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赤名の狩猟者  作者: ライ
1章「ベータテスト」
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魔石を求めて

 デスペナの解消がリアルで17時となるので、夕食を食べてから再度ログインすることにした。ログインするとログアウトした噴水広場に到着する。ログインしたその足でテツさんの鍛冶屋へと移動することにした。


「テツさんいる?」

「どうした嬢ちゃん、ってボロボロじゃねえかどうかしたのか?」

「いやぁ、南の森に行ったんだけどガウルに食われた」

「おいおい、ガウルって言ったら南のウルフたちを束ねているリーダーじゃねぇか」

「あぁ、やっぱりそうなんだ」


 私が、テツさんと話していると奥からフレイがこちらやってくる。そして私に問いかけてくる。


「赤名ちゃんって防具買わないの」

「う~ん、躱せたら問題ないかなって思ってたんだけどスリップダメージがきつかった」

「ガウル相手にそこまで追い詰めたんなら大したもんだ」

「でも負けたら意味ないよ」


 私がテツさんにそう伝えると「ちげぇねぇ」と同意してくれた。


「フレイさん、これからまた廃鉱山に行くけど一緒に来る?」

「ごめんね、これから夕飯なんだ。だから一緒に行くのは別な機会にお願いできるかな」

「わかったよ」


 フレイはこれから夕飯ということだったので軽く挨拶してからログアウトしていった。それを見送った後にテツさんに良い防具屋がないのかということを確認する。

 するとテツさんからこの町にある防具屋を紹介してもらったので防具屋に移動することにした。手持ちは細々とクエストをやったりアイテムを売ったりしたおかげで1500Gまでたまっている。なのでこのお金を使って防具を買いそろえようと考えた。そのため今はテツさんに教えてもらった防具屋に到着した。


「こんにちは」


 私があいさつしながら防具屋の扉をくぐると防具屋の店主であろう男性が私に対し目を向けた。男性は目を細めながらこちらに声をかけてくる。


「おう、いらっしゃい。何をお買い求めだい」

「えーと、軽鎧欲しいんですけどありますか」

「あるぞ、ここら辺がそうだな」


 そう言って防具屋の店主は革製の胸当てなどが置かれている一角を案内してくれた。それに対し私はお礼を伝えてからラビットレザーアーマーとラビットレザーアームガードを購入し、装備する。購入前にアルさんに許可をもらい試着し体の可動域を確認したが、特に問題がなかったから大丈夫だろう。


「これらで500Gか、最終的に結構高くなりそうだな」


 私はそうぼやきながら、アイテムをそろえてから北門から外に出てから廃鉱山へ移動した。

 廃鉱山はプレイヤーの到着も増えてきており入り口付近はピッケルを持ったプレイヤーが多くいた。そんなプレイヤー達を後目に廃鉱山の奥に進んでいく。そして今回最初のターゲットであるロックゴーレムを発見した。


「よし、今回の最初はお前だね。余計なのもくっついてるようだけど」

「chikichiki」


 私がそう言うとゴーレムの足に岩虫が1匹引っ付いている。それで問題が起きなければいいんだけどまぁやってみよう。そう考え、持ち物からピッケルを持ち出しロックゴーレムへと近づいていく。ロックゴーレムは今まで同様鈍重な動きで私に拳を振り下ろしてくる。振り下ろされる右腕を横に躱し、腕にピッケルをたたきつける。すると、足についていた虫が私の腕に向かってとびかかってくる。私はピッケルを振り下ろすのをやめて、すぐに回避行動をとる。


「ちっ、あの岩虫地味にいい動きしてくるな」

「chiki!!」


 岩虫が飛んできているので先ほど買ったアームガードで岩虫の飛び掛かりを受ける。そして運の悪いことにアームガードに岩虫が付着した。私はピッケルを一度しまってから、岩虫の背中の石をむんずとつかむ。そしてゴーレムに向けて投げつけた。私が投げたことによってゴーレムは自衛のために飛んできた岩虫を叩き落した。それによって岩虫はポリゴンになる。


「さて後はお前だけだよ」


 私がそう言うとゴーレムは理解しているのかは不明だが私に向けて再び腕を振り下ろす。その腕を躱してピッケルで関節を中心に攻撃を加えていく。そのまま危なげなく、ロックゴーレムはたおれた。


「そうそう落ちないか。いいやもっと奥に進んでみよう」


 私はそう呟いてから洞窟のさらに奥に進む。そしてそれまでの間に出てきたゴーレムを片っ端から倒していく。そして地の魔石(極小)が落ちることもなく奥へと進んでいく。メニューでマップを見てみると間もなく以前来た時の場所まで到着した。すると前来た時と同じように、ロックゴーレム2体とクレイゴーレム1体の合計3体が歩き回っている。

そしてそこには白いカーソルのNPCが一人で戦っていた。


(横取りは悪いからね)


 私はそう思いながらNPCの様子を見ていることにした。体力的には十分に余裕もあるし。NPCの様子を確認しながら、戦いを見ているとロックゴーレムに殴られ壁にたたきつけれてしまっているのが確認できた。そこで再びもう一体のロックゴーレムが殴りかかってくる。

 さらに問題なことにNPCの体力がすでに半分を切っている。なので私はすぐにゴーレム3体いる広間へと飛びだした。

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名前:赤名 Lv:8


装備

武器:護身用ナイフ×2

頭:

胴:ラビットレザーアーマー

腕:ラビットレザーアームガード

足:初心者のスカート

靴:

アクセサリ:


★STR:24

VIT:18

INT:18

MND:18

★AGI:32

DEX:18

LUC:18

★RES:24

★3D:32


スキル

双剣:Lv7、双剣術:Lv2、STR強化:Lv7、AGI強化:Lv7、3D強化:Lv7

投擲:Lv5、罠:Lv1、危険察知:Lv4、認識阻害:Lv5、収納ボックス:Lv5

暗視:Lv4、格闘:Lv1


残りスキルポイント(6)

残りステータスポイント(0)

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