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真・東風吹かば⁈  作者: ケロボッチ


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美濃編 【5】

 足利義昭の暗躍は次第にエスカレートしていく。


 金ヶ崎からの撤退直後に本願寺が反信長を公言し、各地で蜂起したのだ!


 義昭の差し金に間違いない⁈


 とりわけ尾張に近い長島城に僧兵が集結し始めている。


 浅井朝倉との決戦に向かう織田勢に長島城に構っている余裕もなく

 ある程度の兵力を万一に備え、残さざるを得ない。


 全兵力で姉川に向かえなかったのも大苦戦の要因になったのは間違いない⁈


 勝てたから良かったものの冷や汗もののギリギリの勝利だった。


 本願寺、いやとりわけ義昭には、はらわたが煮えくり返っている!


 どうしてくれようか、《《あの》》ハゲェ⁈(豊田真〇子風新バージョン!)


 不機嫌この上ない信長の元に伝令が飛び込んできた。


「浅井と朝倉が坂本付近にて挙兵!」


「にゃんだとおー⁈」 立ち上がり頭から煙を出し?怒り狂う信長!


 それを見た伝令は少しチビッてしまた⁈ 


 無理もない。信長の目は星飛雄馬以上に燃え上がり、目から殺人光線を、口からは炎を吐く...ことは出来なかったが⁈


「出陣じゃあああ‼」 「御意いいいい⁈」


 変なテンションのまま討伐戦に向かう織田軍である。


 《夜が更けて、明日出陣の信長の寝所に異変が起きている⁈


 怪しげなもやが立ち込め次第に大きくなり、やがて人の形になって

 信長に覆いかぶさる⁈


 激しい怒りが限度を超え理性を失った信長はその得体のしれぬ者の格好の餌食にされたのだ⁈》 

 

 巧妙な伏線が張られていることに読者は気付かぬ?まま物語は続いていく⁈



 同盟の松平改め徳川家は武田家の動きが不穏なので今回は加勢できぬと

 援軍を断った。


 織田軍だけで戦うしかない。


 だが、姉川の戦いで戦力を大きく削られた浅井朝倉連合軍はもはや織田軍の敵ではない!

 あっけなく蹴散らし追撃にはいる。


 逃げ惑う多くの敗残兵は比叡山延暦寺に逃げ込んだ!


 比叡山を取り囲んだ織田軍の全部将に

「全て焼き払え! 逃げ込んだ浅井朝倉の兵はもとより僧兵、女子供に至るまで皆殺しにせよ⁈」


「お待ちくだされ! 比叡山は開祖、伝教大師最澄法師により建立された言わば天台宗の聖地でござる! 何卒考え直してくだされ!」


 明智光秀が必死の諫言⁈


「知ったような口をきくな、光秀! 今や叡山は酒色に溺れた腐れ坊主の巣窟そうくつじゃ! 容赦など一切するな!」


「にしても女子供までとは...」


「くどい! 今は儂の命に従え⁈」まるで人が変わったような信長の様子に、もはや

 《《配下の者》》には逆らえようはずもなかった。


「双葉、なぜ動かん? 文句でもあるのか?」


「文句でもあるます! 我らは客分にて臣下にはあらず、ゆえに我らは我らの好きなように動きますのぞ⁈」


 無言で暫くの間にらみ合う信長と双葉⁈

 

 この時双葉は信長の目の奥に確かに狂気が宿っているのを感じ取った⁈


「好きにせよ!」 いままで見せたことのない無表情な顔。


「好きにします!」言い放つと延暦寺に向かって走り去った。


 逃げ惑う女子供や僧兵に襲い掛かる織田兵に

「よせ! やめるのだ⁈」と制止しながら逃亡民を誘導する。


「芸人三人衆は向こうを救いに行け!」


「承知!」


 味方の織田兵を蹴り飛ばし


「信長のめいであっても、人のめいに過ぎず!


 ならば人の道に背くことこそ恥と知れ⁈


 やめねば我らが相手するぞ⁈」


 風の党の武勇を知り尽くしている織田兵は戦うはずもない⁈


 だが、双葉たちにも少人数ゆえの限界がある。


 奮闘むなしく3千とも4千ともいわれる死者を出し、世に言う比叡山焼き討ちが静かにその幕を閉じたのである。


 数日後、休む間もなく信長は浅井家の居城、小谷城攻めを命じた。


 この頃から信長自身は出陣せず有力家臣団による領地拡大を目指していく。


 双葉たち風の党は信長と少し距離を置くことにした。 


 合戦には参加せず自分たちの総合力を底上げすべく活動すると決め込んだ。


 人事部長によって送り込まれた、才能ある5名をあらゆる手管を使って一人も逃さず取り込んだ。


 ただし、甲賀の忍び、河童の三平は一度出向いて筋を通す必要がある。


 抜け忍扱いされては面倒だからだ。


 ただ三平の言うには以前の六角家との戦で敵同士として戦った際に、一人も殺さず捕虜としても十分にもてなし、挙句は解放したことで好感度は非常に高いとの事。


 ここだけの話、三平以外にも風の党に加わりたい者が少なからずいるらしい。


 有能な忍びは何人いても困らないので早めに甲賀の里を訪れるつもりだ。


 大久保長安は翔平と共に漫遊に加わり諸国を巡り人材発掘と同時に有力な鉱脈の発掘に向かわせる。


 商才に長けた納屋助左衛門には交易全般とわっちの里の管理を任せ、栽培から収穫、販売に至るまでお孝と協力しながらで任せることにした。


 若き天才刀鍛冶、村正には美濃に鍛冶場を作り思う存分自由に腕を振るってもらう。


 腕利きの料理人、味平は普段の食事はもちろん宴会用の豪華な料理、はては希望があれば外出時の弁当までまかなってくれるという。


 少しづつではあるが風の党は人材が整ってきて、経済面も上向いてきた。


 だが全てにおいてまだまだこれからだ。


 これから先も大願成就のため風の党は全力を尽くす⁈


             

              【完】




               ↓




 ウソピョン⁈ 冗談、冗談でおじゃる⁈ 怒らないでケロ⁈


「冗談はその更地のような胸だけにしとけよ⁈」


 と菊池あ〇ねによる胸ネタの最高傑作の呼び声も高い?ツッコミが双葉に向かって炸裂した⁈


 (女子無駄全巻買いました。※二冊中古を含む。


 それに免じてパクリを見逃してください!ビーノ先生様⁈)


 おいおい、何故にそれがしなのじゃ? 


 いわれのないツッコミに憤慨する双葉であった。



 何事もなかったかのようにしれっと物語は続いていく。


 小谷城は落城した。


 浅井長政はお市の方に三人の娘を託し、城外に逃がしたのち自害した。


 信長軍は浅井家に続いて朝倉領に攻め入り金ヶ崎を落とすと、朝倉義景は保身を図る家臣よって殺され、その首は信長に届けられた。


 名門朝倉家も浅井家と同じくあっけなく滅亡したのである。


 朝倉家の後ろ盾を失った足利義昭に信長は最後通告として降伏勧告の書状を届けたが、義昭はそれを突っぱねて挙兵した。


 当然、討伐隊を派遣しあっさりと義昭を捕縛。


 信長はみせしめのために義昭を殺さずに西国に追放した。


 皮肉にも自ら再興した室町幕府を自らの手で滅ぼしたのである。


 このあたりから織田軍の快進撃が始まる。


 伊勢方面に滝川一益、山城一帯に明智光秀を向かわせる。


 畿内の三好勢を一掃し破竹の勢いで領土を広げていく。

 

 伊勢の長島城は根来衆の加勢で苦戦するも落としきった。


 その勢いで北畠家にも襲いかかる。


 北畠家を支持する九鬼水軍との戦は極力避ける。(あとで水軍ごと取り込む腹積もりなのだ。)

 このころから観音寺城跡に新たに壮大な城の建設を命じ居城を完成前に移した。


 更に坂本城主に明智光秀、北ノ庄城主に柴田勝家、少し後には今浜城主に木下改め羽柴秀吉を任命した。


 ここにきて織田家の支配力は全国最大と言っても過言ではない。


 織田軍が動くと飛んでいる鳥がバタバタと落ちてくる...飛ぶ鳥をも落とす勢いだ。


 しかし懸念が全くないわけではない。


 信長があまりおおやけの場に姿を現さなくなり、病気説もささやかれるほどである。


 新年の挨拶をおこなう評定の間で恒例により酒が振舞われるのだが、その席で披露された三つの髑髏のさかずき


 浅井親子と朝倉義景の頭蓋骨から作ったという。


 場は凍りつき信長ひとりだけが上機嫌!


 異様な雰囲気の中、新年の祝いの会合は終わった。


 帰り道に藤吉郎が双葉に寄ってきて


「双葉、最近の大殿は滅多に笑わず、あまり人と会わず、加えて今日の様子⁈

 まるで人が変わったような...」


「ような、ではなく人が変わったのです⁈」


「そ、それは一体どの様な意味だぎゃ?」


「比叡山の件以降、全く別人! あれは信長殿であって信長殿ではないのです⁈」


「なんてこった!パンナコッタ⁈ 御無礼、韻をフンデミマシタ!」


「韻ヲフンデイル場合じゃないですぞ!」


「そ、そうだった⁈ どうすればよいのだぎゃ?」


「杞憂かもしれませぬが、決して一人では会わないように!

 さもないと...」


「さもないと?」


「頭からガブリ⁈ ...は冗談ですが⁈」


「こんな時に、冗談はよし子さんだぎゃ⁈」


「失礼ぶっこきましてございます、つい!」


「この藤吉郎、双葉に借りを返すまでは死ねませぬ⁈」


「借りはしばらく預けておけば利息が付くのが常識、猿はたっぷり太らせてから美味しくいただきます⁈」


「驚いた! 利息が付くのだぎゃ?」


「当然、利息が付くのだぎゃです。10日で一割ほど⁈」


「十一かよ⁈」ツッコマざるを得ませんと感じざるを得ません⁈


「もうええわ!」

 二人そろって礼! 以上猿とさら(地)による漫才でしたあ⁈


 パチパチパチパチ! (拍手)


 ―以下に続く―

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