表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/35

『夢』


ーーー教会に行く前日の夜、俺は夢を見ていたーーー


「くっ....この俺に傷を付けるとは....」


 金色の髪に金色の瞳、背中に翼の生えた神々しい光を放っている男が言った。


「神よ、貴様のせいで地上がどんな事になっているのか知っているか?」


 黒い髪に赤く染まった目、黒いローブのような物を着ている男が言った。


「そんな事はどうでも良い!問題は何故、人間風情が俺に傷を付けることが出来たのかにあるのだっ!ありえない!こんな事はあり得てはならないのだっ!」


 神と呼ばれた男が言った。


「どうでも良いだと?そんな事を言っているからいつまで経っても貴様は弱いのだ」

「神である俺が弱いだとっ!そんなことはあり得ないのだよ。君が人間だから責めてもの情けで力を抜いていたのだ。あぁそうだとも、私はまだ全力では....ぐふっっっ....!」


 黒いローブの男の腕が神と呼ばれていた男の腹に突き刺さっていた。


「全力を出していなかった....か。一体いつになったらお前の本気を見れるのだろうな?」

「全知全能の神の名を持って命じる!全ての神よ、この男を粛清せよ!」


 そう神が言うが何も起こらない。


「はぁつまらん、つまらんぞ神よ。所詮この程度か....」


 そう黒いローブの男が言う。


「くっこの愚か者め....がはっ....」

「『破壊の捕食者 〜神物処刑(ゴッド・シフリヒタ)〜』」


 黒いローブの男がそう言うと、神と呼ばれていた男は姿を消した。


「本当に神はもう滅ぼして良かったのですか?」


 緑に光っている目、赤い髪の杖を持った男がローブの男に聞く。


「どうせ、奴は蘇る。いくら破壊の捕食者と言えど、魔術より少しだけ奴に擦り傷を負わさせられるぐらいだ。」


 そうローブの男が答える。


「いや、素晴らしい!素晴らしいです!あの全知全能の神に傷をつけるとはっ!しかしっ、しかしですね、その程度では駄目なのです。貴方は敵に対しても甘すぎる。そんな事だから、あの神もこの私もいつまで経っても滅ぼせないのです。残念、残念ですね。貴方ならあの神を滅ぼしてくれると思ったのですが....失望、失望しましたよ。まぁ当たり前ですか。私、悪魔エルサムでさえ貴方は滅ぼせないのですから。いえいえいえいえ、別に気にすることはないのですよ!」


 突如現れた黒いマントに銀色の仮面をしている悪魔が言った。


「相変わらず、独り言をペラペラ喋る男だ。そんなに滅ぼされたいのか?」


 黒いローブの男は、先程同様目を赤く光らせ悪魔を眺めた。


「ええ、滅ぼせるものなら滅ぼしていただきたいものです。貴方には無理ですがねー。あっ、勿論私は貴方を滅ぼせますよ!」


 そう悪魔が言う。

 すると赤い髪で、杖を持っている男が言った。


「ほう我が君を滅ぼす....か、面白いことを言うな」


 赤い髪の男に緑色の膨大な量の魔力が集まり始める。


「下がっていろ。こんな雑魚、俺1人で十分だ」

「御意」


 黒いローブの男がそう言うと、黒い魔力が彼に集まり始めた。

黒いローブの男の正体とは....

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ