33.クラスメイト
放課後
今日は午前中で終了だ。明日の始業式、チュートリアルを経て正式に授業開始となる。
「ねえねえ、菊原君。」
HRが終わって席を立とうとしたところで俺は話しかけられた。
「えっと、君は……」
「忘れちゃったの?」
話しかけてきた女の子は残念そうな顔をした。
「おいおい陸、このクラスの新委員長だぞ。」
政宗が助け舟を出してくれた。
俺もそれはわかっていた。そして学級委員を決めるときに黒板にそれを書いていたことも覚えていたから俺はさっきから黒板を見ていた。
黒板にはこのように書かれている。
委員長…躑躅森紗路
うーむ、読めん!
2人も俺が黒板の字に釘付けになっていることに気づいたようだ。
「あ、もしかして読めないのか?」
「そうだよね、私の名前って難しいってよく言われるからね。」
難しいもなにも初めてみた漢字とかあるんですけど。もはや読み方の問題ではないのでは。
「私の名前は『つつじもりしゃろ』っていうの。よろしくね、菊原君。」
といって手を差し出してきた。
「ああ、よろしく。躑躅森さん。」
俺も席から立って握手をした。
「さん付けじゃなくていいよ、今日から同級生じゃない。」
「それもそうだな、改めてよろしくな、躑躅森。」
「それで、私たちは今から食堂で昼食を取ろうと思うのだけど2人とも一緒にどう?」
躑躅森の視線の先には何人かのクラスメイトが待機していた。
「俺はかまわねーぞ。陸はどうする?」
「俺は……」
と言いかけたときだった。




