北の山
「赤名さん、生産職の特権って言えばいいのかなそういうのは知ってる?」
「フレイさんの方が年上なんで好きに呼んでいいよ。それにフレンドはキルしないから安心して」
「そう?それなら赤名ちゃん。生産職の特権って知ってる?」
「う~ん、知らないな」
「生産職はねギルドに依頼という形で必要な素材とかを取得することができるの。それで、基本は現金をギルドに収めてそこから報酬を出すことになるの」
「ということは、今回も現金支給?」
「そうでもないんだな。受けてくれる冒険者が一緒に行くと現金以外でお互いが了承したものを報酬としてできるんだよね」
話しながら歩いているとギルドの前にたどり着いた。ギルドに入ると、受付が空いていたので受付で依頼の発行と受注を行うことになった。
「こんにちは、赤名さんにクエストを発注したいんですが」
「生産ギルドのギルド証の提示お願いします」
「はい、こちらです」
「鍛冶部門のフレイさんですね。わかりました。依頼内容はどのようなことになるのでしょうか」
「赤名さんに護衛を依頼したいんです」
「分かりました。赤名さんもギルド証の提示お願いします」
「はいはい、こちらです」
私はギルド員さんから提示の依頼があったので素直にギルド証を提示した。提示したギルド証を確認したギルド員は直ぐに返してくれる。そこで、実際に受けるのかという確認が入ったので頷くと次に報酬の話に移って行く。
「それではフレイさんの提示する報酬は何でしょうか」
「こちらに来る前に相談を済ませていて武器をつくってあげることになってます」
「赤名さんもそれで大丈夫でしょうか」
「はい、大丈夫です」
「今回は現状現物がないということで、武器の制作が完了することによって依頼の完了とします。いいでしょうか」
「大丈夫です」
「いいよ。その分好みのもの作ってもらうから」
「赤名ちゃんお手柔らかにお願いね」
フレイさんが受付からの確認に了承を伝えるのを聞いた私は、好みのものを作ってもらうという言葉で了承の返事とした。その言葉を聞いたフレイさんは苦笑いしながらも受けてくれたのだった。
これにより、依頼の受注が完了したところで目の端に目覚まし時計がなっているのが映る。目覚まし時計を注視するとメッセージが出てくる。そこには
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奈々、そろそろご飯だからゲームやめて
降りてきな。
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とメールが来ていた。
(なるほど、あの目覚まし時計はリアルからのメールなわけか)
「フレイさん、ごめんなさい。親からご飯にするから戻ってこいって言われちゃって」
「えっ?もうそんな・・・・時間だね」
「はい、なので後で待ち合わせしたいんですけど」
「いいよ、ならリアルで20時に噴水まえ集合で良い?」
「はい、大丈夫です。その間にお風呂とかも終わらせてきちゃうので」
「OK、じゃぁ私も寝れる準備を整えてからインするね。それとはいフレンド申請っと」
「それじゃ、承諾しておきますね」
こうしてフレイさんとフレンド登録をしてからログアウトした。
現実に戻ってきた私は体を伸ばし凝りをほぐしている。その間に何回かコキコキと音が鳴る。それによって大分身体のだるさも消えた。そしてダイニングへ向けて移動した。ダイニングにつくと既にお母さんがごはんを並べ終わっており丁度いいタイミングだったみたいだ。そして今日はお父さんもいるようだ。
「奈々、ゲームも程々にしておけよ」
「わかってるよ!」
私はお父さんにそうきつく言うと少し落ち込んだ表情をしていた。そんなお父さんにお母さんが慰めつつ私に言ってくる。
「奈々、お父さんみたいに言うつもりはないけど適度に運動しなさいよ。ずっと寝てると太るわよ」
「うぐ、適度に運動するようにする」
「そうしな。後、成績があまりに落ちるようなら考えるからね」
「ハイ」
そう話しながらも夕飯が終わる。時間にして夕飯食べ始めたのが18時半頃で今が19時頃だ。その後は、リビングにあるゲームの山をあさってみると体を動かして操作するゲームを見つけることができた。その後お風呂に入り再度ログインすることにした。
ログインすると既にフレイさんが噴水前で待ってくれていた。フレイさんと合流し、パーティ登録をして北門から外に出た。北門から出ると草原の面積が南より少なく10mも進むと岩場地帯となっている。草原は素通りしていわば地帯に着くとパッと見では魔物の姿を見つけることが出来ない。
「ふ~ん、確かに赤名ちゃんの両親の言うとおり、このままだと体重増えそうだよね」
「だよね、私もお母さんに言われてちょっと納得した」
「私も身体を動かそうk・・・・えっ?赤名ちゃん」
私は話していたフレイさんの肩を掴んで勢いよく後ろに引いた。するとフレイさんはバランスを崩したのか尻餅をつくが、気にする暇もなく、太もものナイフを取り出し横から飛んでくる石を背負った虫のような魔物が飛びかかってきた虫を叩き落とした。
「thithi」
「うっさい」
叩き落とされたことによってひっくり返って鳴いていた虫の腹めがけ手に持つナイフを突き立てる。それによって石を背負った虫は声をあげ、ドロップ品を私とフレイさんの元に渡った。私のドロップ品は石ころだったのでどっかのタイミングで使おうかなと思いつつアイテムボックスの肥やしになってもらう。
「赤名ちゃんありがとう」
「いいよ、今回はこれが依頼なんだし」
そうしながら歩いていると山の麓に到着する。
ここからはフレイさんの案内の元、山の麓にある洞窟へと移動する。洞窟に到着すると洞窟内は暗くあたりを見わたすことが出来そうにない。なので私はメニューから暗視を有効化してから洞窟に潜っていく。フレイさんはランタンを取り出し火を入れてから洞窟に入っていく。
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名前:赤名 Lv:7
装備
武器:護身用ナイフ×2
頭:
胴:初心者の服
腕:
足:初心者のスカート
靴:
アクセサリ:
★STR:22
VIT:17
INT:17
MND:17
★AGI:30
DEX:17
LUC:17
★RES:22
★3D:29
スキル
双剣:Lv7、双剣術:Lv2、STR強化:Lv7、AGI強化:Lv7、3D強化:Lv7
投擲:Lv5、罠:Lv1、危険察知:Lv4、認識阻害:Lv5、収納ボックス:Lv5
暗視:Lv4、格闘:Lv1
残りスキルポイント(6)
残りステータスポイント(0)
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