プロローグ
私は君に何をしてあげれたでしょうか?
君はいつも笑顔でいてくれた
その、明るさに、ただただ救われた
“ごめんね。”
いつも笑顔のあなた。
でも、その笑顔にいつも僕の気持ちは震えていたよ
ずっと、君の分の涙も流していたよ
ずっと、ずっと。君への気持ちでいっぱいだったよ
これからもずっと、あなただけだよ
“ごめんね。”
だって、あなたのやさしさは温かいから、いないと寒いんだもの
君がいつも悲しんでいるのはわかってたんだもの
君の気持ちは君以上に分かっていたんだもの
君以外に私の心にはいないから
“ごめんね。”
ただ、気持ちだけがこぼれるよ
今は温かい気持ち以上に、心が冷たいんだもの
もう、私の小さな胸では抑えきれないんだもの
君の流した ごめんね が今でも……
“ごめんね。”
君がこぼした心を私は見たくなかった
だって、強くむすばれた糸が濡れて私の心に食い込むんだもの
この糸のせいでこれ以上先に進めないんだもの
“ごめんね。”
どうか、君の足がこの糸に絡まれませんように
私の心があなたの枷になりませんように
君が幸せでいてくれますように
私を温かく包んでくれた分、いっぱいの温かさがあなたを守ってくれるように
願ってます。
“ごめんね”
そして、
“ありがとう。”