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クラスメート

教室の前までやって来るとあちこちで話し声が聞こえる。

「一緒のクラスになって良かったね」やら「またお前と一緒かよ」とか

「うわっ、アイツと同じクラスになっちまった」などなど。

もちろんコーヤはその3番目でありガラッと教室の扉を開けるとピタリと話し声が止んだ。


しかし、コーヤの後ろに着いて来たリューシャの姿を見るとまたザワザワとし出す。

普通は出席番号順に席に並ぶのが一般的だがコーヤはリューシャの翻訳役を兼任しているので、

黒板には教師から向かって一番右の一番前の席に着くよう指示が書かれていた。

もちろんリューシャはその席の横に座るように指示されている。


遠巻きに好奇心の目で見られヒソヒソと噂される2人。

ちょっと居心地が悪かったのでコーヤは完全に机に突っ伏し寝たフリをする。

が、リューシャはどうして良いのか分からずに力無く笑いつつ前を向いていた。


すると、その空気を打破するように「おっはよー!」と大きな声で挨拶する能天気な

女生徒が教室に飛び込んで来た。

リューシャはビックリしてビクッとしながら振り向くと、そこには前に知り合った枕崎と言う

女生徒が空気を読まずにズカズカと教室に入り込んでいた。


そして目立つリューシャの姿を見るとタタッと近寄り、「一緒のクラスになって良かったね。

リューシャ!」と場の空気を一千した。

その声を聞いたコーヤは寝た振りを止めてムクリと起き上がる。


「相変わらずデカイ声だな、お前は・・・」

「あっ、廣井君も一緒のクラスだったんだ!」と悪びれずに枕崎は「君とは本当の意味で

おはようみたいだね」と笑った。


そしてそのやり取りを一部始終見ていた枕崎を知る数人の女生徒達が近づいてくる。

で、開口一番に「枕崎さん、ゴメン。その子の事を紹介して!」と興味津々の元クラスメートが

リューシャの回りを囲んだ。


枕崎は声高らかにリューシャの事を説明する。

その様子を見たコーヤはコイツに任せておけば問題ないだろと再び寝たフリをするのであった。

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