尾張編 【8】
清洲城に凱旋した信長を領民たちが大歓声で迎えた。
戦に負けていれば、町ごと今川勢に蹂躙されていてもおかしくなかったので、この熱狂ぶりも無理はない。
今宵は町を挙げての祝勝会が行われることだろう。
清洲城では今、論功行賞が行われていた。
勲功第一は梁田正綱、以下毛利新介、服部小平太など。
双葉たちに表立っての恩賞は与えられなかったが、あとで十分な報酬がとどけられた。
双葉たちの凄まじい働きを目の当たりにした信長は、藤吉郎を介して破格の待遇で直参を打診してきたが、客分のままがいいと辞退した。
まだ何やら言いたげな藤吉郎に何かと問うと、この後祝言をあげるので良ければ来てほしいと。
喜んで伺うと答えると藤吉郎は嬉しそうに走り去った。
とっておきの祝い酒を持っていくことにしようか。
双葉たちが藤吉郎宅に着くと、すでに宴は盛り上がっているようで大騒ぎ!
それほど広くない部屋はもう満員だ。
それでも双葉たちのために席を設けて膳を運んでくれた。
この席からは藤吉郎と花嫁がよく見える。
新婦のねねは笑顔を常に絶やさず、双葉と目が合うと丁寧に頭を下げた。
かなりの器量良しに加え聡明そうな雰囲気がある。
胸はあまりない(七類)。つまり好感が持てる。
この場に集まった者は皆、藤吉郎が大好きなのだろう。
大声で笑い、はしゃいでいる。
ここで東雲姉妹が祝いの舞?を披露すると申し出た。
双葉は少し嫌な予感がしたが、許可するしかない。
姉妹はまわりの目を気にせずに服を脱ぎその場で変身の術?を使い衣服を裏返した。
リバーシブル⁉
大胸の惜しげもないサービスシーンに一同大喝采!
小胸にはそれなりの喝采。
そんな中、例の舞?が始まった。
例えるならドラクエXオンラインの太陽の踊りに似ているか。
モスラヤ モスラ♪
ドゥンガン カサクヤン
インドゥムウ
ルスト ウィラードア
ハンバ ハンバムヤン
ランダバン ウンラダン
トゥンジュカンラーカサクヤーンム
モスラヤ モスラ♪
終わると静寂が訪れた...
皆唖然としている。
少し間が開いて大爆笑!
まあ、受けたからいいか。
さて、そろそろ屋敷に戻るとしよう。
屋敷の近くに来ると案に違わず、大勢の見物客が待ち構えていた。
既に出来上がってるようだ。
門から屋敷に入るときにはやんややんやの大騒ぎ!
風呂係の与作が飛んできて風呂はちょうどいい湯加減でと。
もらい湯に来ている娘たちはいつもより多いようだ。
双葉、十三、勘三、翔平、東雲姉妹の6人は一緒に入ることになった。
並んでいた娘をさらに6人加えて12人。
全裸の娘10人に囲まれて勘三と翔平は目のやり場に困りつつも、ついチラ見を!
大胸と十三はこれ見よがしに隣で体を洗いながら、
わざとらしく自慢の胸を見せつけている。
ほれほれ! うりうり!
今まさに過去最高のサービスシーンが展開されつつある。
もうこれは映像化して永久保存するしかないと感じざるを得ません!
風呂を上がると食事が次々と運ばれてきた。
勿論、今までで一番豪勢で見るからに涎もんである。
各自に尾頭付きの鯛、船盛の刺身に天婦羅盛り合わせ、鰻のかば焼き、アワビの柔らか煮、五目御飯、猪肉の塊の炙り焼き、特大の伊勢海老...
東雲姉妹はあまりのうまさに感動して涙を流しながら食べている。
双葉は明日の朝一番で、姉妹を見受け?するために軒猿の里に向かうつもりだ。
宴はいつ果てるかもわからぬまま、夜が更けていく...
―以下に続く―




