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とあるN級の1か月

作者: 京子

ChatGPTに協力してもらい、作成した日記形式で書かれるN級幽霊の1か月

スピンオフ作品となっているので、何時ものメンツは出てきません

幽霊となってしまった彼は成仏するのかしないのか?

このお話はアメブロで2回に分けて掲載しています



1日目

気が付いたら幽霊やってました。最初に驚いたのは、自分の手がすり抜けてコンビニのドアを開けられなかったこと。仕方なく、自動ドアに感知されるか挑戦したら……開いた。どおやら「存在感」はまだ残っているらしい。何か微妙


2日目

スーパーに行ったらアイス売り場でついフラフラ。手を伸ばした瞬間、スッとすり抜けて床に落ちた。店員さんが「また子供がイタズラしたのかしら」って、拾って戻してくれた。ごめん、それ私のせいです。


3日目

近所のおばあちゃんに「暑いねぇ」と話しかけられた。

返事をしたつもりはなかったけど、どうやら声が届いたらしい。おばあちゃんは「やっばり今日は誰かいると思ったよ」と笑ってた。見えているのか、感じてるのか……謎。


4日目

幽霊だから眠らなくてもいいのかと思ったけど、公園のベンチでウトウトしてた。夢を見た気がする。幽霊も夢を見るのか。内容は忘れたけど、なんだか温かかった。


5日目

図書館に行ってみた。手は本をすり抜けるのに、ページをめくろうとしたら風が吹いたように「パラッ」と動いた。司書さんが「窓閉めたはずなのに」と首を傾げてた。ちょっと得意げ。


6日目

自分の影がないことに気付いた。昼間の道を歩いても、地面には何も映らない。ちよっと寂しい。代わりに、犬にやたら吠えられるようになった。影はないのに、気配はあるらしい。


7日目

電車に乗ってみた。ICカードをタッチ出来るか不安だったけど、スッと通れた。どうやら物によっては「通じる」らしい。座席に座ると隣の人がゾクッと震えて立ち去った。空席ゲット。便利だけど罪悪感。


8日目

家に帰ろうとしたら、玄関のドアが開かなかった。前はすり抜けられたのに、今日は弾かれる感じ。どうやら「気分」で出入りできるらしい。幽霊の法則、まだまだ不明。


9日目

雨の日。傘を差せないから濡れるのかと思ったら、雨粒が全部身体をすり抜けた。服も濡れない。だけど地面の水たまりには「波紋」だけ残った。なにこれ、物理法則どうなってるの。


10日目

公園で子供たちが鬼ごっこしていたので混ざってみた。

もちろん気付かれてない。でも、追いかけてる子が急に「後ろにいる!」って叫んだ。見えているのか、直感か……。ちょっとワクワクした。


11日目

コンビニでレジに並んでみた。もちろん買い物はできないけど、レジ前に立つと店員さんが「なんか寒いですね」って言ってた。私、冷気をまとってるのかもしれない。アイス売り場で働けるかも。


12日目

友達のSNSをのぞいてみた。私がいなくなったこと、あまり触れられてない。自然消滅みたいな扱い。ちょっと寂しいけど、逆に気楽でもある。幽霊は「既読スルー」されないからいいや。


13日目

夜、川沿いを歩いていたら、釣りをしている人がいた。私のすぐ隣に座って、「今日は釣れる気がする」って呟いた。その瞬間、本当に魚がかかった。偶然?それとも私はラッキーアイテム?


14日目

おばあちゃんの家に行ってみたら、仏壇の前で「また遊びにおいで」と声が聞こえた。たぶん私宛だ。幽霊になって初めて「歓迎された」気がして、胸がじんわりした。


15日目

夜の図書館にこっそり行ってみた。誰もいないはずなのに、ページをめくる音が響いていた。私じゃない。どおやら幽霊仲間がいるらしい。ご近所付き合い、始めるべきか?


16日目

夏祭りの準備をしている公園に行った。屋台の鉄板から漂う匂いはちゃんと感じられるのに、食べられないのが残念すぎる。試しに焼きそばの湯気に顔を突っ込んでみたら、店員さんが「風強いな」と言ってた。私のせいです。


17日目

電柱の上に座ってみた。人間の頃はできなかった視点。街を見下ろすと、すごく静かに感じる。カラスが隣に止まって、こっちを見たあと首をかしげて飛んでいった。

どおやら認識はされているらしい。


18日目

知らない家の前で子供が泣いていたので、頭をなでてみた。ちゃんと触れないはずなのに、子供は急に泣きやんで笑顔になった。親はビックリしてたけど、私もちょっとビックリ。


19日目

夜道で猫と目が合った。しばらくにらめっこしたあと、猫がスリスリしてきた。幽霊でも「なでなで」できるか試したら、確かに手応えがあった。動物とだけは通じ合えるのかもしれない。


20日目

昔よく行ってたカフェに立ち寄った。店内は改装されて、私の好きだった席はなくなっていた。でも、カウンターの端に座った瞬間、マスターが「懐かしい気配がするな」と呟いた。覚えてくれてるのかも。


21日目

鏡をのぞいたら、やっぱり映らない。代わりに、鏡の奥で別の「誰か」が動いた気がした。私ではない幽霊かもしれない。目が合ったような気がして、すぐに目をそらした。


22日目

商店街を歩いていたら、シャッターが閉まった店の前で風鈴が鳴った。風は吹いてない。私が通ったからかもしれない。ちょっとした効果音担当みたいで楽しい。


23日目

花屋に立ち寄った。花の匂いはちゃんと感じられる。でも手に取れない。店員さんが花瓶の水を替えた瞬間、ひとつの花びらがフワリと落ちた。まるで「おすそわけ」みたいで嬉しかった。


24日目

夕暮れに神社を訪れた。鳥居をくぐろうとしたら、体がピタッと止まった。結界?どおしても入れない。外から手を合わせると、なんとなく心が落ち着いた。きっとそれて十分なんだろう。


25日目

昔の友達がカラオケに来ていた。曲を入れるとき、リモコンに触れてみたら勝手に「演歌」が入ってしまった。友達は笑ってたけど、誰の仕業かわからないまま盛り上がってた。ちょっと得意。


26日目

深夜のコンビニに入ったら、店員さんが「誰か来ました?」と声を上げた。どおやら自動ドアが私に反応したらしい。買い物はできないけど、来店カウントだけは残ったかも。


27日目

川辺に座ってぼんやりしていたら、風が強くなって水面が揺れた。まるで私の気分とリンクしてるみたい。幽霊と自然って、案外つながりやすいのかもしれない。


28日目

古本屋で詩集を見つけた。読めないのに、ページを見ていると文字が自然と頭に浮かんできた。不思議と心に沁みる言葉ばかり。幽霊になったから届く言葉があるのかもしれない。


29日目

夏祭り本番。屋台を眺めるだけだったけど、太鼓の音が体に響いてきて、生きていた頃と同じように胸が熱くなった。人混みの中で誰にも気付かれず、それでも一緒にいる気がした。


30日目

1か月が過ぎた。幽霊としての生活にも慣れてしまった自分がいる。もう戻れないのかもしれないけど、不思議と怖くない。今日もまた、誰かの隣でそっと風のように生きてみる。


おしまい

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