れでぃのはだかにごようじん!
本家でも三行やってみた! イラストもつけていきたいっす。
●月●日
今日。おしごとが終わったの! さーかすの洗濯と御掃除する御仕事だったの!
でも、わるい人がいっぱいじゃまにきて、レディ(ごりら)をさらったり、象さんが暴れたの!
アキ姉ちゃんがご飯を作ってくれました。美味しかったです。
……。
……。
僕らの冒険は終わった。アキ姉ちゃんが新しい依頼人さんを紹介してくれた。
「私の娘を護る仕事を請けて欲しい。期間は一年間」「ただし、出会いは偶然を装うこと」
「娘の意思で、『森』に帰るように仕向けること」
むずかしい依頼だなぁ。そう思ったけど、ろぅは引き受けちゃうつもりらしい。
「ちぃやには言わないの? 」『ともだち』に言わないのは心苦しいんだけど。
「うん……あの子は顔に出ちゃうからね」そうだね。そうだね。
「条件がある」
ろぅはもんだい点を指摘してくれる。
「偶然を装うと言っても限度があるぞ」
「そこは、向こうのほうがケンタウルス族の友人を手配して、五竜亭に導くようにするそうよ。
「だが、その『娘』が首尾よく俺たちの仲間になると思うか? 」「……そうね」
「ぼくが、誘ってみようか? 」「……ファルちゃんなら、ついてきてくれそうだけど」
「あと、いくらイルジオンの弟子と言っても、経験のないガキの世話はもう懲り懲りだ」
そうかなぁ。ろぅってちぃやとか、しょーん兄ちゃんたちとか面倒みてたとおもう。
「それに」アキねぇちゃんは辛そうに呟いた。
「エフィーちゃんのこともあるわ」「……」
えふぃちゃんはろぅの妹だ。どっからさらってきたの? とおもう程にてない。
「ファル、お前はどう思う? 」
うーん。ぼくは腕をくんでかんがえる。
「チーアの、お父さんのいえに泊めて上げるといいよ」ガウルさんならあんぜん。
「……貞操の問題が出ないか? 」「穴がないからだいじょぶなの」
そう、恋さえしなければもんだいない。
ぼくのこのかんがえは、あまかったんだけどね。
「私にはあるわよ~」
そういってぼくを抱き上げるアキ姉ちゃん。それはちょと。
暴れるぼくを抱きかかえ、「アキ。いじめるな」と言うろぅ。
なんだかんだいって、ろぅはめんどうみ(面倒見)がいいからすき。
「私は嫌われているの? 嫌われているの? 」
じめんに「の」と指で描き出すアキねぇちゃんを慰めようとか思うと酷いめにあう。
「アキ。いい加減にしろ」
ろぅが言うと、つば(唾)の臭いのする目元をぬぐって、アキねぇちゃんが微笑む。
「じゃ、引き受けてくれるよね」
女の子の世話をやらされるのは、一度や二度じゃない。ぼくら二人はため息をついた。
「もう一人の」女の子は、ぼくらの苦労を。多分。しあない(知らない)。
ファルコは役目的に『盗賊』ですので、事件の裏を見ています。
なんかチーアが可哀相ですが、ファルコはファルコなりにチーアがその純粋さを失わないように気を使っています。