部活
ホームルームが終わった後、枕崎が再びリューシャの元に駆け寄ってくる。
「リューシャはクラブ活動って興味ある?」
完全にタメ口になった枕崎がリューシャに問う。
それを聞いたリューシャはコーヤの方を見た。
「毎日は店の手伝いもあるし無理だろうな。でも週2回ぐらいなら大丈夫じゃないか?」
と、フォローを入れるコーヤ。
「じゃぁ、私の所の陸上部とか覗いてみる?外人さんなら即戦力かも知れないし!」
と、リューシャの手を握りながらキラキラとした目でリューシャを見つめる枕崎。
リューシャは外国人であるからと言ってもスポーツは人並みであると丁寧に説明し、興味がある部活が他にあるのでと申し訳なさそうに枕崎の提案を断った。
枕崎は「じゃぁ、今度の体育の時にでも一緒に走ろうね!」と言って鞄を颯爽と持ち嵐のように部室へと向かった。
五月蝿いのが去って一段落したコーヤは問う。
「じゃぁ、何の部活に興味があるんだよ?」
ハニカミながら「さっき別の子に聞いたんだけど2つほど興味がある部活があるんだ」とリューシャが答えた。
コーヤはあの悪夢を連想したが2つと言うヒントに少しだけ安堵する。
他の物にも興味があればそっちを優先させてやればイイだけの話だな。
わりとお気楽に物事を考えるコーヤであった。
それならとコーヤが提案する。
「今からそこへ見学に行ってみようぜ!」
喜びながら「うん!」とリューシャは答え、ここからコーヤの悪夢は始まるのであった・・・。
まず、最初に訪れた所は裁縫部。
コーヤには無縁の世界であったが仕方が無く率先してドアをノックし一声かけて部屋に入る。
当然、女生徒ばかりの部活で全員が一斉にコーヤの事を見た。
背中に変な汗が流れ、後ろのリューシャが見学したいとの事を告げる。
この部の部長さんと会話するリューシャ。
コーヤは裁縫の事は全然分からなかったが他の部員の反応を見ているとリューシャも
結構慣れているようでスキルがありそうな感じに見えた。
途中、翻訳を交えながらコーヤも話の輪に加わる。
と、リューシャがハンカチを取り出し、それを部長や他の部員達に見せる。
自分で刺繍したと言うハンカチには日本国民的に有名なアニメのキャラクターが刺繍されていた。
コーヤは唖然としたが部長らはカワイイ!とか上手いね!とか全然気にしていないようだ。
とりあえず、仮入部扱いで毎日は来れないと説明し、端切れ屋とか色々な店の情報を
仕入れるリューシャであった。




