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真・東風吹かば⁈  作者: ケロボッチ


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尾張編 【16】

 清洲城 謁見の間


「信長様、竹中半兵衛重治殿を連れて参りました。」


「おお!でかしたぞ、藤吉郎! 竹中殿、よくぞ参られた!」


「お初にお目にかかります、竹中半兵衛と申します。」


「単刀直入に聞く。半兵衛、織田家に仕える気はあるか?

 あるなら十分な待遇で迎えるぞ!」


「そのことですが、木下藤吉郎殿の配下として織田家に仕えたくお願いします。」


「直臣ではなく藤吉郎の家臣が良いと申すのか⁈

 ふむ...よかろう、許す!  


 ときに半兵衛、美濃攻略の糸口となる助言はないか?」


「美濃三人衆の一人、大垣城城主安藤守就は私の義理の叔父にあたり例の稲葉山城の乗っ取りに手を貸してもらいました。 


 ゆえに斎藤龍興とも折れ合い悪く調略出来るかと思います。


 守就が織田家につけば残りの三人衆、稲葉一徹と氏家卜全も織田家に味方する公算が大です。


 支城をなくした稲葉山城ならいかに難攻不落といえども攻略は不可能ではありません。」


「見事な献策! 明日から実行せよ‼」


「明日からと言わず今から大垣城に向かいます。」


「その意気やよし! ところで双葉よ、浮かぬ顔だな?」


「藤吉郎にトンビに油揚げ攫われました⁈」 


「半兵衛のことか、儂とて同じ気分じゃ。


 小六といい半兵衛といい、猿め、なかなかの人たらしじゃの⁈」


「なかなかどころか《《希代》》の人たらしですぞ。」


「それにしてもうわさ以上じゃ、今孔明・竹中半兵衛⁈


 墨俣以後は美濃攻略は遅々として進まず悩みの種であったが、一気に目途がたった!」


「半兵衛殿はできもせぬことを口にする方ではありませぬ。


 数日後には城と領地ごと美濃三人衆を調略するのは間違いないかと。」


「吉報が届き次第すぐに稲葉山城を攻める!

 皆の者、夢準備を怠るでないぞ‼」



 その三日後に吉報が届いた。 美濃三人衆調略完了!

 まさしく電光石火!


 信長は稲葉山城へ全軍出撃の命を出した!


 稲葉山城を取り囲む信長の本陣に、藤吉郎が献策の進言にやってきた。


「正面から力攻めをすればこちらの被害も甚大になります。


 そこで少人数で山の裏側から搦手からめてにまわり忍込み

 謀反と裏切者の虚言で混乱させ、さらに火の手をあげる。


 火の手を合図に正面と内部から同時に攻めれば必ずや成功するかと。」


「面白い! やってみよ。 

 ただし時間がかかりすぎたときは失敗したと判断して城攻めを始めるぞ⁈」


「御意! ときに双葉殿、是非とも手を貸していただけませぬか?


 双葉殿が加われば百人、いや千人力⁈」


「お断りします!」真顔で即答する双葉!


 どうやら半兵衛の一件をまだ根に持っているようだ。

 意外と執念深い⁈


「さ、さようか...致し方ありませぬ、我らだけで...

 情けなそうな表情の藤吉郎。


「冗談です! 同行しますよ。」舌をだして笑った。


「人が悪いですな、双葉殿は⁈」


「今頃気付かれましたか⁈」



 稲葉山の裏側のふもとまで馬で行けるところまで行き、下馬して徒歩で険しい道なき道を登る。


 途中かなりの絶壁(といっても双葉の胸ではない⁈)もあり、ロープを用いて乗り切った。


 これだけ険しいと大軍など進めようはずもなく、当然斎藤家の見張りも見当たらない。


 中腹ぐらいまで進むと斥候の小胸が戻り

「少し先に木こり小屋らしきものがあり、人の気配がする。」とのこと。


 慎重に近づいて窓から中を覗くと、まだ若い男が一人。


 入り口で声をかけ藤吉郎と双葉だけが小屋の中に入れてもらった。


 若い男の名は茂助といい、代々木こりで生計を立てているという。


 聞けば稲葉山城の搦手まで案内できるという。


 首尾よくいけば藤吉郎が家臣に取り立てる約束で案内を快諾した。

 これで大幅に時間が短縮できる。


 それでもかなりの時間を要してようやく搦手に着いた。


 見張りは二人しかいないうえに、こちらからくるとは露とも思わない様子で

 まるで警戒心など感じられない。


 東雲姉妹が同時に二人の見張りを倒し内側からかんぬきを外して侵入する。


 あとは手筈どうりあちこちに火を放ち「謀反だあ!」「裏切り者だあ!」と叫んで廻る。


 東雲姉妹には早めに武器庫の場所を探り抑えるように指示をだし、残りの者で天守の最上階を目指す!


 途中で出会う斎藤家の武者を次々と蹴散らして進む。


 少しでも早く斎藤龍興の身柄を拘束すれば敵味方どちらの流す血も少なくて済む。


 難なく最上階に辿り着いた双葉たちは数人の護衛の武者もあっさり倒し竜興に

「これ以上家臣の血を流したくなければ降伏されよ⁈」と。


「わ、わかった! 降伏する⁈」


「皆、勝鬨かちどきをあげて竜興の降伏を布れてまわれ⁈」


 えいえいおー‼ えいえいおー‼


 ほとんど無傷に近い状態で稲葉山城を手に入れた。


 上機嫌の信長の前に斎藤龍興が座らされている。


「あの道三の孫がこのような馬鹿面のはずがない! さては影武者だな⁈

 殺す価値もない、放してやるからさっさと立ち去るがよい⁈」


「馬鹿面じゃと⁈ 儂は影武者などではない、本物じゃ!」


「さあさ、こちらへ。影武者殿⁈」と半兵衛。(竜興の顔を知らぬはずがないのに結構人が悪い!)


「達者でな、影武者殿よ! わっはっはー‼」信長の高笑い⁈


 これでまた一歩野望に近づいた⁈ かも?


 ―以下に続く―


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