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 だが、代償は大きかった。

 カイの手にする鉄剣が、あまりの負荷と熱変化に耐えきれず、ミシミシと悲鳴を上げる。

 表面には無数の亀裂が入り、今にも崩れ去ろうとしていた。


「ハ、ハハハ! 壊れたな! 貴様の『異能』も、その程度の器でしか振るえんということだ!」

 イグニスが勝ち誇り、再び魔力を練り上げる。

「終わりだ、カイ! 我が最強の火力を受けて、灰になれぇ!」


 イグニスの背後に、十数個の火球が浮かび、一斉に放たれようとしたその時。


「——させないって言ってるでしょ!」

 フェリスの声が響く。

「カイさん! 私たちの『色』を使って!」


 フェリスが放った数条の「木の蔦」が、リナの放つ「聖水」を吸い上げ、カイの剣に絡みついた。

 折れかけた鉄剣が、木と水の魔力によって一時的に補強され、透き通るようなエメラルドの色を帯びる。


「……ふ。一人じゃないってのは、こういうことか」


 カイが初めて、戦いの中で小さく笑った。


(無色一刀流・奥義——『世界葬せかいそう』)


 補強された剣が、一条の閃光となる。

 それは炎を切り裂き、イグニスの鎧を粉砕し、彼が背負っていた『火精ギルド』のプライドを、根底から断ち割った。

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