5話 聖獣
しかしこの国を波乱に巻き込む嵐が突然やってきた。私が14歳の時、クラファ王国で感染病が流行った。めっちゃ高熱が出るやつ。元から病弱なこともあって私は他の人より症状が長引いた。病を移さないように私は隔離されて暗闇でひとりぼっち
「誰かいるの?」
誰もいない。その時ちっちゃい光が私の前を通り過ぎた。
「あ、まって」
その声に反応するように光が大きくなって…眩しい!私は反射的に目を瞑った。光が収まってきたようだ。目を開けると体のだるさも寒気もなくなっていた。驚いて辺りを見渡すと赤い狐みたいなやつと綺麗な紺碧の龍がいた。
「えーっとあなた達は誰?」
「私たちは聖獣だ。私たちは君を守護するために来た。」と竜が答えた
「才能がない私を守護しても意味ないよ?」
「何を言ってるの?主は天使っていう才能があるじゃん」赤いきつねの聖獣(?)が教えてくれる
「天使って…」
才能の中の1番偉い才能だ。天使は聖獣達に愛され神の言葉が聞こえるのだ。天使の言う通りに聖獣達は動くので扱いを間違えたら国が滅ぶ。そんなことあるわけないでしょ。私は才能がなかったんだから。でも聖獣(?)の言ってることを信じた