~変化~
「……お父さん!一緒に逃げようよ!ねぇ!」
社長室の前にたどり着いた時子供の声がした………
「リリ……すまないが1人で逃げるんだ……」
「イヤだッ!!ずっと…ずっとずっと一緒にいるって約束したのに!!」
「リリ………私は、いけないことをした……だから……」
「だったら謝ればいいでしょ!わたしも一緒に謝るから………許してもらお…ね……」
「リリ……」
その会話を聞いた後私の体は勝手に動いていた…………………いつもと……違う気持ちとともに………
ガチャ
「!!……リリ!はっ、速く行くんだ!!」
「お父さん!!お……お願い…お父さんが悪い事したのなら謝るから許してッ!!わたしからお父さんをウバワナイデ!!」 「リリッ…わ、私は君たちにとって邪魔な存在だろ………でも…でも生きたい……自分勝手なのは分かっている…だか……だか娘を1人残して死ぬわけにはいかないッ!」
私は、どうすることもなく2人の話を聞いていた……私の頭には2人を殺すと言う考えは……なぜか…なぜか出てこなかった……いつものワタシではなかった………