26.初生徒会室
生徒会室は前回クラス分けテストを行った建物の最上階である4階の中央付近に位置していた。
「失礼します。」
と俺は一様挨拶をしてから先輩達の後に続いて生徒会室に入室した。
「私、お茶いれますね。」
と花園先輩は部屋の電気をつけて奥に消えていった。
が、俺はそこで自分の目を疑った。
ここにたどり着くまでの廊下ですら豪華なつくりになっていたので、生徒会室もそこそこのつくりではあると思っていた。しかし、実際はそのはるか上をいくものだった。
「誰でも最初はそうなるよねー」
と十六夜先輩は苦笑していた。
「え、ここ学校ですよね?こんな豪華にしていいんですか?」
一言で表すなら社長室だ。ここが一部上場企業の役員室と言われてもだれも疑わないだろう。
「何代か前の世代から、毎年余った予算で備品を購入していたみたいです。結果はご覧のとおりですが。」
と若松先輩が説明してくれた。
「これっていわゆる税金の無駄使い……」
ついつい本音が漏れてしまった。
「そんなことはないんですよ。これを見てください。」
ここで花園先輩が4人分のお茶と一冊のファイルを持ってきてくれた。
「これは昨年度の予算関連の資料です。見てみてください。」
促されて俺はファイルを開いた。
そこには各部活の割り当て、そして主たる収入源が書かれていた。
「嘘だろ。」
俺はそこに書かれていたことに少なからず驚いていた。
なんと収入源のほとんどが企業などのいわゆる「スポンサー」というものだった。
「この学園は課外活動が活発でそれを支援してくれる人が多いんです。」
「ま、大体は備品提供なんだけど。地元企業とかは『寄付』と言う形で多額のお金をもらっているんだよ。」
なるほど、全国から有能な人間を集めれば大会とかでは好成績は十分期待できる。そのときに学生に高校等になってくれれば十分割りに合うということだ。
するとここで若松先輩が大きなため息をついた。
「そういえば、まだ堀口兄弟が来てないですね。」
この生徒会室には中央の円卓に6つの椅子が用意されている。つまり生徒会役員は6人構成ということになる。
と脳内分析をしているところに、思いっきりドアが開けはなたれた。
「おまたせしました!そして申し訳ありませーん!」
と少女がスライディング土下座をしながら入ってきた。




