尾張編 【15】
我が名物屋敷に無事に着いた双葉たちは今後のことを話し合っている。
「竹中殿。我が殿、織田信長に会ってもらえませんか?」
「大きな借りがありますゆえ、断れませぬな。」
「拙者、殿より半兵衛殿の調略を命じられております。
何卒、織田家に仕えてくだされ!」
「それは信長殿に会ってから決めます。」
「半兵衛殿、いっそのこと我ら風の党の同志になるのはいかがですかな?
大小さまざまな美女もいますぞ!」
「大小とは?」
「胸に決まっています⁈」
(決まっているのか⁈)
はてこのシチュエーションはどこかで⁈
「ずるいぞ、双葉! 色仕掛けは反則だぎゃ⁈」
「決めるのは半兵衛殿なれば、恨みっこなしですぞ、藤吉郎⁈」
「ぐぬぬ...」唸る藤吉郎。
「ぐふふ...」ほくそ笑む双葉。
「まあ、今日のところは我が名物屋敷の大風呂に入って疲れを癒して
大宴会といきましょう⁈」
「それはいい!」
(なんだろう?この居心地の良さは!
斎藤家に仕えていたときには決して味わえなかったな⁈)
双葉は早めに風呂を用意させて、そのあとの大宴会の準備も万全を期すようにと。
「皆、わかっているだろうな? 全力で半兵衛殿を籠絡...勧誘する⁈
なりふり構わず手段も問わず⁈
ぬかるなよ、標的は風呂場にいる! ゆけ‼」
おおー‼ 皆気合十分である⁈
色っぽい給仕係のお姉さん二人にも援軍を頼むと快諾してもらえた。
これで盤石の態勢⁈
これぞ、人事を尽くして天命を待つ⁈...であろうか?
こういうところはエロ師匠の影響をもろに受けている。
「半兵衛様、久作様♡ お背中を流します⁈」まさしく突然の乱入である。
「いやいやいや、それには及ばぬ! 構わんでくれ...よせ‼何をするか⁈」
「いえいえいえ、双葉様の厳命なれば是非もなし! お覚悟なされよ⁈」
「くノ一のエロ秘術、今こそくらいなされ⁈」と東雲姉妹‼ 口と手の動きがエロイ‼
風呂場は目も当てられない惨状と化す!
「うわあ!」 「ひええ‼」 半兵衛と久作の悲鳴が響き渡り修羅場が続く⁈
(どんな聖人君子であろうとも所詮は男!
体は正直、息子は元気‼〈御無礼!韻ヲフンデミマシタ⁈〉 チョロイもんじゃの⁈
ぐふふふふ...)崇高な大志をもつ者のやることではないと気付かない双葉であった。
〈この場面はR15では許されない映像ゆえに音声のみになるやもしれるな⁈
筆者としてはそう感じざるを得ません⁈〉
半兵衛が目を覚ますと目の前に双葉たちが座っていた。
「おお、気づかれましたか! 誰ぞ冷たい水を‼」
ゴクゴクと一気に飲み干し起き上がると双葉が
「半刻《一時間》以上も風呂に入ればのぼせるのも無理はありませぬが、半兵衛殿らしくもない(笑)。」
「双葉殿の差し金のせいではないか⁈」語気に怒りが見て取れる。
「はて? それがしとは、何のことで?」白を切る双葉。
「風呂場での行き過ぎた接待?です!いくらなんでも度が過ぎましょう‼」
「はてさて、そのようなことをそれがしが指示するなど滅相もござらぬ!
湯あたりして気を失って良い...悪い夢を見たのでしょう⁈」堂々と白を切る双葉。
「あれは決して夢などではないぞ‼」
一歩前に出た東雲姉妹が
「その件は我らが説明いたしましょう。
我らの秘術春香の術で眠らせた後、耳元で暗示をかけエロイ夢を見させる秘術〈猿の自慰〉つまるところ幻術です。
夢での出来事なれば何一つ気になさることなどありません。」
「そうだったのか? そうとは知らずとんだ御無礼を⁈ 許されよ、双葉殿!」
「頭を上げてくだされ、我らは全然気にしておりませぬ。
それよりもうすぐ宴の用意ができますれば、着替えて広間の方に来てくだされ。(チョロ衛兵殿!)」
「わかりました。すぐに着替えて行きます。」
浴衣を脱ぐと全身に赤い痣がある。
(はて? 何かに吸われたような痣、面妖な⁈
半兵衛を上座に座らせ双葉が口上を切る。
「皆の者! この席に竹中半兵衛重治どのを迎えることができ、めでたき事この上なし!
自慢の料理に銘酒、宴会芸も用意してあるので今宵は無礼講で存分に楽しみましょうぞ!」
東雲姉妹による〈もすらの歌〉と奇妙な踊りの爆笑で始まり、十三の新芸・乳揺らし腹踊り!
ヒューヒュー‼ 指笛が止まない⁈ 笑えるうえにエロすぎる‼
さらには東雲姉妹の新曲が披露される。
《パヤ、パヤパヤ♪ ダダン パヤ、パヤパヤ♪ ダダダン
ダッダラダーダ、ダッタッタダーダ...
追いかけーて(ダンダン)追いかけーて(ダンダン)
すがりつっきーたいーの♪(ダダン)
息のピッタリ合った見事な振りつけ!
拍手大喝采が起こる。
この姉妹は忍びではなく旅芸人こそが本職なのでは⁈
「竹中殿、しっかり精をつけ性器を...精気を養なってくだされ⁈」
「私は生まれてこの方、これほど腹の底から笑えたことはなかった。
生まれ変わったような気分です。 感謝します、双葉殿⁈」
「過去の無用のしがらみや嫌な思い出は笑って吹き飛ばす家訓なれば⁈
これで明日の信長殿との謁見では無の心で話ができればよいですな。」
「自分の正直な気持ちに従って身の振り方を決めようと思います。」
「うんうん。」(念のためにもうひと押ししておくか⁈)
「半兵衛殿、そろそろ宴も終わりに近い。
今宵の夜伽は誰が良いか希望はありませんか? 大小より取り見取りですぞ‼」
「いやいや、それには及びませぬ!」
「いえいえ、遠慮は無用ですぞ!」
「いやいやいや‼」 「いえいえいえ‼」
(何か妙な既視感だな。 本当にあれは幻術だったのだろうか?)
(むう、何やら疑いの眼差し! これ以上の無理強いは逆効果か⁈)
「わかりました。 ただし今後のために一つだけお聞きしたい⁈」
「今後のため? 良いでしょう、何なりと聞いてください。」
「ズバリ竹中殿の...好みは大中小のいずれであるか?」
「答えぬわけにはいかないようですね、私の好みは...
小です‼」
今公明がまさかの絶滅危惧種・貧乳派⁈
小胸と双葉にも需要があるとは驚きである‼
ここぞとばかり小胸は大胸に胸を...ない胸を張り
「ふふん、どんなもんだい⁈」と。
大胸は「チッ!」と舌打ちをしてそっぽを向く。
宴会はいつ果てるかも知れず夜が更けていく...
―以下に続く―




