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星の天窓と、こころのオペラグラス

作者: 逢乃 雫

空を走りゆく


絵筆の軌跡のような



いくすじもの


白い雲を見上げながら



夏の日差しを


浴びながら描いた



夢に色染月(いろそめづき)


風が色をつけゆくように



雀色時の


街並みを舞いゆく



蜻蛉のシルエットは


茜色をして



明日葉(あしたば)の白い


花に彩られた小径を



進む先にいつしか


咲いたワレモコウの花は



風にそよぎ


ひと筆ずつ季節を


描く紅い筆のように




星空の彼方に


見つけた小さな秋



夏の大三角が


西へと飛び立とうとする



(そら)に蹄を鳴らして


浮かぶこうま座の星々



秋へと季節を


つないでいく光



宙の舞台を


創る大切なピース




星空の彼方に


見つけた光る天窓



ペガスス座の星々と


アンドロメダ座の


アルフェラッツの光



秋の四辺形は


移りゆく季節の舞台と



神話を彩る


星座たちを映し出して



羽ばたく天馬の


白銀の翼と



アンドロメダの


青い瞳が


天頂に煌めいて




こころの中に


言の葉があって



言の葉の中に


こころがあるように



瞳に映る


景色のその中に



新しい季節が


きっとあって



明日葉の花が咲く


白い花びらで



言の葉に明日への


希望を燈して



吾亦紅(われもこう)の花が咲く


紅く色づきながら



言の葉に感謝という


こころを添えて



こころとともに


言の葉があって



言の葉とともに


こころがあるように




夏の日差しを


浴びながら描いた



夢に色染月の


風が色をつけゆくように



そこに映る景色(みらい)


また歩き出す


その一歩を大切に



こころの


オペラグラスで


星の天窓を、見つめながら























秋の星座の一つ、こうま座は、北半球で見える最も小さな星座で、東にペガスス座の星々とアンドロメダ座の星・アルフェラッツからなる『秋の四辺形』があります。


アルフェラッツ(アラビア語で「馬」)は、かつてはペガスス座で、王女がモチーフのアンドロメダ座の瞳の位置に青く輝きます。


ワレモコウ(吾亦紅)は、紅い穂のような花が秋に咲き、花言葉は「感謝」です。今の時期に白い花が咲く明日葉あしたばの花言葉は「未来への希望」です。雀色時すずめいろどきは夕暮れ時、色染月いろそめづきは9月です。


季節の星や花をモチーフに、詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] 星空が好きなので、いつも楽しみにさせていただいてます。 秋というと黄色や茶色、赤色といったイメージだったのですが、秋の中にも色の移り変わりがあり、様々な色が溶け込んでいるんだなあと改めて感…
2024/09/28 22:35 退会済み
管理
[良い点] 秋の空には小さな星が輝いているのですね。 秋の四角形と呼ばれる星座もあるのですね。 心のオペラグラスで見るという星空には 秋の実りのように感謝の花や未来への希望があるように 思えました。雀…
[良い点] 「秋の四辺形」は、はじめて聞いたのですが、星空に天窓のように見えたら、素敵だなあと思いました。 「こころのオペラグラス」も想像力をかきたてる表現ですね。 夏から秋への季節の変化を感じる素敵…
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