独立編 【2】
いまの風の党の状況は少しの隙や油断も許されない。
ゆえに、味平(武力皆無)以外は交代で見張りに着く。
今宵の最初の見張り当番は勘三と三平だ。
二人は宿屋の二階、階段の上段のあたりに腰を下ろし、内緒話に花を咲かせている。
「時に勘三さん、例のエロ、、、兵法書は今手元に?」
「もちろん、肌身離さず持ち歩いていますとも!」
「おお、実は拙者、忍びではありますが、常日頃から兵法を学びたいと、、
「皆まで言わずともよいですぞ。 ともにこの兵法書で学びましょう!」
三平が明かりを灯し、勘三が本を開く。
「おお!」と三平。
「しっ!声が大きい、皆に気取られますぞ!」
「つ、つい! しかしこれは凄いな!でござるな⁈」
「確かに、これは凄いな!でござるなです⁈ では次の頁をば、いざ!」
「おおお!」 「しっ! だから声が!」
「つ、つい! しかしこれも凄いな!でござるな⁈」
「確かに、これも凄いな!でござるなです⁈ ではさらに次の頁をば、いざ!」
そのとき、背後から
「二人で見張りの役目をそっちのけで何をしているのかな?」
ゆっくり振り返ると双葉がいた。 その笑顔が怖い!
「け、決してエロ本など見てはおりません...2頁しか⁈」
「見てたんかい!」盤石のツッコミ!
二人は正座したままうなだれている。
「二人ともそんなにしょげ返らずとも良い。」
以外に穏やかな双葉の言葉に顔を見合わせ、キョトンとする二人。
狸に化かされ、その上でキツネにつままれた気分である。
「見張りは地味で退屈な役目ではあるが、今の我らには必要なことなのじゃ。
分かってくれるよな?二人とも。」
「はい、それはもう十分に!」
「それに、二人一組で見張るにのにはいくつかの理由がある。
その一つにどちらか一人が、用を足すためにやむを得ず席をはずす事も時にはあるだろう。
短時間なら一人いれば問題ない。
しかし二人同時に役目を怠るのはだめだ、絶対に!
我ら全員の命に関わるからだ。」
双葉は懇々《こんこん》と二人を諭す。
「つまり交代でならエロ本を見ようが、あっちの用?を足そうが咎めはせぬ。」
「それってぶっちゃけ、交代で一発抜いても構わないと?」
「構わんよ、一発と言わず何発でも許す、あくまで交代でなら。」
「なんと寛大で慈悲深いお言葉!
さすがは双葉様、この勘三などより遙かに...けつの穴が大きい⁈」
「それで褒めてるつもりなのか? それも言うなら《《度量》》が大きいだろうが⁈」
「そうとも言います。」と悪びれずに勘三。
「まあ、あれはほどほどにしておくようにな。」
「あれとは?」
「兵法書?を見ながらやることに決まっています。」
「よくわかりました。 ところでよくよく考えてみたら、貰った500貫は好きな物を自由に買っても良いと言ってませんでしたか?」
「そんなこと言った覚えはないが⁈」
「では、独立編【1】の9行目を確認してください。」
「どれどれ...おお、確かにそのような記載はある。
あるにはあるが...違和感が?
思い出した!それがしは好きな《《軍用品》》と言ったはず!
それが好きな《《物》》になっているのは...
当局の上からの命令で改竄されたのに違いない!
それがしを貶めるための陰毛...もとい陰謀ではあるまいか⁈」
「陰謀なら致し方ありませんな。
では芸人三人衆が買ったガラクタはどう見ても軍用品ではありませんが?」
「あの三人には宴会芸をより盛り上げるために宴会用品の購入を、皆には内密に許可しました。」
「では最後の証人、遊び人の金さん...もとい三平さんに証言してもらいます。
三平さん、あなたも軍用品と聞きましたか? それとも好きな物と、、、
「軍用品と聞きました、間違いなく!」この忍びの習性は力上位の方につく。
「これで全て合点がいきました!
《《私だけ》》が勘違いして、好きな物を買ってそのうえぼったくられた。
全面的に私に非があってあの厳しい叱責や容赦ない拷問も至極当然!
もしや、いわれもない罪で拷問されたのでは?と邪推したこと、大いに
恥ずべきかと。
いまは、心も晴々、まるで生まれ変わったような気分。
改めて、より一層の働きをしてみせます!」
「そ、そうか。 励むが良い。 ときに二人には密命を与える。
明日の朝一から張り込んで、例の兵法書の売人を拉致してくるのじゃ。
色々聞きたいことがある。 ぬかるなよ。」
「承知!」
明日は南蛮商館とあと久しぶりに馬屋の髭親父を覗いてみるか。
「起きろ! 大胸、小胸! いつまで寝ているのじゃ⁈ 寝坊助め。」
枕を蹴とばし、たたき起こす。
「ぐえっ! なんじゃもう飯か?」 「あと五分だけ...むにゃ...」
「この惰眠姉妹め、さっさと顔を洗ってこい!」
「へーい。」
「ヘーイ。」さすがは双子、寝ぼけた返事までハモっている!
「十三と大胸はそれがしと南蛮商館に行く。存分に働いてもらうぞ!」
「は! つまり我ら二人の知力、知略が役に立つのですな?」
「寝言は寝てから言うが良い! おぬしらの《《乳力だけ》》が必要なのじゃ。」
「承知! 察するに標的は商館の主じゃな?」
「その通り! 奴の好みはロリ巨乳なのは確認済み、色仕掛けで値切り倒すぞ!ぐふふ⁈」
「ケツの毛羽までむしり取ってやりましょうぞ! ククク⁈」
「この任務に就《《け》》ない...就《《か》》ない《《小胸》》は味平と共に京の町の更科に向かえ!
明日の夕方に襲撃する旨を伝達したうえで、米やそば粉の仕入れから他の料理の下ごしらえまで、準備怠りなく用意しておくように!」
「承知!」 「腕によりをかけて待ってます!」
それぞれ任務に向かい宿を出た。
双葉は先に馬屋に向かう。
「親父さん、儲かりまっか?」
「ぼちぼちでんな⁈ て、誰かと思えばあんたか! 久しぶりじゃないかい⁈」
「いい馬仕入れてあるよな?」
「あたりき、車力、けつの穴ブリキ!(ラッパー顔負けの韻ヲフンデイル)
自分の目で好きなのを選びな⁈」
どれどれ...ふむふむ...
「これと、それと、あれを貰おう! 全部でいくらになる?」
「相変わらず、いい目利きだな、600貫を500貫にまけといてやる!」
「奇しくも勘三が買った例のエロ本と同じ値段かよ!)
「前に届けた清州の名物屋敷に届ければいいのかい?」
「いや、訳ありであそこは引き払った。 この場で引き取って連れて行く。」
「わかった。 そう言えば、噂はこの堺の町でもよく聞くぜ、確か、、、極楽昇天花びら大回転だっけ?」
「惜しい! が、まあそんなとこです。 今は残念ながら中止しておりますが、
近いうちに必ず前以上の企画を立ち上げますので乞うご期待⁈」
「おお、その際は儂もぜひ招いてくれよ⁉」
「いつもいい馬を回してもらってる恩義もござれば、友人二人まで参加可能な
特別割引券を添えて案内します!」
「この馬鹿丸吉、その日を心待ちにしておきますぞ⁈」
「馬鹿丸出しさん、決して期待は裏切羅ないと約束します。」
「間違え方にも程があるが、まあよい。また来なよ!」
「またね!」 「バイちゃ!」 「再会!」
次に狙うは南蛮商館のラファ〇ル!
半ば野党化した三人組は新たな犠牲者を求めて道を急ぐ⁈
「ラファ〇ル殿、今日は友を二人連れてきたよ!
十三と大胸、入ってきなされ!」
「おばんでやんす!」 「你好!」
二人には予め胸元を開いておくように指示してある⁈
「イラサーイ、ヨーコソアル...
獲物(ラファ〇ル)は二人の胸元から目が離せない様子!
双葉は獲物に耳打ちする。
「どうです? この二人、お気に召したアルカ?」
「コノミドマンナカ!ドストライクデース! オキニメシタアルヨ⁈」
「それは良かった!連れてきた甲斐があったというもの⁈
さあさ、二人ともラファ〇ルさんの隣に座らせてもらいなせ⁈」
さながらボッタクリお触りキャバクラの様相!
「この部屋、すこし暑くないですか?」
お約束のセリフで胸元をガバッ!と開く⁈
最早丸出し!
獲物はまさに完全に蜘蛛の巣に捕らえられた哀れな蝶!
頃合いも良し!
「そろそろ商談に入っても?」
言葉も出せず、ただ、こくこくと頷くラファ〇ル。
「まずは望遠鏡を5個、銀時計2個、加えて硝石を10樽買わせて頂きたい⁈」
「オー、イキナリデカパイ。。。デカイトリヒキアルネ、ゼンブデ...
4700貫ニナリマース。」
「それは定価での計算ですよね? 今後の取引も踏まえて値引きがあっても
いいのでは?」
「コッチモショウバイデース! デハベンキョウシテ...4500貫デハイカガ?」
「うーん...もう一声!」 双葉は二人の刺客に目配せをする。
(何をしているのじゃ?もっと攻めんか!) (了解!)
「社長ー! 太チン...もとい太っ腹!」とあちこちを触りまくる。
「旦那ー! 見事な金髪! 下の毛も金髪なのかな? 確かめないと⁈」
ファスナーに手をかけ降ろそうとする。
「ワ、ワカリマシタ! 4000貫デイイデス!」
双葉は静かに、首を振りながら
「うんにゃ、ノット! もう一声!」
(完全なる否定語 ※東大一直線より抜粋 小林よしのり先生ごめんなさい。)
双葉は二人に顎をしゃくりさらなる攻勢を促す。
(容赦するな! 手加減無用だ!) (了解道中膝栗毛!)
十三は獲物のズボンを一気に脱がすと、そこには...
巨大なテントが張られていた!
つまり〈ビンビン〉といえばご理解頂けただろうか?
(筆者オリジナルのこのパターンは本人、大のお気に入り⁈)
異国人のそれは、めちゃでかいと噂に聞いたことがあるが、これはその中でも
格別なのではないか?
「社長、御立派!」 「旦那、凄ーい!」 二人の賞賛がラファ〇ルには虚しく響く⁈
「ワ、ワカリマシタ! 3000貫デイイデスカラ、コレイジョウハムリアルヨ⁈」
「ほう、これ以上は値引きが無理なのかな? それとも、なにがああなる我慢がむりなのか? どちらにせよ、本当に無理なのか確かめないとな⁈」
「ヒエエエー!」
大胸は獲物の最後の一枚に手をかけ双葉を見る。
双葉は頷く。 (下ろせ!) (イエス、マム!)
「おお!」 「わお!」 「うにゃあ!」
一つの疑問は解けた!
毛髪が金髪なら陰毛も黒味がかっているがやはり金髪なのだ。
帰ったら皆におしえてやらないとな⁈
「今こそ、くノ一のエロ秘技をくらえ!」大胸が襲い掛かる。
チンゴは何にも言わないけれど、チンゴーの気持ちははよくわかる♪
㊟リンゴの唄、一部の文字変更
ガポッ! 何の音かは言えようはずもなく、 ご想像にお任せするしかない⁈
「オーマイガー!」絶叫するラファ〇ル!
「で、いくらにして頂けるのかな?」にこりと笑う双葉の顔は本当に怖い⁈
胡蝶し〇ぶとタメが張れる!
「オネガイデース! 2000貫デユルシテクサイ!」
「許すとはまた人聞きが悪い⁈
まるで我らが無理難題を押し通しているかのように誤解されるではないか?」
「まあ、この取引はそれで手を打とう!
だが、話しはこれで終わりではないのだ。」
―以下に続く―




