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真・東風吹かば⁈  作者: ケロボッチ


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美濃編 【4】

 数日後、評定の間にて


「浅井を攻める! 朝倉ともども叩き潰す⁈ 誰ぞ文句のある者はいるか?」


「ございませぬ。」一同揃って。


「いざ、出陣じゃ! なお、浜松から援軍が来る手はずになっている。

 皆、遅れを取るでないぞ!」


 姉川を挟んで織田軍は浅井軍と、松平軍は朝倉軍と向き合って布陣した。


 織田軍は七つの陣を構え浅井軍より兵数も多く、士気も高く余裕がある。


 最初に動いたのは浅井軍だった。


 一気に姉川を渡り織田軍の先鋒に突撃をする。


 浅井軍は決して弱くなどない!


 しかもこの戦に敗れれば滅亡するのは火を見るよりも明らか、それゆえ全兵が死に物狂いで襲ってくる。


 その勢いに飲まれたのか、織田軍の第一陣、第二陣はあっけなく突破された!


 織田軍から余裕が消えた。

 

 かさに懸かかって第三陣も突破!


「双葉よ、少しやばくね?」と信長。

「少しやばくねです。」


「何か手はないか?」

「一つだけ、ないこともないですが...」


「もったいつけずに早く申せ!」


「今は各個撃破されている状況なれば第四陣、第五陣、第六陣をまとめて第三陣の後詰とし、時間を稼ぐのです!」


「時間を稼いでなんとする?」


「頼みの綱は松平軍です。 朝倉軍はあくまで浅井家の援軍の立場なれば、浅井家のような必死の覚悟などなく松平軍が勝つと信じています。


 朝倉軍がいなくなれば松平軍が浅井軍の横腹を突くこともできましょう。


 ですが、その前に浅井軍に我が陣が突破されれば...我らの負けです!」


 浅井軍は第三陣も突破して三陣をまとめた最後の陣に襲い掛かる。


 勢いは完全に浅井軍にある!


「双葉! これって相当やばくね?」

「相当やばくねです! 十三!東雲姉妹を連れて朝倉軍の部将の狙撃に向かってくれ⁈」


「承知!」三騎が朝倉軍に向かって飛んでいく!

(間に合ってケロ!)


 織田軍の必死の抵抗もむなしく、まさに今浅井軍が最終防衛線すら突破される寸前に、朝倉勢が撤退しだした!


 十三の狙撃が成功したやもしれぬ⁈


 松平軍は朝倉勢を追わずに浅井軍の横腹目がけて突撃した⁈


 信長軍はこの時を逃さず自ら本陣も含めて一斉攻撃に出た!


 ここに来て攻守が逆転した!


 さすがに不利な状況を察した浅井軍は撤退を始めたのである⁈


「やりましたな、信長殿!」 

「見事でしたぞ、浜松殿!」


「惜しむらくは大将首を逃してしまいました。」

「構わん! 皆、勝鬨をあげよ⁈」

 えいえいおー! えいえいおー‼


 清州の名物屋敷に帰った双葉たちを領民たちは熱烈大歓迎で出迎えた!


 その中に漫遊から一時帰還したという翔平の姿があった。


 「お帰りなさい、姉者!」 呼び方は姉者で落ち着いたようだ。


 この満面の笑みに魅了されぬものは皆無に近い!


 海より広い人脈をもち、自然に相手の懐に入り込むその手腕はまさしくコミュお化け!

 毎年MVP候補筆頭である!


 しかし双葉は翔平にはさらなる成長を望む⁈


 翔平が漫遊...人材発掘を切り上げてまで一時帰還したのには成果の報告に違いない⁈


「まずは報告から! いきさつは省き結果だけを。


 放浪の刀鍛冶、村正と言う名の若者!


 次に鉱山開発の知識に詳しく独自の技術を持つ大久保長安!


 あと伊賀の里の忍び、水練に長けていて二つ名が河童、こと三平!


 最後に底知れぬ料理の才能の持ち主、味平!


 商才に優れた納屋助左衛門!


 以上5名が近いうちにこの屋敷を訪れますので、取り逃がさぬよう取り込んでください⁈」


「なるほど! 一度、話を通しに帰還したのだな?」

「はい!」


「任せておけ! 来たが最後どんな手を使っても決して逃がしはせぬ、ぐふふ⁈」


「皆、若いので色仕掛けが有効かと、ふひひ⁈」

 さながら悪代官と越後屋の悪だくみの相談のごとし⁈


〈朱に交われば赤くなる!〉であってます?


「時に姉者、懐具合はどんな状態ですか?」


「駿馬数頭、十三の特注鉄砲、東雲姉妹の見受け?その他で空っぽじゃ⁈」


「ですよね! わっちの里はまだ収入源になるのに時間がかかりますし...

 そこで妙案があります! 


 我らの名物屋敷の混浴風呂と宴会芸や料理がたいそうな評判!

 

 極楽浄土さながらとか!


 これを利用しない手はありません!


 堺の商人や他にもあるところにはガッポリあるのです!


 落札制で参加者を募れば当面の軍資金ぐらいはすぐに集まるかと⁈」


「まさに妙案!...よし、決めた⁉ 翔平、たった今から財務部長に任命する!

 人事部長と兼任でこれからは二刀流でやってくれ⁈」


「致し方ありません! 姉者には財政は任せられない以上、人材が集まるまでは私がやりましょう⁈」


「頼む! 翔平よ、まずは空っぽのこの財布を何とかしてくれ⁈」


「取り合えずこれを!」 事も無げに千貫恵んでくれた⁈


 漫遊の合間の交易でずいぶん稼いだようだ。


「助かりますわあ、兄貴い⁈」 さながら兄貴分に小遣いを貰うチンピラのごとし⁈


 もみ手に加えヘコヘコポーズでご機嫌を取る双葉であった。


「兄貴じゃなく弟ですが⁈」 


「そうだった⁈」


「とりま、見物客の中から鴨ネギを2,3人選んで送り込みます。

 風呂から宴会まで接待して...ぼったくりましょう⁈」


了解ラジャー、ボス⁈」

「ボスではなく弟ですが⁈」


 名物屋敷が魔窟化するのも時間の問題と思われる。



 おまた! 

 唐突ではありますが、サービスシーンの時間でおじゃる⁈


 今日は特別に漫遊から戻った助さん、格さんにも入浴許可を出してあげた⁈


 二人は感謝感激、雨嵐あめあられ


 記念すべき優良?で有料な混浴風呂の初日である!


 選ばれし三人の鴨ネギが風呂に入ってきた。


 中には大中小(※胸)の美女、美少女、その他?までより取り見取り⁈


 「さあさ、こちらへ! 一番眺めが良い特等席でございますよ⁈」

 下にも置かないもてなしぶりである!


 「何事も最初が肝心! 少々過激であろうと構わん⁈


 たとえR15がR18になろうとも一切手を抜くな!


 ゆけ、我が精鋭たちよ⁈」


「おおー!」 皆、気合十分である!


 果たして三人の鴨ネギの運命はいかに?


 放心状態の鴨ネギ三人は宴会場の上座に座らされていた。


 ここでも接待エロは続いている⁈


 豪華な食事にうまい酒を飲み食いしながら、いまや大人気の芸達者、東雲姉妹と東郷十三らによる宴会芸が披露される⁈


 歌舞伎踊りの出雲阿国でさえ裸足で逃げ出すであろうほどの大爆笑に大喝采⁈


 この様子だと口コミで評判が広まるのは間違いない!


 翔平、いわく、いつの世も最大の娯楽は老若男女ろうにゃくなんにょ問わず間違いなく...

 エロです!


 たとえ砂浜の砂が尽きたとしても世の中の助平の種は尽きません!

 至言である!


 10日後には混浴宴会ツアー(後に改名)の権利はかなりの高額で落札されるようになり、それでも二か月先までの予約がびっしりと詰まった⁈


 頭金(二割)だけでもかなりの軍資金が手に入ったのである⁈

 ガッポガッポで笑いが止まらにゃい⁈


 さらに翔平は堺の豪商に狙いを定めて取り込む予定らしい。

 大物との人脈も広がる上に落札額も爆上げするであろうと⁈


 これでまた一歩野望に近づいた⁈ かも?


 ―以下に続く― 

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