第01話 迷宮の現状
久しぶりの更新です。
今回から、第2章になります。今回は導入部のため、短いですが、しばらくは、定期的に更新できると思います。
僕がこの世界に来て、あっという間に10年が過ぎた。
10年の間に、コボルドと狼とジャイアントスコーピオンなどの魔物は安定供給ができるようになった。
鉱山ではミスリルの採掘作業が始まり、ミスリル精錬と鍛冶も設備が充実し、武器防具の製造販売も軌道に乗っている。
防備の面では、完全に迷宮への取り込みを完了した森の中には、生き物を襲って栄養を吸収する魔樹を植え、長い年月を経て魔樹が動けるようになり知恵を持った樹人トレントも召喚して配置したし、ハーピーを召喚して空からの森やその周辺地域の監視する形も作り上げた。
その他にも、ポーションの原料となる種の薬草の栽培とポーションの製造、サリバーンなどの冥神の神殿の建設、ヨンボスとソフィーナの蔵書の書写と製本所の完成によって図書館の本の充実、サリバーンからの贈り物のドラゴンの育成開始、森・坑道・迷宮・居住部の充実化などなど、様々な部分が充実し、迷宮は経営は非常に安定して、着実にお金とDPを増やしている。
そんな中で、迷宮の管理者たる魔王として、いろいろ指示を出したり、作業をしたりしながらも、少しずつ確実に魔術・錬金術の知識を深め、魔法を唱える練習も繰り返し、体力づくりと最悪の時の護身の術としての棒術の訓練の積み重ねで、僕個人も10年前とは比べ物にならないくらい力を付けた。




