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「……は?」

 カイが眉をひそめる。


「私、パーティーに入れて。というか、私を飼いなさい! 私は腕のいい斥候スカウトよ。木属性の索敵能力があれば、ダンジョンの罠も魔物の位置も全部丸見えなんだから!」


 フェリスは胸を張り、カイの腕をガシッと掴んだ。

「あんたみたいな『異常な個体』を放っておけない。あんたが何を隠してるのか、この鼻で突き止めてやるんだから!」


「フェリスさん!? カイさんは私の……私たちのリーダーなんですから、そんな強引なのはダメですよ!」

 リナが頬を膨らませて抗議する。


「没落令嬢、あんたじゃこの男の『真価』を支えきれないわよ。前衛がカイで、中衛が私、後衛が水のあんた。バランスは完璧でしょ?」


「そ、それはそうですけど……」


 二人の女性がカイを挟んで火花を散らす。

 カイは深くため息をつき、錆びた剣の柄に手を置いた。


「……断ると言ったら?」

「ストーカーを続けるだけよ。寝首をかかれないように気をつけることね」

 フェリスが不敵に笑う。その瞳は、獲物を見つけた肉食獣そのものだった。


「……いいだろう。だが、俺の戦い方について詮索するな。それと、リーダーは俺だ。指示に従えないなら、その瞬間に切り捨てる」


「契約成立ね! よろしく、無色のリーダー!」

 フェリスが嬉しそうに尻尾を振り、カイの背中に飛びついた。

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