表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤名の狩猟者  作者: ライ
1章「ベータテスト」
31/457

リベンジマッチ_2

 ガウルと戦闘が始まると同時にガウルが発した遠吠えによってウルフたちが集まってくる。


「ガウル、私のこと覚えてたのかね」

「グルルルウ」


 私が言葉を発するとガウルは唸ることで返してくる。それに合わせてウルフが私の周囲に集まってきた。それを確認した後、魔力を流し武器の長さを変更する。そして片方のナイフを口にくわえてから初心者の双剣を取り出す。そしてウルフに向けて投擲を行う。


「キャン」


 囲んでいたウルフの内1体の額に双剣が突き刺さりポリゴンとなり消えていく。それを横目で確認した後、咥えたナイフを手に持つ。そのまま近場にいるウルフの首にナイフを突き立てる。


「これでウルフは半分倒したか」


 私がそう呟いてからガウルの近くへ走っていく。そうするとガウルが私に対し突進を仕掛けてくる。攻撃方法は前回と同じだが今回はガウルの額に角があるのでもろに受けるわけにはいかない。なのでナイフを再度口にくわえてからジャンプしてガウルの鼻に手を付き逆立ちする要領でガウルを飛び越える。


ドカッ!!


と音が聞こえてきたと同時にチリチリと何かが燃えるような音が聞こえてくる。私はガウルの方を見ると角が突き刺さった木から黒い煙が上がっている。その現象で角が熱を持っていることが分かった。


「これはまた面倒だな」

「グルル」


 ガウルが短く唸るとガウルの周囲に火球が生成されていく。そして生成された火球が私に向けて射出される。


「ちょっと、これ最初からしてきていい攻撃じゃないでしょ」


 そう愚痴りつつ、火球を躱していく。ウルフたちも火球を回避していくが何体かは火球がかすっているようで体力が少し削れている。私は体力の削れたウルフをナイフで切り裂いていく。


「グルル」

「その攻撃はもう見た」


 私はガウルが再度生成した火球に初心者の双剣を投げることでガウルの近くで火球を爆発させる。そうするとガウルの体力が少し削れる程度だ。一方ガウルは、私に対して意味がないということを認識したのか私に近づき爪を振り下ろしてくる。振り下ろされる爪をナイフで受け止める。その状態で自身の体力を確認するとスリップダメージがまだ入っていないので受け止めても大丈夫だろう。


「ちょい」


私が掛け声に合わせてガウルの爪を横に流した。それによって私の隣に腕が落ちてくる。土が周囲に飛び散る。

頬に土が飛び散るが木の上にいったん回避して手の甲で頬に着いた土をぬぐう。そして残ったウルフたちが私の登った木の下に集まってくるが、少し気持ちを落ち着かせる。


「さて、ガウルにもダメージ与えていかないとね」


私がそう呟くと同時に別の木に飛び移る。そして木の枝に足を付けたところで今まで乗っていた木が倒れる。それを確認した後、木の枝を使いガウルの背中に飛び乗った。そして背中にナイフを突き立てる。ガウルの体力を確認すると体力が削れていく。ガウルは私を振り落とすためにために周囲の木に体当たりをしていた。

体当たりによって周囲に倒木が増え、背中に乗っていても攻撃の衝撃で体力が少しづつ削れていく。それに激しく動くことでこちらからの攻撃がすることができない。なので私はタイミングを見計らいガウルの背中から飛び降りる。


「アオーーーーーーーーン」


私がガウルの背中から降りたところでガウルが遠吠えをする。遠吠えするとウルフが再び姿を現した。

ガウルの体力を見てみると1割程度削られている。私はガウルに近づいていき近距離戦を仕掛ける。私が近づくとガウルは頭を下げて角で刺そうとしてくるが私は横に飛ぶことで躱す。そうすると後ろから攻撃を仕掛けてきたウルフに角が突き刺さった。それによって刺されたウルフはポリゴンとなる。

それを確認した後、ガウルの頬にナイフで切りつける。


「フレイさんとテツさんには感謝しかないね」


そのままガウルとの近距離戦を行うことにした。そしてガウルの体力が4分の1削れたところでガウルはバックステップをする。そして三度遠吠えをした。遠吠えをしたことによって再びウルフたちが姿を現したが少し違和感がある。だがその違和感が何かわからなかった。


だが、違和感の正体がすぐに理解できた。私に向かってくるウルフの速度が今までより少し早くなっている。それに合わせてウルフの瞬発力も上がっているようで、私の攻撃も当たりにくくなる。私は突っ込んできたウルフに蹴りを入れてひるませた後に足をナイフで切りつける。


「防御力も上がっているのか。面倒な」


私はそういうとすぐに周囲の状況を確認する。その結果正面にガウル。そして左右に2匹づつ後方に1匹私の足元にさっき足を切ったウルフ。私は足もとにいたウルフを踏み頭蓋を砕く。頭蓋を砕いたことによって足元からポリゴンが昇っていく。

それを確認した後、私の口角が明確に上がるのが分かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:赤名 Lv:8


装備

武器:仕込みナイフ×2

頭:

胴:ラビットレザーアーマー

腕:ラビットレザーアームガード

足:初心者のスカート

靴:

アクセサリ:


★STR:24

VIT:18

INT:18

MND:18

★AGI:32

DEX:18

LUC:18

★RES:24

★3D:32


スキル

双剣:Lv7、双剣術:Lv2、STR強化:Lv7、AGI強化:Lv7、3D強化:Lv7

投擲:Lv5、罠:Lv1、危険察知:Lv4、認識阻害:Lv5、収納ボックス:Lv5

暗視:Lv4、格闘術:Lv1


残りスキルポイント(6)

残りステータスポイント(0)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ