「颼彌さん、禁呪です!!避けてください!!」

「あれ、猛毒の…。」

「おい、あれはやべえだろ…。」

観客がざわめく。大丈夫だ。奴の言う事が本当なら、この攻撃は潰せる。

干渉の呪文。

「"カンヌラ ラ ルプト エル ウルラ"ーラウルター」

まるで死神のように襲い来る闇が、途端に見る影もなくなる。

バタッ

術を放ったトウヤが、逆に倒れる。

「勝負あり!勝者空間颼彌!!」

審判が宣言し、高位魔導師と思しき者達が駆け寄る。

禁呪を詠唱したのだから、当然と言えば当然だ。

"我が身と力を捧ぐ"なんて、間違っても詠唱してはいけない。

いつの間にか来ていたセージが、涙を流しながら治癒魔法を使っている高位魔導師的存在(まだそうと決まった訳では無い)と話をしている。

俺は無言でその場を立ち去り、決闘場の外でコレットと合流した。



はい。みんな大好き禁呪様の登場シーンでした。干渉呪文は相手の魔力の放出を阻害するものです。禁呪には魔力を放出し続けるタイプのものが存在するので、そこを突くことで死神の攻撃を止めた感じです。

より詳しく説明が欲しい方は感想等に書いてください。「分からんわボケ」

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