『権威に挑む中二男子』
彼はいつからなのか、”権威”というものをずいぶん嫌っていた
例えば・・
数学の授業で何かしらの公式が出てきたとする
その公式が本当に正しいかどうか、証明を自分でトレスしてみて
「なるほど」と腑に落ちたなら信じる
だが「うーん・・いまいち分からない」となった場合は信じない
友人は「先生も教科書も正しいって言ってるんだから合ってるだろ?正しいって事にしとけば?」と言う
しかし彼は「そういうの『権威への隷属』っていうんやで・・僕はそんなん嫌だ」と取り合わない
・・ただし、悪い点をとって教育熱心な彼のお母さんにこっぴどく叱られるのを避けるため、試験の際だけは"仮にその公式は正しい”ものとみなして問題を解く・・だがあくまで「仮に」だ
彼は決して権威に屈しない?のだった