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世界中の中でたった一人のキミを見つけたよ!

作者: 七瀬




僕は、【運命の女性ひと】など信じていなかった!

そのな女性は、世界中の何処にもいないんだと思っていた、、、!




僕は、そもそも、、、?

運命なんか! 信じていない、、、!!!

先ずはじめに、、、占いがそうだ、、、!


誰が言うのか、、、?

たまたま、当たったぐらいで信じるなんて、、、!

僕にはそれが、信じられない、、、!!!




僕の父親は、物凄く厳格な人だった!

僕の母親は、そんな父親に黙ってついていくよな女性だった、、、!



僕は、そんな二人の子供として産まれてきて今まで生きてきた、、、!

父親の言う事は、【絶対】で約束を破ると、、、?

僕は、外に掘り出されて寒空の下で体を丸くして寒さをしのぐ場所で

一晩を過ごす...。


そんな時、母親は僕の為に、、、温かな1枚の毛布と握りたてのおにぎり

を2つお皿にのせて持ってきてくれる。



『雅哉! 寒いでしょ~毛布を持って来たわよ! それと、貴方、、、?

今日は、何も食べてないでしょ! おにぎりを作って来たから、早く食べ

なさい! 明日の朝までの我慢よ!』

『・・・ううん、分かったよお母さん! でも、どうして? お父さんは

僕にこんなにも厳しいのかな? 僕の事が嫌いだから、、、?』

『違うわ! お父さんは、貴方に立派な大人になってほしいからなのよ!』

『・・・・・・ううん。』

『雅哉はいい子ねぇ~! じゃ、今日はここで寝なさい!』

『うん。』





僕の幼少期は、、、こんな感じだった、、、!

僕は、18歳の時に家を出て都会で独り暮らしを始める事にした、、、!


僕の父は、僕が都会に出て独り暮らしをする事に賛成してくれた!


『雅哉! お前も、もう大人だ! 自分の人生を責任を持って生きろ!

俺たち親の役目は、もう終わったんだ! もうお前を叱っる事もないと

俺はそう思っている! これからは、母さんと二人で仲良く老後を過ご

していくよ!』

『・・・あぁ、ありがとうお父さん!』



この言葉を僕に言った時の父親は、物凄く小さく感じたのを覚えている。


『雅哉! 元気でね! 何時でも戻って来ていいんだからね! 

ここは、何時でも貴方が戻って来れる場所なんだから、、、!!!』

『そうだねお母さん! でも、そうならない為に頑張るよ!』

『・・・・・・えぇ、』




そして、僕は18歳で都会で独り暮らしをスタートした!

小さなワンルームマンションで、6畳半ほどの小さな僕のお城。


毎日、仕事に追われて仕事漬け。

恋愛の【れ】の字も出ないぐらい、、、。


僕は、仕事に没頭していた、、、!






でも、僕が39歳の時に父親が病気で亡くなり、母親は父親を追うように

父親が亡くなって、1年後に亡くなってしまった...。


僕は、あまりにもショックで、、、。

父親の亡くなった姿を見て、涙が止まらなかった...。


あんなに偉大な父親だと思っていたのに、、、!!!

亡くなった父親の姿は、小さく痩せ細って僕の知っている父親じゃ

なくなっていたから......。


母親も、父親が亡くなってなんだか、凄く元気がなかったのに、、、。

僕は自分の事で精一杯で母親の事を考えてあげられる余裕すらなかったんだ!



そして僕は実家に帰り、あの僕が育った家の遺品を整理していると、、、?

引き出しの中から、母親がずっとつけていた日記を見つけた、、、!


母親の書いていた日記には、こう書かれていた、、、!


〇月〇日(月曜日)

『雅哉が、この家を今日出ていった! 私とお父さんの二人暮らしが始まる!

お父さんは雅哉には厳しく接していたが、今は二人きりの生活になって

優しくなったように感じる...。 私はこの人と一緒に居れて幸せだ。』


〇月〇日(木曜日)

『今日は、お父さんが私の為に料理を作ってくれると言う。今まで料理

なんか作ったことがないのに、、、? 本当にできるのか心配...。

不慣れな手つきで包丁を持っているお父さんに、少しウルッとした。

やっぱり、私の旦那様はお父さんで良かったと心から想えた日だった。』


〇月〇日(金曜日)

『今日は、お父さんと二人で近くにあるファミリーレストランで食事する

事になった! 今まで外食をしてこなかったお父さんと二人で向き合って

食べるハンバーグは、とっても美味しかった。』




まさか!?

こんなにも母親が父親の事を愛していたなんて! 僕は知らなかった!!!


物凄く厳しい父親が僕は、苦手だった時もあったのだけど、、、?

母親は、何時も僕に優しかった。



僕が居ないこの家で、二人はまた愛を育んでいたのかもしれない、、、!





僕の気持ちにもこの時、変化が起きたんだ、、、!!!


もっとちゃんと女性を見ないといけないんだなと、、、!

僕もいい歳になった事だし、、、!


ちゃんとした恋愛をしようと前向きに考えられるようになった気がする...。





・・・そんな時、僕はキミと会ったんだね、、、!

今まで、ちゃんと恋愛に向き合って来なかった僕がキミに恋をした。

そして、僕たちはちゃんと出逢えたのかもしれない、、、!!!



『初めまして! 吉永と言います!』

『私は、高井と言います! よろしくお願いします。』

『こちらこそ!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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