久遠来訪
首傾げている恵梨香ちゃんと楠先輩の二人を一旦凛に任せて私は久遠の相手をする。
「それで久遠どういう風の吹き回し?ここ公立の中学だから学校見学とかないはずだけど」
「あぁ、それですか。受付と言うのかなそこで幼馴染にあに行きましたと言ったら先生を呼んでくれました。そして、なんやかんやあってここまで」
久遠は頬をうっすらと赤く染めながらもそう説明してくれた。
「嘘ばっかだなお前」
「そういうあなたは誰ですか?」
「俺はここの先生だ」
斧塚先生はそう言うとすぐに久遠の頭をわしゃわしゃと撫でる。それに対して久遠は顔を顰める。
「なんですか。このおっさん」
「お・・・・おっさん・・・・」
斧塚先生は久遠の言葉を復唱した後、倒れ込む。それを見た私たちは苦笑をする。
「それで久遠。本当に教えてくれるの?」
「もちろんですよ。愛しい先輩のためですから」
久遠はそう言いながら私に抱き着いてくる。そんな久遠の頭を押しのけながら話を続ける。
「実際どれぐらいまでできるのさ」
「そうですね。だいたい高2の折り返しぐらいまでかな」
「それなら久遠ちゃんこれやってみてもらっていい?」
楠先輩はそう言いながら一枚の問題用紙を渡す。
「これですか?いいですよ」
久遠は用紙を受け取るとさらさらと答えを書いていく。そして30分ほどしたところで全部記入が済んだのか楠先輩へと渡した。そして楠先輩は丸付けを進めていく。そして答え合わせが終わったところで答案用紙を返す。
「いやぁ、なかなかすごいね」
楠先輩が返した答案用紙を確認したところ90点となっていた。
「だいたいこのぐらいは全教科できますよ」
それを聞いた凛が久遠の手を握る。
「久遠ちゃん。勉強教えて」
「追いこら、年上。それでいいのか」
すぐに凛が久遠へ勉強を教えてもらえるように言い寄った。そんな凛に対し呆れつつ凛に釘を差す。それを聞いた凛は「え~」と言いながらも引いてくれる。
「ということで凛の勉強は私が教えるよ」
「えぇ、先輩いいじゃないですか。私がベッドの上でいろいろと教えてあげますよ」
「それが本音だね。それにあんた勉強する気ないでしょ」
「えぇ、そんなことないですよ」
私に抱き着いて来ようとした久遠の額に手を当てて久遠を抑える。そんな私と久遠のやり取りを見て微笑みつつやり取りを見守っていた。
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※()内は装備による上昇率。なお体力や装備可能重量に加算はない
名前:赤名 Lv:25
種族:獣人(猫)
装備
武器:宝石の双剣
頭:三日月熊の額当て
胴:三日月熊の胸当て
腕:三日月熊の肘当て・指ぬきグローブ
足:三日月熊の膝当て
靴:三日月熊のサンダル
アクセサリ:月虎の首飾り
★STR:70(+90)
★VIT:63(+65)
INT:35
MND:35
★AGI:70(+10)
DEX:35(+10)
LUC:35
★RES:61
スキル
双剣:Lv20(MAX)、双剣術:Lv17、STR強化:Lv23、AGI強化:Lv23、投擲:Lv20、
危険察知:Lv22、認識阻害:Lv15、収納ボックス:Lv12、暗視:Lv13、格闘:Lv15
鑑定:LV10、魔力操作:LV10、軽業:LV5、双剣士:LV1
残りスキルポイント(20)
残りステータスポイント(0)
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