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【大賞受賞作】私を殺したのは、大魔法使い様ですか?~あなたがくれた幸せの呪い~  作者: 花澄そう


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招かざる訪問者33


その声を聞いて、ヒヤっとした汗が全身に噴き出るのを感じた。

静まり返った部屋の中で、心臓の鼓動がやけに大きく響いているのが自分でもはっきりと分かった。


どう反応していいのかも分からない私は、ディオンが私の名前を再度呼んだのに、振り返る事も出来ずに固まった。


コツコツと足音が近付いてくる。


「まだ怒ってるのか?」

覗き込まれて、ドアップに映ったディオンの顔に、動揺し過ぎて床に尻もちをついて勢いよく後ずさる。


そんな私の行動に、目を丸くしたディオンはすっと眉をひそめた。

そして、足音を立てて私の目の前に来ると、酷く低い声で聞いて来た。



「何かあったか?」


私は、息の仕方を忘れてひどく呼吸が乱れた。

「はぁ……はぁ……」


息苦しさで目の前が歪む。



こ、怖い……

ディオンから、早く逃げないと。


じゃなきゃ…………殺されるっ!!




ディオンは震える私の耳元に顔を近づけると、静かにささやいた。


「まさか……思い出した?」



私は、その言葉に動揺を隠す事も出来ずに、目を大きくしてしまった。

「……っ!!」



そんな私の様子を見たディオンは、無表情のまま、手にするどく光る何かを出してきた。


「やっぱ、あれがないと駄目そうだな……」


そうつぶやくと、ディオンはその光る物をゆっくりと私の顔に近づけてきた。


冷たい汗が背筋を伝い、心臓が跳ね上がる。


逃げないとと何度もそう思うのに、体は思うように動かない。

招かざる訪問者はここまでです(^^)/

次は、時を超えた狂愛の檻になります。

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