小散文まとめ
単体で載せるのもなあ、ってくらい短い文章をまとめました。
☆1☆
言葉が難しい
言葉を操ることが難しい
自分とは違う人を前にして
伝えたいことがあるはずなのに
結局言葉がみつからなくて
口を動かしても
奥から声が出てこなくて
出ても意味をなさなくて
泣きたいような気持ちになって
結局唇を引き結んでしまう
聞いて欲しいのに
喋りたいのに
上手く言葉に出来ない自分は
何も出来ない
何もなさない
誰かにとっての何かでもない
自分の中で伝えたいことを抱えたまま
ただひたすらそこに在り
いつか
自分にとっての何かでもなくなり
伝えたいことも
わからなくなってしまうのだろうか
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1について
ブログにはこのあとに3行ほど付け加えて載せてありましたが、ここでは削りました。ブログに載せた時からあまり気に入らなかったオチ(?)だったので。あちらの記事ではそのままにしてあります。
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☆2☆
例えば目の前に広がる海を想像する
白い波が寄せては返し、私の足を優しく撫でてゆく
遠くを見れば静かな海と明るい空が青く溶け合って
ゆっくりとその境を淡くする
私は青い衣服をまとう
ひらひらと揺れる袖が
海に触れて消えた
海の色が濃くなってゆくにつれて
私と海の境も淡くなる
青い衣服をまとった私は
浅い海になって消えた
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2について
割とステレオタイプな海のイメージっていうか……
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☆3☆
暗い、暗いとすすり泣く
待てども待てども誰も来ず
頭抱えて蹲り
ただひたすらに待ち続く
扉を開けると子供の寝顔
涙の痕を頬に残し
疲れた顔して眠ってる
怯える子供が隠れる場所は
何故だかいつも押入の中
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3について
果たして今時のお子さんは叱られて押し入れに閉じこもったりお仕置きに閉じ込められたり、なんてことあるんでしょうかねぇ……?
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