独立編 【3】
前回のあらすじ
南蛮商館の支配人ラファ〇ルは4700貫の取引を2000貫に値切られ
まだ話は終わらないと通告された!
果たして、ラファ〇ルの運命は如何に⁈
「ときにラファ〇ルさん、この店では書物も取り扱ってると聞く。
その中には、その...エロ...エロ本も売っているのかな?」
「シッ! コエガオオキイデース! ワタシノミセハ、カクシキタカイガ
ヒョウバンデス!
ソンナオゲレツナモノ、ウッテイマセン...サンシュルイシカ⁈」
「三種類も売ってるんかい!」得意パターンの展開⁈
「で、値はいくらか?」
「一冊10貫デース。」
「安!」
「ホンゴクノギジュツデ、タイリョウセイサンデキルノデ、クサルホドザイコアリマース。」
「ならば在庫全て引き取ろう、何冊あるのじゃ?」
「カク50冊がニシュルイ、40冊ガイッシュルイ計140冊。1,400貫ノトコロ1000貫ニベンキョウシマス!」
「よかろう、さすれば支払額の合計は3000貫。
そこで、相談があるのだが、、、
ギクッと身構えるラファ〇ル! 嫌な予感しかしない⁈
「清州の名物屋敷の〈極楽浄土!浮世体験⁈〉なる催しの噂など聞いたことなどござらんか?」
「モチロン、キイタコトアリマース! ラクサツサイコウガクガ3000貫ノトキモアッタトカ。」
「実はそれがしの主催でござる。訳ありで清州の名物屋敷での開催はできなくなりましたが、近いうちに再開する予定です!
しかも前よりすべての面において、遙かに強化、改良されたものになると断言できます。
その予約券二枚を2500貫で買ってはもらえまいか?」
「オーカクヤスデスネ! ワルイハナシデハアリマセンガ、モンダイハ、チカイウチガ、グタイテキニハイツゴロナノカトイウコッタ?」
(さすがに痛いとこを突いてくるな。)
「三ヶ月以内に招待できなければ全額返金します⁈」
「ソレナライイデショウ、コウショウセイリツデース!
デモキョウノカイモノタクサンアリマース、ハコベマスカ?」
「ええ、今日は《《たまたま》》、馬を多く連れてきましたので十分運べます⁈
では残金500貫と予約書の覚書をお渡しします。」
全ては思惑通りに運んだと言ってよい。
こうゆうのを〈計算されつくされたーる!〉とでも言うのだろうか?
噛まずに言えてちょっと嬉しい⁈
では皆さん、もう一度御一緒に
〈計算されつくされたーる!〉ちゃんと言えたらいい気分⁈
そういえば納屋助左衛門の連絡が途絶えている。
堺の町を中心に交易をすると言ってたが、今どこにいるのやら?
つなぎの忍びと荷物運び兼護衛をつけるべきだったな。
早めに手を打たないとイカンガー(タンザニアの)。
とりま、宿に戻ってみるか。
部屋に入ると勘三と三平が例の売人の前で、胡坐をかいて座っていた。
双葉は売人の前に座りにこやかに話しかける。
「そうおびえなくても良い。 ここに来てもらったのは少しばかり
聞きたいことがあったからじゃ。」
「いきなり猿ぐつわをかませた上に、目隠しされて担がれて運ばれたんじゃ!
好きで来たわけじゃないぞなもし⁈」
「それは申し訳ないことをした。 お詫びに酒でも一献いかがかな?」
「まあ、酒は受けてもいいが、まず理由を聞きたいぞなもし。」
双葉は大胸に酒を用意するようにと言った後に、
「先ほども申したとうり、話が聞きたいだけで他意はない。」
「いったい何が聞きたいのじゃ?」
「まあまあ、酒でも飲みながら。大胸、酌を。」
大胸の胸元がかなり開けたままで売人はそちら?を
凝視している。
「ここにいる勘三に書物を売りましたよね?」
「確かに売りましたが、あれはお互い納得での取引、とやかく言われる筋合いはないぞなもし⁈」
「確か売値は500貫でしたね? ちなみに仕入れ値はいくらです?」
「そ、それは企業秘密ぞなもし!」
「それは道理、失礼した。 よもや10貫とか?はあるはずもない!」
「ギクッ!」
「ましてや、在庫があるのに最後の一冊とか言うはずもない!」
「ギクッ⁈」
「半分見せてビンビンにさせておいて見てない後半の方がエロイとか?」
「ギクッ⁈」
「まあよい、それがしが一番知りたいのは勘三の懐具合がなぜ500貫だと分かったのか?
それが不思議でならぬのじゃ。」
「それこそ、蛇の道は蛇ぞなもし。
表情、足取りの軽さ、服装や雰囲気で凡その見当で、最初に高めの値を言えば、買いたくても手持ちの足りない助平は値切ってくる。
そこが付け目ぞなもし。」
酒で饒舌になってるようだ。
「まさかそこのしょぼい兄さんが500貫持っていたとは驚きぞなもし。」
「吹っ掛けた金額が偶然〈ぴったしカンカン〉だったわけか⁈
なるほど。 最後に鴨はどうやって選ぶのじゃ?」
「それも本当は企業秘密じゃけど、うまい酒の礼に教えてやるぞなもし。
真面目そうな、エロに免疫がなさそうな、そう!むっつりスケベ顔が狙い目ぞなもし。」
「感服しました。そなたこそエロ本売人の鏡!」
「照れるぞなもし!」
「褒めてないし⁈」
「ところで、そなたを見込んで相談があるのじゃ!
今手持ちの在庫が切れたらなんとする? 南蛮商館にもう在庫はないぞ!
それがしがすべて買い占めた!」
「なんてこった!パンナコッタ!」
「韻を踏まずとも良い! 相談と言うのは140冊の在庫を売りさばいてもらいたい。
元手は1400貫(本当は1000貫)こちらが出しているから四分六分でどうじゃ?
それでも十分な儲けができると思うが?」
「在庫が手に入らなきゃ、商売?もできないし、、、引き受けるぞなもし!」
「契約成立じゃな! では今少し話を詰めておこうか。
ときにエロ本売人、そなたの名は?」
「我が名はメグミン(㊟このすば!キャラ)、、、もとい見栄晴ぞなもし。」
「では、見栄晴さんはこの勘三と〈エロ本捌き隊〉を結成してもらう。
そしてできれば女の隊員を一人増やしてほしい。
スケベそうな女子衆を見抜くことができて、販売まで、できれば理想的だが、見つからなければ二人で売るほかない。
理由は少し長くなるが、三種類のエロ本のうち、一つは男女兼用。
もう一つは男性用、最後の一つは女専用、今でいうところのBLじゃ。
このうちBL本は女隊員に任せるのが良いからだ。
歩合制で売り上げの一割ほど払ってやれば十分だろう。
残りの二種は誰が担当しても問題ない。
あと500貫とかで売るのはやめておいてほうがよい。
恨みを買ったり無用の厄介ごとに巻き込まれる恐れがあるからな。
せいぜい100貫から300貫ぐらいでさばければ御の字と心得よ.
毎日、日暮れ前につなぎの忍びを送るので、その日の売り上げを預けてそれがしに届けさせるように。
最後に見栄晴!...猫ババするなよ!ぞなもし⁈
勘三!全て売りきるまで帰らぬ覚悟で励め!
明日からと言わず今から動け⁈」
「承知!」 「わかったぞなもし!」
「乳揺らしシスターズは硝石を全て美濃の村正の鍛冶場に届けてもらいたい。
その後は明日の夕方に京の町、村正を連れて更科の襲撃に来ればよい。
そうそう先に堺の座で硫黄を5樽ほど買ってそれも併せて届けてくれ。
村正なら硝石と硫黄があれば火薬を造れるはずだ。
三平はそれがしと甲賀の里に筋を通しに行き、あとつなぎの忍びも二人ほど雇いたい。」
「わかり申した。では今から甲賀の里に?」
「うむ、すぐに向かう。」
双葉と三平が甲賀の里に着いたのは日が暮れる直前だった。
三平の案内で頭の屋敷に向かう。
「御用の趣は何ですかな?」と里の頭。
「この三平を引き取らせて頂きたく。 あとつなぎの忍びを二人雇いたい。
むろん、報酬は十分に払う。」
「ふむ、筋を通しに来たわけか。 お主には大きな借りがある。囚われて捕虜となった配下を解放してもらった。
三平以外にも数人そちらで働きたいと思う者がいるそうな。
良いだろう、三平に加えてもう一人だけ下忍の中から気に入ったものを誰でも選んで引き取るが良い。
二人の譲渡金1500貫とつなぎの忍び二人の報酬500貫。 それでよいか?」
「それで結構! では今宵はここに泊まり明日もう一人を選ばせてもらう。」
「よかろう。 たいしたもてなしはできぬが、ゆるりと過ごされよ。」
「その言葉に甘えさせてもらうとしよう。」
案内された部屋でくつろいでいると
「御免クサーイ! 入ってもよかですかあ?」と間寛平風の挨拶で
部屋の中に五人の忍びが乱入してきた。
正確にはくノ一が3人混ざっている。
「これは大勢で何用ですかな?」
「ぜひ拙者を連れていってくだされ!」
「いや、拙者の方が役に立ちますぞ!」
「あたいがお買い得だよ!」
どうやら自分を売り込みにきたようだ。
男の忍び二人はなかなか使えそうなのでつなぎ兼護衛に採用!
くノ一三人の中から一人を見受け?することにしたが、
さて、どの胸にしようか?
現時点で大と小は二人ずついる。
バランスを考えれば、中も数人いた方がよい。 人の好みは十人十色だからだ。
双葉は三人の中で一番若い?右端のくノ一の胸を凝視する。
胸の大きさに関しての鑑識力は当代随一と言っても過言ではない。
そのくノ一を指さして「そなたに決めよう!」
夜が明けて甲賀の里を後にした双葉たちは隠し蔵元に向かった。
特級酒から二級酒まで少し多めに買っておいて、何本かは更科とわっちの里にボトルキープしておく腹積もりだ。
その足でわっちの里に向かう。
しばらくぶりのわっちの里は見違えるようになっていた。
柵が強化され見張り台も増えている。
畑の数も里人の数も増えていてもはや村と言ってもよい。
里の実質的な支配者、お孝が言うにはもうすぐ最初の収穫で
新野菜の種を確保できるそうだ。
種が取れ次第いよいよ本格的な栽培に移る。
苦労が実るのもそう遠くない。
そうだ! この里には空き地が十分にあるのでここに屋敷を建て拠点を構えのが最善ではないだろうか?
いつまでも根無し草でいるわけにもいけないし俄然、名案に思えてきた。
お孝の賛同も得て、大工も呼び寄せ屋敷と大浴場を建設する。
新たな名物屋敷をこの地に再現するのだ!
そうと決まればやることが山ほどある。
資材の調達、予算の組み立て、何よりきれいなお姉さん!
〈極楽浄土!浮世体験⁈〉の再現とさらなる改良版を一刻も早く創り上げるのだ!
蜂須賀衆にも協力を頼むべきだな。
直接、直談判するのが礼儀ってもんだ、今からいくか。
蜂須賀衆の頭領であり、羽柴秀吉(木下藤吉郎改め)の重臣でもある
蜂須賀小六は最近はかなり多忙で蜂須賀の里にも滅多に顔を出せない。
ただ、毎月1日と、15日の2日間は任務が無ければ里に来るという。
今日は15日、おそらく屋敷にいるだろう。
「双葉か、久しいの! 息災か?」
「おかげ様で! 実は、わっちの里に屋敷を構えて拠点にしようと考えています。
そこで、大工や人夫の手配も含めて協力を頼みに参りました。
もちろん、賃金などは此方で負担します。」
「ふむ、お主には金ヶ崎のときの借りがあるし、良いだろう!
できる限り手助けしよう。 織田家には内密でな。」
「かたじけない。助かりますわあ、兄貴い!」
「兄貴はよせ!」
なんにせよ、かなりの目途がたった。
次は清州の町にいこうか。
目的はきれいなお姉さんたちの招集だ。
―以下に続く―




