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迷宮の魔王  作者: れおれお
第1章 迷宮作成開始
9/23

第07話 迷宮第一段階の完成

7月5日、修正しました。


 不浄の間の設置を終えた僕は、部屋だけを作った居住空間に戻り、テーブル・イスやベッド本棚などなど生活に必要そうな物をダンジョン商会で購入し、部屋に配置していった。


 部屋を作ったり、鉱石の話をしたり、家具を配置したりをしているうちにだいぶ時間もたっていたようなので、ひと休みしながら、dPadでインプたちの坑道探索の状況を確認してみる。

 探索の途中で上に伸びる昇降機の穴が見つかっていて、それを調べた結果、この鉱山の坑道は三層構造になっていることが分かっていて、一番下の三層目はまだ、採掘の途中だったようでそんなに広くもなく、すでに全ての坑道をチェクし終わっていて、今は一つ上の第二層目の探索がをしているところのようだ。二層目は三層目と比べるとだいぶ広いようで、三層目より広いエリアの地図が出来ているが、まだ調べ切ってない坑道が何本もあるようだ。


 これは、まだまだかかりそうだな。と思いながら、どんなに水をくんでも水が無くならない水甕からくんだ水を、どんに燃やしても炭がなくならい七輪で沸かしたお湯で、お茶をいれ、パンと七輪あぶったハムをかじって食事をとる。

 保存のきくハムとパンをまとめて買ってあるので、当分、空腹に悩まされることはないと思うが、落ち着いたら、料理をしてくれる召使いくらいは購入しようと心に誓いながら、食事を終え、午後の作業に戻る。



 この周辺には人間は住んでいないし、攻め込まれる心配はほぼ0ではあるが、万が一ということもあるし、召喚してエサを与えておけば、繁殖して数が増える可能性もある。ということで、鉄格子の部屋に戻り、鉄格子の向こうにジャイアントスコーピオンを雄雌1匹ずつ召喚し、取り込んで支配下におく。

 ジャイアントスコーピオンが、僕が召喚した初めての本格的な魔物だ。

 巨大なハサミや尻尾など、リアルな魔物の姿は間近で見ると、その迫力にちょっとビビってしまう。とは言え、肉食性で常に飢えていて、獲物の気配を感じると興奮して襲いかかってくる凶暴なヤツだが、なにも無い時は部屋の隅などでじっとしているし、僕に対しては、いちおう服従しているから(といっても襲いかかって来ないという程度のものだが)今はおとなしくしている。

 おとなしくじっとしている間は、一年近い絶食にも耐えることが出来るホントにダンジョン向きな魔物なのだ。部屋の隅に、飢え過ぎず、満腹になりすぎない頻度で、定期的にネズミを自動的に発生させる魔法陣を設置し、ジャイアントスコーピオンの部屋での作業を終える。


 次に、取り掛かったのは、インプたちの寝床作りである。今は、地図作成のための5匹だけだが、ダンジョン内での様々な雑用係になるであろうインプは、まだまだ数を増やしていく予定なので、少し大きめの部屋を、DCルームから入口側へ伸びている通路から枝分かれさせた場所に配置し、床にムシロをしいておく。


 DCの間、召喚したモンスターたちを配置する部屋と寝床(といっても、まだインプとジャイアントスコーピオンだけだが…)の設置、自分の居住エリア、不浄の間とクリーンスライムたちの設置で、とりあえず、最低限の…、本当に最低限のダンジョンの構造物の設置が完了し、ささやかな物ではあるが僕のダンジョンの最初の形が完成したのである。


 自分で何かを作ったりしたわけではないが、ちょこちょこと迷宮内を移動したり、1つずつの作業を慎重に時間をかけてじっくりとやったせいで、たったこれだけの作業をするのも一日がかりだった。

 クリーンスライムを呼び寄せて、スライム浴で体をキレイにして、簡素な夕食をとり、初日の作業を終了した。

 坑道を探索しているインプたちの様子を確認すると、坑道の第2層の地図もだいぶ大きくはなっているけど、まだ完全では無いようだった。先は長いし、特に脅威となるような生き物もいないようなので、急がせる必要はないと考え、一度ねぐらに戻って、食事をして休むように指示を出して、休むことにした。

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