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【詩集】Shangri-La

あすなろ

作者: 野鶴善明

 

 ほんとうの気持ちなんて

 誰にも言わないほうがいい

 心を隠したほうが生きやすいから

 そうだよね


 他人の本音に付き合うほど

 誰も暇じゃないから

 言ってみたところでなんにもならない

 そうだよね


 というわけで

 いつまでもニセモノの自分



 ほんとの気持ちなんて

 誰にも知られないほうがいい

 心をさらけ出してもなんにもならない

 そうだよね


 大切に守っている想いを

 興味本位でのぞかれたりしたら

 なにかが壊れそうで怖いから

 そうだよね


 というわけで

 いつまでもニセモノの自分



 そんなふうに

 いつまでもニセモノの自分

 と思っているのが

 ほんとうの自分だったりして

 いつまでもニセモノの自分

 と誤魔化しているのが

 ほんとうの自分だったりして


 わかってるんだ

 わかってるんだけどね

 というわけで

 いつまでもニセモノの自分

 それがほんとうの自分


 なんだか 泣けるね

 ばかばかしくって

 泣けてくるよね

 いつまでもニセモノの自分

 それがほんとうの自分

 僕はなにをやっているのだろう?



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― 新着の感想 ―
[一言] 本当の自分とは何なのかってのも難しいですよね。仏教的には諸法無我ってことらしいですが。
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