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勅使河原華蓮の編集後記  作者: 成希奎寧
麗爛新聞 八月号
40/40

麗爛新聞 十月号 編集後記

木々の葉も赤く染まり、すっかり秋めいた日々がやって来ました。


秋の夜長に見えた満月に思いを馳せると、月影が涼やかな地表を照らします。


このまま紅葉が進めば、いずれ葉は散り、少しだけ物悲しい雰囲気になってしまうのでしょう。


けれど、一度見た彩りは心に焼き付き、思い出として刻まれます。


空気が冷えても、枯葉が舞い踊っても。


包み込む様な燃える赤は燻り続け、再び灯る日を待ち続けるのです。


季節は必ず巡ります。けれど、全く同じ時は流れる事はありません。


何も変わっていない様で、必ず何かが変わっている。


何も変わらないと諦めていても、何かを変えてくれる存在がきっとあります。


私達は、そんな世界で生きています。


無意味な人生なんてありません。


無価値な人生なんてありません。


私達は、そんな――美しい世界で、確かに生きているのです。





麗爛新聞 十月号 終





勅使河原華蓮の編集後記 終



勅使河原華蓮の編集後記 -Imaginate frower-


に続きます。

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