ドロップの姉
ドロップさんについていくようにして私も部屋の中にばいると腰ぐらいまである長い緑色で髪を後頭部で結んだタレ目のお姉さんがいた。
「おかえりドロップ。彼女がそうなんだね」
「うん、そうだよ。ぼくほどじゃないけどかなり強いよ」
「ドロップのその感覚はよく当たるからな」
ドロップさんのお姉さんはそう言いながら苦笑を浮かべている。そして私へ向き直ると安心するような微笑みを浮かべて話しかけてきた。
「君が赤名ちゃんだね。私の妹がお世話になっています。姉のビーナッツって言います」
「いえ、今日なんて私の方がお世話になったといいますか」
ドロップさんのお姉さん、ビーナッツさんはお母さんと凛のおばさんの話初めのようなことを伝えてきた。私はその挨拶にうまく返すことができずにしどろもどろになっているとドロップさんが横から声を掛けてきた。
「それでお姉ちゃんから説明してくれるんだよね」
「そうだね、でもその前に」
ビーナッツさんはそう言いながら手をワキワキさせて私に近づいてくる。それを見た私は身の危険を感じてドロップさんに助けを求めるために視線を向けるとドロップさんは苦笑しながら首を横に振った。
「はぁ、はぁ、はぁ」
そんなビーナッツさんから解放されたのはゲーム内時間で優に1時間は過ぎた後だった。
「いやぁ、堪能した。ごめんね最近赤名ちゃんみたいな背丈のかわいい子いなかったから歯止めがきかなかったよ」
「ビーナッツさん謝るぐらいならしないでくださいよ。それにさっき貸してもらった服地味に性能良いし」
さっき私がビーナッツさんへ言ったようにずっと着せ替え人形となっていた。そして解放されたところでさっきまで来ていた服について軽く文句を言っているとビーナッツさんはその答えを伝えてくれた。
「まぁプレイヤーメイドだしね。それに素材は南の最先端だから性能は良いよ」
「えっ、っていうことはこれの素材って」
「うん、ぼくが狩ったモンスターの素材から作ってるよ。実際にぼくの防具もお姉ちゃんが作ってくれてるし」
そう言って自身の着物の袖を手でつかみ軽く広げるようにして見せてきた。
「こほん、それじゃ大分脱線してたけど話を戻すとしてドロップの使ってる技術についてだよね」
かわいらしい咳ばらいをしてからビーナッツさんは私がここに尋ねてきた本題の話に戻してくれた。
「まず最初に言っておくけどあれは戦闘職が習得できるまでは相当難しい技術だよ」
「そうなんですか?」
「うん。あの技術を習得するにはDEXがそれなりにないといけないからね」
それを聞いて私は既に諦めの状況だった。ビーナッツさんの言う通りならおそらくDEX22では無理だろう。私がそう思っているとドロップさんは付け桑てくれた。
「まぁ、ぼくはDEX50で取得できたけどお姉ちゃんは確か25の時には取得できてたんだっけ」
「そうだね。だからDEXが必要とは言ったけどリアルでの器用さも影響しているのは間違いないよ」
ビーナッツさんはそう付け加えてくれた後に実際に入手方法の手本を見せてくれるとのことだったのでその言葉に甘えることにした。
「入手条件は簡単だよ。魔法を自身の意識通りに少しでも動かすことができたら入手できる。こんな感じにね」
そう言ってビーナッツさんは一般的な回復魔法であるヒールを唱えた後に自身の頭の上でくるくると回し始めた。
「まぁ、ここまでの性能はいらないけど少しでも曲げれれば覚えられるよ。後はスキルレベルに合わせて形などを弄ることができる感じだね」
「そうだね。実践に使うならさっきぼくがやってたように剣に【ダークボム】を纏わせて切りつけたりとかかな」
「ダークボムって何ですか?」
「あぁ、闇魔法を20まで上げたら覚えれる攻撃魔法だよ」
ドロップさんはそう教えてくれたその後はゲームのことを話しながら時間が経過した。その間にこの技術を友人に教えていいかと聞いたところ二つ返事で了承してくれたのでクリンに魔法操作の取得方法を連携する。
「ありがとうございました」
「いつでもいいからまた来てね。今度は友達と一緒でもいいよ」
私がお礼を言うとビーナッツさんは笑顔でそう返してくれたのだった。
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名前:赤名 Lv:12
種族:獣人(猫)
装備
武器:仕込み双剣
頭:狼革の額当て
胴:狼革の胸当て
腕:狼革の肘当て・グローブ
足:狼革の膝当て
靴:狼革の鉄板入りブーツ
アクセサリ:
★STR:33
★VIT:29
INT:22
MND:22
★AGI:32
DEX:22
LUC:22
★RES:28
スキル
双剣:Lv10、双剣術:Lv9、STR強化:Lv11、AGI強化:Lv11、投擲:Lv7、
危険察知:Lv7、認識阻害:Lv3、収納ボックス:Lv5、暗視:Lv6、格闘:Lv7
鑑定:LV2
残りスキルポイント(14)
残りステータスポイント(24)
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