二人を結ぶ呪い14
恐る恐る振り返ると、50代くらいの男女が真剣な眼差しで私を見つめていた。
その2人は私の姿を見た瞬間、泣きそうな表情になり、声を震わせて言った。
「……シエル。シエルね!!言わなくても分かるわ!」
「シエル!ずっと心配していたよ!!会いたったよ!!」
お、お父さん……お母さん……
信じられない。
本当に……私の目の前に。
手を伸ばそうとすると、私よりも早く、思いっきり抱き締められる。
「シエル!!」
「お……父さん……お母さん……」
「ああ、顔をよく見せて」
そう言って、肩を持って少し離されると、私の成長を確かめるように顔を上げさせられる。
私は半分放心状態で見つめ返した。
まるで夢を見ているようで、全然現実味がない。
両親は、私の知る姿とは少し違い、全体的に年齢を重ねたような風貌になっていた。
でも――その温かな目は、昔と何も変わらない。
胸が熱い……
「こんなにも大きくなって……」
ボロボロと涙をこぼす両親につられて、私もついに涙が溢れた。
全然進級出来ない日々。
戦争で命を落としかけた時、もう一生会えないかもしれないと思った。
離れている間、どれだけ悩んだか。
何度両親を疑ったことだろう。
でも、私は両親に会いたいと、恋しいと思った数の方が数え切れないくらいだと、胸を張って言える。
「ずっと……ずっと……会いたかったよ……っ!!」
私は力の限り、両親を抱きしめた。
私も、会いたかった……っ!!




