キャラクリ_2
確認が終わったのに気づいたのかミオさんが次の設定の話を始めた。
「問題はなさそうですね。それでは本ゲームのメインコンテンツであるステータスを決めていきましょう」
「はい、基本的なのは見てきましたが説明お願いします」
「わかりました、それでは順をおって説明します」
ミオさんからステータスについて説明を受けた。原則としてここで選択できるステータスは4つまでで選択した4つのステータスを後から変更することができない。そして選んだステータスのみがステータスポイントによる割り振りができるというものだった。選んでいないステータスはどうなるかというと一律でレベル+10の値となるみたい。
その説明の後に各パラメータのことを教えてくれた。
STR(strength):装備品の重量と攻撃力に影響
VIT(vitality):体力と防御力に影響
INT(intelligence):魔法攻撃力とMPに影響
MND(mind):魔法防御力に影響
AGI(agility):移動速度に影響
DEX(dexterity):生産の成功率と性能及び罠設置解除にかかる時間に影響
LUC(LUCK):ランダム性の事象に補正がかかる
RES(resist):各種状態異常の効きやすさに影響
3D:立体的な動きに補正がかかる
というものだった。
「最初の方はよくあるパラメータだけど一番最後の3Dってなに?」
そう思ってミオさんに聞いてみると端的な答えが帰ってきた。
「3Dというのは立体的な動作に補正がかかります。例えば飛んだり跳ねたりとは関係なく例えば空中浮遊や木の間での移動などに補正がかかるステータスとなります」
「なるほどね」
私はそれを聞きあらかじめ決めていた。ステータスであるSTR、AGI、RES、3Dの4つを選択した。これで今日できる設定は残り一つとなるんだけどそれが大変なことになりそう。
「それでは最後にスキルを10個選んでください」
「スキルってこの場で選ばなかったスキルって後から入手方法はありますか?」
「はい、スキルはこの場所以外でも条件さえ揃えばスキルポイントを使うことで取得することはできます。ですが、外とは違いここではすべての下級スキルを習得できる可能性があります」
「ということは意味が薄いスキルも習得できるってこと?」
「そのとおりです。スキルの種類の説明に入りますがよろしいでしょうか」
「お願い」
私はある程度のことは理解しているけど、認識と合わせるために説明を聞くことにした。それを聞いたミオさんは嬉しそうに顔を綻ばせている。
「どうかしたんですか」
「いや、スキルとステータスってどのゲームでも同じような感じじゃないですか。だから誰もここら辺の説明聞いてくれなくて」
「あぁ、たしかにそうだよね。私も明日とかだったら聞いてなかったかも」
「まぁ、そうですよね。誰でもゲームは早くやりたいですよね」
そう話しているとどんどんミオさんのテンションが下がってきた。なので私は励ましつつ
(このAIすごいな、本当に人格があるみたいだ)
っていうことを考えていた。
「ミオさん、スキルについて教えてください」
「わかりました。スキルにはパッシブスキルとアクティブスキルがあります。パッシブスキルはわかりにくいですが、ステータス強化系のスキルや武器に関するスキルのように永続的に発動しているスキルになります。一方魔法系統のスキルや○術のような意識して発動させるようなスキルをアクティブスキルといいます」
「○術系ってどういったのですか」
「そうですね簡単なところだと剣術や杖術といったものですね。もちろんそれ以外にも種類がありますので自分に合ったスキルを取得できるでしょう。試しにアクティブスキルをみせますね、【ファイアボール】」
「おぉ、それが魔法系統ですね」
「はい、これは火魔法の最初から覚えている魔法です」
説明してくれたあとにファイアボールをどこかに飛ばして処理した。それによって大まかな説明が終わったのか私の前に莫大な量のスキルが書かれたウィンドウが現れた。それを確認した後、ミオさんに確認する。
「ミオさんこれって見方あるの?すごい量なんだけど」
「確かにそうですよね。その中の半分ぐらいは開発チームが遊びで考えたスキルだから質が悪いんですよ」
「っていうことは役立たずのスキルが約半分ってこと?」
「そういうわけではありませんが運営の遊びスキルはピンキリです。見方でしたね。基本的に選択したステータスに合うスキルは上の方に集まっているはずです。それ以外でも検索していただけることも可能です」
「わかりました」
そう聞いて私は順番に欲しいスキルを確認していく。その中で気になったスキルを見つけ、説明を読んで行った。
その結果、もとから選ぼうとしていたスキルを含め初期スキルはこうなった。
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双剣:Lv1
剣系統の武器を2本装備するためのスキル
2本装備時攻撃力と移動速度が上昇する
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双剣術:Lv1
2本の剣による剣術を習得できる
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認識阻害:Lv1
対象に発見されづらくなる
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AGI強化:Lv1
スキルレベルに応じてAGIを上昇
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STR強化:Lv1
スキルレベルに応じてSTRを上昇
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収納ボックス:Lv1
スキルレベルに応じてアイテムボックスの格納量が上昇。
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3D強化:Lv1
スキルレベルに応じて3Dを上昇
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投擲:Lv1
ものを投げる時に補正がかかる
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罠:Lv1
罠の設置及び解除が可能
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危険察知:Lv1
敵対者からの攻撃を視認することができる
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「これで今日決めれることは決め終わりました。明日の正午よりベータテスト開始となりますのでふるってご参加ください」
「わかりました。初のVRですし楽しませてもらいます」
今日できる設定が全てが完了したので、今日はログアウトすることにした。
ログアウトして時間を見てみると既に18時近くとなっていたので気づかないうちに2時間やり続けていたようだった。
(とは言っても明日からはもっと時間使うんだろうな)
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名前:赤名 Lv:1
★STR:11
VIT:11
INT:11
MND:11
★AGI:11
DEX:11
LUC:11
★RES:11
★3D:11
スキル
双剣:Lv1、双剣術:Lv1、STR強化:Lv1、AGI強化:Lv1、3D強化:Lv1
投擲:Lv1、罠:Lv1、危険察知:Lv1、認識阻害:Lv1、収納ボックス:Lv1
残りスキルポイント(0)
残りステータスポイント(0)
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